■マーケットウィナーズ(11/24放送)

テーマ:「中間決算発表総括」

ゲスト:
山田勉氏(カブドットコム証券(株) マーケットアナリスト)


山田氏:日本株は想像以上に下げてしまったというのが現状で、決算発表が比較的良いものが出ながらも株価の方がずるずる下がると、まいったなという感じですよね。
その中身なんですけれども、決算を総括するとこんな感じです。



山田氏:中間期につきましては10.9%の増益。通期予想も5.7%増益ですから決して悪くないんですね。それで、06年度と07年度の数字を比べてみますと、今回の決算、下の07年の方ですね。中間期は10.9%の増益、通期予想は5.7%。去年と比べますと去年は中間期で15%の増益、通期は5.8%の増益ですから通期予想はほぼ変らないと、去年並みには堅調だということです。それからそれぞれの欄で黄色の部分がありますが、それは期初予想の通期数字がどう変遷していったかというものです。例えば06年なんかですと、期初予想が1.4%だったのが第1四半期の決算発表で2%になり、中間決算発表で5.8%になり、第3四半期で6.7%になり、期末には11.2に着地したと。今回はと言いますと07年度、期初予想は3.5%で始まってるんですが、第1四半期の段階で4.2%、この中間で5.7%。去年と同じように切りあがってはきている。さあこの先どうなる、ということですよね。今期も2桁増益行けるのかどうかなっていうところなんですが、かく乱要因として足元かわせということですよね。
円高、想定レートが大体堅いところで110円、そうでなければ115円ですから、足元の110円割れというのはちょっと黄色信号。そんな感じですよね。

岡崎:実際は為替っていうのは数量の効果のほうが圧倒的に多いですからね。後になって分かるんですが、あんまり採算レートって厳しく気にするもんじゃないんですけどね。

山田:気にしすぎる必要はないということは思うんですけど、一般的にそんな風に見られているということはチェックすべきだと思いますね。



山田氏:好決算のけん引役は予想通りなんですが、良いと言われていたセクターが相変わらず絶好調だということで、海運が65%増益、造船が34%増益、電機・精密・医薬品が1割〜2割ぐらい増益だと。この辺は噂通りに相変わらず良かったということで、サプライズは無かったんですけど、反面悪かったのは住宅着工の腰折れで住宅関連、それから原油の値上がりで電力・ガス。それから食品、穀物の値上がりで食品がディフェンシブと言うわりには結構厳しかった。というのが特徴だと思いますね。



そして総括してみました、こちらが好決算企業ということです。
こちらのリストは期初予想に対して今回の決算数字がどう上ぶれたかでランキングしてあります。例えばJALなんかですと210億円と見込んでたのが440億円になって110%上ぶれたということですが、ざっと見ますと任天堂とかミツミとか入っていますし、ダイキンもいますし、海運なんか株価下がってるんですけど3社とも入っているんですよね。車も好調なので自動車部も品多いんですが、ここでは20位のニコンを見ておきましょう。
全体相場が下がる中でも株価のほうは何とか値を保っているということですね。
このクリスマス商戦に向けてD300と言われる23万円ぐらいの新機種が売り出されたばっかりですし、この月末にはD3という50何万円する、いわゆるフラッグシップのカメラが出る。どこまでそれが売れるのかというのに是非注目してもらいたいなと思います。
それからもう一つ、19位の東芝テック、レジスターですね、株価は比較的堅調だということです。かなりバリューが効いているので下がらないということですが、今後アジアとかでの小売市場の発展が期待される中、今後の活躍が期待できるのかなという風に思います。ここのリストは比較的大きなものが並んでいるわけですけど、経常利益が100億以上で、10%超の増益ということでスクリーニングしてあります。




新興市場の方の好決算ものをまとめてみるとこんな感じです。
こちらのほうも同様に旧予想に対して新予想がどれぐらい上ぶれたかというもので上ぶれ率でランキングしてあります。新興市場で経常30億円以上っていいましたらかなり大きい部類で、不動産証券化関連が多く入るということが特徴なんですが、こういうリストを作りますと必ず顔を出しますのが大証ですね。大阪証券取引所、相変わらず決算の数字の方は好調だということです。ETFも金も出ましたし、中国株のETFも出ましたし、あるいは225のミニも好調だということで大証自体の業績が非常に好調であるということです。それからここでは内需でJCOMですね。ジュピターテレコム、ケーブルテレビの最大手ですね。ここも業績非常に好調で27%増益だということです。時価総額大きいので全体相場が売られるとやはり売りものかぶるんですが、それでも値もちは良い方だという風に思います。