■マーケットウィナーズ(9/1放送)

テーマ:「8月17日暴落以降の騰落率ランキング」

ゲスト:
鈴木一之氏(潟Cンフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 

鈴木氏:日経平均、それなりに中々二番底に向かうのかこれはもうX字型に戻っていくのかっていう判断が非常に難しいところなんですが、現象面として見ると実際はX字型の足取りに辿りつつあるという状態なんですね。見てみたいのは、果たしてこの戻り相場をリードしてるのは誰か?あるいは戻り相場、逆に足を引っ張ってるのは誰か?というのをちょっと見てみたいなと思うんです。日経平均の8月17日、お盆休みで非常にマーケット閑散であるはずの時に、どーんと大きくサブプライム問題で売られたと。この8月17日の終値を起点としまして直近、8月30日木曜日の終値で計算してみたんですが、上昇率の大きい銘柄、上昇率の小さい大きく下げた銘柄この2つの表を作ってみました。




ここから今後のマーケットのヒントが何か出ないかなと思って探してみたんですけど、これはまず8月17日から8月30日の木曜日までで、値上がり率の大きい銘柄です。日本電工が何と言ってもNo.1ですが、こういう6割とか5割とか、これはちょっと異常値に近いので脇に置いといて、肝心なのは3割あるいは2割という上昇を遂げてる銘柄です。表は1位〜30位まであるんですけど、その内の25銘柄くらいがこの2割3割の戻りを出してきた状態です。ここからこう何か1つの共通項あるいは今後の相場のヒント、手掛かりというものがないかなと思って見ているんですけど、一つ鍵になるのはイビデンです。15位のイビデン、これが23%株価上昇して、4番目のオルガノとかあるいは栗田工業というご存知、水処理の銘柄なんです。イビデン、ランキング外にもなってしまうのですが日本外資なんかも非常に株価戻ってきてますけど、イビデン、日本ガイシというディーゼルエンジンの排気ガスの窒素酸化物除去装置、そしてオルガノ・栗田工業のような水処理関連、海の水を淡水化するプラントで必ず変える技術、あるいはプラントを作ってる会社という、まさにこの地球温暖化という今人類が直面してる最も大きな重要課題、今週、ドイツのメルケル首相が来日しましたが、やはり最重要課題は政策というのは地球温暖化対策である、アメリカを巻き込むって日本で言ってました。世界が今必要としている人類の危機というものに対して、それに対して技術で貢献できる銘柄というものに対しては株価が多少下がるとそこめがけて世界中のマネーが入ってきてしかるべきなんじゃないかと。人類を救うとちょっと大袈裟なんですけど、そういう製造業の中でも環境関連に非常に力を持ってる銘柄というのはいくつもこの中に入ってるように思えるんです。もう1つ環境関連と並んで23位にあります三益半導体、信越化学の子会社ですが、それからランキング外になります31位のSUMCO、あるいは34位にはニコン、38位にキャノンという一連の半導体関連、半導体あるいは液晶の製造装置というものもアメリカと並んで日本は非常に強い技術的なアドバンテージ持ってますので、こういうものが株価が下がっていく過程では海外からのあるいは国内からのマネーというものをどばどばと読み込むような力を持っているんじゃないかと思います。この特徴をまずこのランキングの中から1つ指摘しておきたいなと思います。




そして今度は逆にマイナスの目立った銘柄を同じように作ってみました。8月17日を拠点にして今週木曜日までの下落率の大きかった銘柄、トップはニイウスコー、債務超過ですからしかたないですけど、こうして見ていきますと先程の伊勢丹も9番目に入ってます。時価総額で9番目ってのはかなり大きな下げってことになってしまうんですが、8月17日よりも更に下がっている銘柄で例えば第10位にありますGMO、これはインターネットの勝ち組で随分称された銘柄ではあるんですけど、直近ではカード会社を買収してあるいはネット証券会社を買収してどちらも手放さぜるを得なくなってしまった。業績下方修正して株価売られ続けている。あるいはずっときて2番目下の方にはノンバンクが並んでいるんですが、27位の大証金、これは証券金融会社ですので信用取引のマネーをお金を証券会社向けに貸し出す会社です。業績そんなに悪くないし、悪くないどころか業績良くて財務内容が非常に良い。で、PBRが解散価値を割り込む、PBR1倍大きく割り込んでるのに、株価売られ続けてしまう。信用取引が非常に収縮しているのでシュリンクしているので株価が下がってしまう。もう1つノンバンクでも23位のOMCカード、こういうところを見ると先程の上昇銘柄とは逆に物を作っていない、流通業とか金融機関とか非製造業が下の方にどうしても出てしまってるような感じがするんです。業績の悪いというのもどうしても入ってしまうんですが、ですから上位にある銘柄というのは製造業、非常にこの特異な特殊な有効な技術を持っている。ダメなものは非製造業に固まっている、そういうところから今後V字型に相場が戻っていく過程では、あるいはひょっとしてマーケットの大部分の人が予想してるように二番底を取りに行くという過程ではどちらを買うかってことになってくると思うんですけど、やはり今上がっている銘柄で、力を持っている会社が押し目を作ったところをやっぱり狙ったほうが得策じゃないかなと思います。



岡崎氏:1つ1つがそれぞれメッセージを持っていますから、ただでも大事なことは例えば、いい方でも悪い方でも構造的にいいものと循環的にいいもの、逆に循環的に悪いものがあって、例えば先程の地球温暖化っていうテーマこれは構造的な、もう5年10年っていうテーマですから、少々景気が悪くなるほうがこれは探していかなきゃいけない成長していかなきゃいけない企業群ですよね。これについてはやはり押し目買いみたいなものが1番功を奏していくんでしょうね。ただ循環的なものはちょっと難しいのは例えば為替、一度もう一回円高が来たりすると見方もガラッと変わってきますから、このへんのところの選び方が難しいです。