■マーケットウィナーズ(10/27放送)

テーマ:「中間決算ここまでの総括」

ゲスト:
鈴木一之氏((株)インフォストックスドットコム チーフアナリスト)


鈴木氏:10月18日木曜日から26日木曜日まで直近の1週間の間に決算発表をした銘柄。あるいは会社側が事前に業績の上方修正の見通しを発表した銘柄を全て一網打尽にリストアップしたというのが今日のテーマなんですね。



鈴木氏:まず減益決算から見てますが、右側にA、B、C、Dと記号をつけています。



鈴木氏:全部経常利益を比べているんですが、Aは中間期の連結経常利益。Bは同じく中間期の単体経常利益、C、Dは通期の連結、単体の経常利益を、会社側が正式に発表した、あるいは修正見通しを出してきた。それで修正率のランキングを作ったんですね。



鈴木氏:まず減益決算から見ていきますと、こちらは経常利益が50億円以上の比較的大きい会社。先週でました信越ポリマー。そして千趣会、沖縄電力と、ここら辺の業績の下方修正が目立ちました。事前の予想に対して、今回発表分が、例えばオートバックスは3割減少した、という見方ですね。Cですから通期の連結の経常利益です。



鈴木氏:次も同じく減益決算なんですけど、こちらは経常利益が10億〜50億円クラスの比較的小振りの企業で減益見通しを出した会社です。
第1四半期もそうだったんですが、今回の中間決算も数で言えば、今の時点では減益を発表する会社の数のほうが多い感じがするんですね。ただ増額修正する会社というのは、大きい企業が巨額の増額修正を出して、全体で見ると合計増益であると、というのが今回もまた踏襲されているように思います。



鈴木氏:では増益会社なんですが、同じく経常利益が50億円以上の会社の増益見通しです。
富士通は100億円が320億円へ、Aですから中間の連結経常利益が220%大きく増えた。3.2倍ですね。意外と良いというのが出てきていますね。任天堂のようにみんなが良いと思っているよりは、ダメだろうと思っていたところにいきなり良いのが意外に出てくると株価は以外に上がるという傾向がありますね。KYBの株価なんかは最近少し動きが出ていて、これはコマツや日立建機がやっているパワーショベルの関節部分は油圧機器でできているんですが、あれを供給している会社です。カヤバ工業ですね。
火曜日引け後に会社が見通しの修正を出しまして、40%の営業増益をだしました。
これによって24日ストップ高、そして25日、26日と株価はどんどん上昇しているという状態です。



今度は少し小振りな会社ですね。経常利益が10億から50億円の範囲内で、同じく会社側の見通しが増益だったものをランキングしています。
西芝電機あたりというのは、船舶向けの電機システム、船舶の受注が非常に活況ですので、増益基調が相変わらずキープされているという状況です。こういう決算は発表前にある程度予想して、上手いこと、見事ドンピシャ当たって、株価が上昇すれば、それはハッピーであることに間違いないんですね。
なかなかそれは難しいんですね。ではいつ買えばいいか、なんですが、発表してから買っても遅くないんですよ。というのをUEXのチャートで見てみます。
UEXはご存知ステンレス商社です。2月に会社側の見通しが上方修正されたんですね。
そのあと、上海ショックで株価はだらだらしてしまったんですが、5月に本決算をきちっと発表したときに、2月から5月にかけて2回、業績の上方修正で株価は大きく跳ね上がったという例であります。2月の頭に、お昼休みに決算発表して、早い人はここで跳びついて買ったんですが、翌日の新聞で見て株価ストップ高、そして2日目にようやく実商いが伴って大商いを付けると。どこで買うかというと、その後の、出来高がポコンと減る局面があるんです。みんなが3日、4日経って、マーケットの関心が別に移ってしまって、ソフトバンクだとか三菱重工だとか、ソニーとかに移ってしまって、UEXの動きを忘れてしまうときがくるんです。そこを逃さずにうまく買うとその後の上昇というのが出てくると思うんですね。
5月のときもそうでした。決算発表して、大商いをつけて、その後の出来高のミニマム、 ガンと減るところで上手く仕込めば、このあとも株価は大きな上昇がありましたので、 肝心なのは良い決算が出て、株価がストップ高した、あるいは大商いした、それはそれでいいんですが、その後が肝心だと思うんですよね。静かなときに忘れずにということですね。
それで先ほどのKYBの動きなんですが、この後そういう風になるかどうかは分かりませんが、私としては狙うんだったら来週以降、出来高がミニマムに近づいて、みんなの目が来週以降決算するようなホットな銘柄に移って、先週発表分を忘れているようなときにKYBを改めて注目してみたいなと思うわけですね。

岡崎氏:株価っていうのは個別企業の業績+周りの環境っていうところもありますからね。
ですので、単純に判でついたようにその通りいくかって言ったらそうはいきませんから、やはり常に環境、マーケットの動きを見ながら、今なら大丈夫だっていうときに入ってもらえればいいかなと思いますね。