■マーケットウィナーズ(10/6放送)

テーマ:「出遅れ日本株、NYダウに学ぶ」

ゲスト:
山田勉氏(カブドットコム証券梶@マーケットアナリスト)

山田氏:日経平均17,000円回復、かなり明るいと思います。ただ、17,000円挟んでプラスマイナス200円のゾーンといいますのはお盆の前に8月8日から10日の間 3日間で大商いやったところなんですよ。ロングショートの巻き戻しがあってスーパー大商いやったところですので、あそこのゾーンに来ていますからけっこう商いを伴わないと抜けていけないという可能性はあるにしても、かなりお客さんも戻ってきていますし、もう一回やり直そうというムードが高まっていますので、底堅くはかなりなってきていると思いますね。とりあえず世界のお金がサブプライム問題でひっくり返ったのが徐々に戻ってきてリスクを取り直そうとしている。じゃあそのお金はどっからリスクをとったのか、というのがこちらです。




山田氏:7月20日を100とした各国の株価指数の推移です。一目瞭然なんですよ。上から株価のパフォーマンスがいいのは上海、それから香港、さらにインド、そしてブラジル。
BRICsイケイケなんですよね。つまり経済成長が高い国に投資しろと。お金は再びそういう風に動き出したということですね。それから100近辺のところでNYダウ他欧州各国、アジアの各国もだいたい100前後にいるんですが、日本の日経平均はなんやねんと、この出遅れ具合が情けないと言いますか、先週お話しましたように出遅れるには理由があるんですけど、それにしてもどうにかしましょうよ、というのがこれからだということですね。




山田氏:すでにマーケット徐々に戻り始めている訳ですが、日本市場でどこにリスクをとっているのかというのを示したのがこちらです。
7月20日から大底8月17日までの下げ幅を下落率として青で、8月17日から10月1日までの戻し幅を赤で表示しています。真ん中に日経平均を置いていまして、左がベスト業種、右側がワースト業種ということになります。例えば一番左端の海運、これは20下がったんだが20戻りましたよということです。卸売りも8割、鉱業、非鉄、石油、その辺りもやっぱり戻しが格段に、この業種に共通して言えるのは格段に世界で稼ぐところ、世界で稼ぐセクターということですよね。反面、日経平均の右側のセクターですよね。ざっと見ましても金融、銀行とか証券とか金属製品とかありますが、いわゆる内需もの、右から見ていきますと金属製品なんかは、今住宅着工がボロボロですよね。アメリカはサブプライムで多少住宅やばいんですけど、日本はもっとやばい。7月が住宅着工2割減、8月は4割減、大変なことですよ。金属製品が業績的にも厳しいだろう、また小売セクターは物が売れにくいと、猛暑で飲料とエアコンは売れたけど、その他が売れないということもあって、特に日経平均よりも右側のセクターというのは全体相場は8月17日に底打ったんですけど、さらに1カ月、余計に売られたということですよね。ですから戻し率が低く見えてしまうということです。NYダウ、最高値更新ということですが、NYではどうなっているんだろうというのがこちらになります。




山田氏:NYダウといいますと、30銘柄ですよね。アメリカを代表する30銘柄ですが、これだけで時価総額550兆円あるんですから、たった30銘柄で日本ぐらいあるんですよね。この7月19日から10月1日までの上昇率ランキングを出してみますとこうなります。上からP&G、コカコーラ、マクドナルド、ユナイテッドテクノロジー、J&J、いわゆるグローバルに活躍する企業、特にアメリカの景気が多少へこんでも、世界で稼ぐから大丈夫だというような会社がずらり並んでいるわけです。マクドナルドもアメリカで多少売れなくなっても、その他の国々で売れればOKと、そういうタイプの銘柄が上に来てるということは、そういう発想で日本株も探した方がいいでしょう、ということですね。それぞれの銘柄に対して日本で言えば、という感じで銘柄を挙げてみました。
例えばP&Gと世界で戦うのは資生堂であり花王でありユニチャームであると。コカコーラのイメージがあるのはキリンでありキッコーマンでありヤクルトであると。そういう発想を援用してきて日本株を見つけていくというのもかなり有効ではないかと思われます。