■マーケットウィナーズ(6/30放送)

テーマ:「山田式07年骨太の投資方針」

ゲスト:山田勉氏(カブドットコム証券(株) マーケットアナリスト)
 

山田氏:今ちょっと相場が冴えないと言いますか、中々先高観が出てこないということで年金問題、それからミートホープなど変なニュースばかり出てきますし、例えばこれで7月に入りますけども7月末には参院選、おそらく与党が大敗しそうだと。あるいは8月に利上げがあって、そういうことを考えますといつまで経っても株が上がらないということでストラテジストも弱気ばかり言っているのですが、今の時代本当に夢がないのかと考えますと、“あるじゃん”と思うわけです。
ということで今週のテーマはこちらです。

山田氏:政府の方針に従いましてですね、骨太の投資方針2007というのを考えてみました。結局、その最も確からしい将来とは今一体何?と思ったときに、やっぱりあれでしょう。目先のことを云々言い出すと本当に迷うし、じゃあ今歴史的に見てどうなのかということを考えたときにやっぱりこれに尽きると思うんです。ということでこちらです。

山田氏:アジアです。BRICsファンドをお持ちの方等はずいぶん目にしてる棒グラフだと思います。こちらはGDPシェアと人工シェアを各地域に合わせて載せてあります。例えばEUですと、世界に対する7.4%の人口で3割のGDPを生んでいると読むのですがこの中でやっぱり、中国、インド、ブラジル、ロシア、このBRICs諸国が今、高成長を続けているということですね。例えば中国なんかですと10%台の成長を続けていますが、まだGDPシェア5.5%なんですが人口は2割いるわけですよね。生活水準が上がると、5.5%が上に伸びるのが目に浮かぶじゃないですか。インドだってそうですよね。1.8%のGDPシェアが人口シェアまで一気にはいきませんが上に伸びていくということで、いわゆる新興国の成長が多分5年先も続くだろうということで、 これが1番我々が寄るべきテーマじゃないかなと思うわけです。


山田氏:こちら過去からの推移ですね。EU、米国、日本、それから日本を除くアジアということで1990年から5年置きのGDPの大きさ比べをやっています。EUは周辺国にどんどん加盟国を増やしてますんで、更に伸び余地があると思いますし、アメリカの方もやっぱりまだ人口が増えていますので安定的に伸びていけると。悲しいのが日本ですよね。赤いところです。伸びないというところで我々みんなビジネスをやっているわけですよ。どこに目を付けるべきかといいますと、当然EUとか米国とかはまだ伸びてますんでそっち向けは伸びますし、それからこの若葉マーク色、日本除くアジアですね。順調に伸びてきているわけですが2000年にほぼ肩を並べて2005年には実は日本を抜いてるということでそういう伸びるところでビジネスを探すのが王道だろうと思うわけです。アジアの株価もやっぱり軒並み上がってますね。

山田氏:03年4月を100としたときの各国の株価指数です。例えば日経平均株価は228というところで当時から2.28倍になっているとうことですが、中国がそのすぐ上、268、2.68倍になってるんですね。足元の上げで中国バブル云々と言われますけども、それは上げ遅れてたぶんのキャッチアップが06年から起こっただけということで、さほど心配はいらないと思います。上げが著しいのはインド、490ですね、4.9倍。インドネシアが471、4.71倍です。アジア各国、大体200〜300の間に位置してましてアジアの成長速度に相応しい株価の上げというのは大体4年で2倍くらいかなという感じで見ていいと思います。


山田氏:建設機械出荷金額統計というのが毎月発表されているわけですが、これを月別の出荷金額を棒グラフにしてあります。赤の部分が国内、青の部分が輸出ですね。4年前に月々1000億くらいの出荷だったのが足元2000億になっているんですね。ちょうど倍になっているということです。赤の棒グラフはあまり増えていませんよね。ほぼ横ばいぐらいなんですが、結局その青の部分、輸出が伸びていると。4年前から今2倍になっているんですが例えば建設機械のトップメーカーである小松製作所、やっぱり売り上げがこの間で2倍になっているんですよ。さあ、この4年で売り上げが2倍になった小松製作所、利益は一体何倍になっているのでしょうか?売り上げが2倍だから2倍かなと単純に考えたいんですけれども、日経会社情報で見てみたいのですが、03年を見ると129億円ですね、利益が。08年の予想が桁が違うんですよ、2770億。これ20倍以上なんです。出荷台数が2倍になったのが利益が20倍になった。これは極端ですけど、コマツは利益が20倍になっているから株価がいつまでたっても上がっているということなんです。コマツに限らず、アジア各国の経済成長で潤っている会社というのは20倍みたいな極端なことはないにしても10倍とか5倍とかそれくらいのスケールで儲かってるわけですね。ここがマーケットのど真ん中であるということで、こちらの方を作ってみました。


山田氏:アジアンドリーム、注目業種は一体何なのか?ということですよね。建機はいわゆる資源開発ということですが、建機と同様に快走してます海運。これはまさに物流増大ということで海運市況が高騰したということです。物流が増えて資源開発が進み、今、一生懸命社会インフラの整備をやってると。それから当然工業化のスピードが速すぎるんで環境汚染の速度も速いということで環境絡みがここからテーマになると。更に生活水準が上がっていますので食料ですよね。食生活が著しく向上してきてるということではやっぱり肉食が増えますと穀物需要が増大しますんでその穀物といえばそのバイオエタノールとかそのエネルギー需要の方にも取られますから、家畜と車で穀物を取り合うとみたいな状況になりつつあるわけです。それから生活向上ということですよね。新興国の人々の生活が上がってくることでニーズがどういうふうに生まれるかというのがその関連する業種ということに書いてあります。まさに牽引役が海運と建機だったんで赤く書いてありますがやっぱり商社もそうなんですよね。いわゆる高成長の新興諸国地盤にビジネスを繰り広げてますんでそのメリットを享受する。だから商社だと。エネルギーに強いのは三菱商事だし、あるいは中国に強いのは伊藤忠や丸紅だということで、面白い存在だと思いますね。エネルギーはいくらあっても足りないという状況に陥りつつあいますのでプラント開発も盛んなわけですがやっぱりトップメーカー、ニッキですね。環境絡みの水、空気、ゴミ処理あたりはやっぱり老舗の荏原あたりが実力を発揮してほしいなと思いますね。医療はテルモとか、ニプロとかナカニシとかいったあたりがやっぱり恩恵を被りそうだなと思いますね。