■マーケットウィナーズ(7/7放送)

テーマ:「ランキング拡大版 直近1ヵ月のランキングから見えてくるもの」

ゲスト:鈴木一之氏(潟Cンフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 

鈴木氏:月が替わりまして7月に入りました。これまでの1ヵ月、6月の相場を振り返るという意味で、月間の業種あるいは銘柄の株価の騰落率を見て傾向と対策を考えるという内容です。毎週毎週、その週の値上がりトップ10、ワースト10などをご覧いただくのですが、これはイレギュラーの値も結構多いんですね。ですからこれは1ヵ月を通して大きな流れを見てみたいなと思います。

鈴木氏:まずはこちら、業種別です。業種別の月間騰落率はトップはゴム、それからその他製品これは任天堂なんですけど、それから精密、ガラス土石、ここらへんまでは十派ひっくるめて円安関連ですね。円安になると収益が上がる。特にゴムは、原料である天然ゴムが非常に値下がりして自動車のタイヤ向けが非常に良くなった。材料がもちろんあるんでしょうけど、ただ製造業に目立っています。例えば機械、化学、それから運送用機器、そして電気機器、日経平均は13番目です。言い忘れていましたが6月6日〜直近の7月6日までの過去30日間の騰落率です。日経平均が+0.6%なんですけど、動くものは結構動いている。ワーストはワーストでそれなりに相当動いてる。そして、マイナスのほうで目立っていますのは非製造業、中でも金利上昇に弱い業種ってことになります。

岡崎氏:1ヵ月かけて消化してそのテーマとか織り込まれたものが構造的なものかどうか、それとも突発的なものかどうかっていうのが判断するのにちょうどいいわけなんですよね。
ここで1ヵ月でやっぱりマイナスのほうに出ているというのはそれなりに意味があると。そこに含まれているものを読み取らなきゃいけない、こういうことになりますよね。
機関投資家なども、3ヵ月間のパフォーマンスを見て次の3ヵ月を戦略を構築するというわけです。ですから普通4月の最初から始まりますから、6月末っていうのはとても大事な月なんですよ。最初のスタートですからね。


鈴木氏:個別の上昇率、それから下落率をそれぞれ見ていきたいと思います。これが個別の銘柄のトップ30です。木村化工機、週間でも出ましたが月間でもbPに出まして、やはりこの原発関連という6月はハイリゲンダムサミットがありましたのでこの環境関連のテーマが非常にスポット当たりやすかったですね。9位のオルガノです。水処理関連で、今年から来年にかけて世界的に水不足が起きやすいなんて言われていますけど、水処理のオルガノが関して買われ続けている。やはりこの製造業に力があるなと思いますね。14位・15位の長野計器と今仙電機という非常に小さい銘柄ではあるんですが自動車向けの電子部品メーカーです。長野計器は特にこの1週間で株価がぐっと上昇しました。16位から30位までいきますと、スター精密という電子部品メーカーが出てきていますが、スター精密の他に例えば30位以下でも、イビデンとか東芝とかミツミ電機というハイテクの電機の目というのがかなり集まってきたって感じがするんです。それから富士通ゼネラル、エアコンの1位がダイキン、富士通ゼネラルは3位か4位くらいですかね。これが力をつけてきています。そしてもうちょっといきますと家電量販店のコジマ、あるいは大型株ヤマダ電機。ヤマダ電機は小売関連でまず始まったのですが、やはり少しずつ消費もいいんですけどハイテクノロジーの売れ行きというものが良くなってきているんじゃないかなという感じがここからは得られるんですね。


鈴木氏:これは下落を見たものなんですが、やはりトップに出てきているのは非常に社会的に問題になりましたグッドウィルですね。株価が4割下がってしまいました。個人持ち株比率が26%くらい。外国人も同じくらいグッドウィルの株を持っていますので、個人・外国人どちらにもダメージが大きかった。非常に大きな銘柄です。ネットマークスもそうです。それからオリコ、ジャックスというやはりノンバンクで金利上昇に非常に厳しい。コストが上がってきましたからダメージを受けやすい銘柄です。佐伯建設、かなり乱暴な株価の動きもずいぶんありましたがやはりこれも金利上昇に弱い。OMCカード、京阪神不動産なんかもそうですね。金利敏感株がどうしても売られてしまった。16位以下にいきますと、Jパワーあるいはドトールコーヒーという株主総会のシーズンでもありましたので、その大株主、特に買収ファンド投資ファンドから株主提案を受けてそれを否決した途端に株価を売られるというケースがJパワー、ドトールコーヒーに代表されるような形で見られた。

岡崎氏:今の銘柄をずっと見ていてちょっと気が付いたんですが、指数大型株・指数中型株・指数小型株の6月からを見てみると指数小型株が1番角度が上がっています。
もう一つ念押しで東証マザーズを見てみると、これ17ヵ月振りに時価総額の小さいほうが勝利したという貴重なパフォーマンスのと付き合ったんですよ。全体の傾向としてサイズが小さければ小さいほどいいパフォーマンスが出たというのは17ヵ月ぶりの、ちょっと潮目が変わったのかなっていう1ヵ月でしたね。

鈴木氏:中国株が少しずつ下落する、バブル退治なんてずいぶん言われましたがあんまり影響なかったですね、中国株が下がっても。中国株的な素材株から少しずつナスダック的なテクノロジー的なハイテク株に少しやっぱり私も潮目が変わっているなという感じがするんですが。

岡崎氏:何事も潮時と言いますか、循環していくのが相場ですからね。上がり続けるのもないし、一方で下がり続けることもありませんから、どこかで起きるべき現象なんでしょうけれどもそれがひょっとするとこの6月だったかもしれないなということを予感させてくれますね。