■マーケットウィナーズ(12/15放送)

テーマ:「第6回銘柄ガチンコ勝負!」

ゲスト:
鈴木一之氏((株)インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
鎌田伸一氏(ラジオNIKKEI 記者)



9月14日〜12月14日までの期間で日経平均の騰落率はマイナスの3.8%ということで、ほぼ鈴木さんは日経平均並みでした。



鎌田氏:言い訳はしません。大型株を揃えました。外国人売りが厳しい季節でしたよね。それで大型株の下げが厳しかったということです。9月中間期の決算またぎますので、業績の上積みが期待されるような株を選んだんですけれども、IHIを除くと実際中間期の業績の上積みが計らえたんですが、外国人売りにはかなわなかったということです。

鈴木氏:良い良いと業績見られていた銘柄ばかりですもんね。

鎌田氏:IHIの赤字決算、下方修正ということはまったく私には予想がつきませんでした。 言い訳はしません。



鈴木氏:一番下の東洋ゴムもIHIと同じように耐火偽装事件で同じように売られて、 今年の漢字はどうやら『偽』だそうで、IHIも東洋ゴムも『偽』ということになってしまいましたね。 そんな中でも+7.2 +5.0 +3.7とこの3カ月間で上がっていますが、 これは何を隠そう前回号の日経会社情報の巻末に出ている営業修正率のそのままを 上手く選んでみたわけですね。勝因は日経会社情報にあったということです。



鎌田氏:今回も大型株を揃えました。配当利回り2%以上の実力株を選びました。 配当利回り2%以上で、仮に2%まで買われるとするのであれば今の株価水準から 10%ぐらいは上に行くぞというような株です。今回勝ちにいきました。 次の日経会社情報の発表日は3月の半ばになると思います。 3月の半ばになると期末の配当取りが接近しているところですよね。 今の時期よりも配当取りの意識が働いて2%以上配当利回りのある株は自然に ジワジワと上がっていくんじゃないかということでポートフォリオを組みました。 王子製紙は内需系の株ですけど、アメリカの景気の動向なんかにちょっと不透明感が 出てくるとこの内需株の見直しなんかも出るのかなという観点から選びました。 武田は新薬の投入が遅れるということで、今年の株価を大きく下げた株なんですよね。 そこで武田もこの配当利回り面から魅力が出ているという考えを持ちました。 トヨタ、これも2.2%配当利回りがあるんですね。武田、トヨタ、王子紙、みんな 業界のトップ銘柄ですね。それが2%を超える配当利回りになっているというのが今の 東京の株式市場なんですね。住友商事、商社株を一個入れたいと思っていたんですよ。 原油価格もまだ上がるかもしれませんし、商社株の低いPERっていうのが、どっかで見直される部分も想定できるかもしれないということで、商社株を一つ入れたかったんですけれども、三菱商事でも三井物産でもなく住友商事になったのは一重に配当利回りが2%を超えているということです。 配当利回りと言えば電力株、ただどうして東京電力ではなくて北海道電力なのかというと、一番配当利回りが高いのが北海道電力ということです。業種を分散しまして、 このポートフォリオで3カ月後を狙おうと考えております。 配当利回りで2%まで仮に買われるとするのであれば時価より10%上に行けるということですよね。

鈴木氏:全日本クラスが10%買われるような相場を今後3カ月間見ると日経平均結構上がり ますね。

鎌田氏:逆に考えるとこれらの株が下げたとしたら日経平均も下げてるということですよね。



鈴木氏:鎌田さんは勝ちにきたと言いましたが、私は勝負は度外視しました。 こういう状況ですから、私の見守りたい銘柄を思う存分選ばしていただいたという感じです。ですから3カ月間で上がるかどうかは全くわかりません。



条件は東証1部に上場していて、時価総額が1,000億円以下。そして無借金か、限りなく無借金に近い会社。 そして製造業、あるいは製造業に凄く近いところにいる会社。そしてこれが肝なんですけれども、PBRが1.0倍を大きく割り込んでいる。まさに鎌田さんと同じバリュー株です。方や配当利回り、私はPBR。そして株価が大きく下落しているということで 選びました。 以上の基準で選ぶと東証1部大体80銘柄ぐらいでるんですが、その内上位にあるものから製造業、あるいは製造業に近いところを5銘柄ピックアップしてきました



一番上のリズム時計というのは、筆頭株主がシチズンHDなんですね。 シチズンHD自体がスティールパートナーズに株式を買い集められてしまっているんですが、そのシチズンHDの傘下と言えば傘下にある、非常に近いところにある。完全な無借金でブランドがあり技術がある。シチズンHDの力がもう少しついてくれば、きっとこのPBRが0.6倍の無借金であるリズム時計をグループに収めてくるんじゃないかなと思うんです。いわゆる今流行のMBOとかTOBがかけられて、ひょっとしたらプレミアムが付くんじゃないかと、どこかで期待したいなという銘柄ですね。 それから上から2、3番目は半導体関連、電子部品関連です。 4番目、荒川化学工業という大阪の会社は松脂を扱っている技術のある会社で、紙向けの樹脂、塗料向けに松脂の加工品が使われているんですね。 鎌田さんのガチンコ銘柄にもありました、王子製紙が、あるいは日本製紙と一緒に中国に出て行く、中国に出て行って紙の需要をまかなうというときにこの荒川化学工業も一緒になって出て行って非常に膨大な需要を今後取り込んでいくことになるだろう、 というような銘柄の1つだと思います。ポイントはPBRですね。

岡崎氏:大型と小型の差はありますけど、見事な割安株投資、特に今のマーケットに合わせた バーゲンハンティングに沿ったなかなか面白い戦略だと思いますね。