■マーケットウィナーズ(3/31放送)

テーマ:米国株の動向が示すものは?
ゲスト:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 

鈴木氏:日本の3月期末の一週間は、証券会社のディーラーはほとんど銘柄をさわることができないような特殊な一週間だったように思えるんですね。出来高も減少して株価も低調したと。
ですから日本市場見てもあまり方向性が見えなかったんではないかなと思うんですね。こういうときは海外、アメリカを見てみたいと思うんですね。アメリカでは何が起きているか、という株価の上で見る。ということをやってみたいんですね。


まずはNYダウの動きなんですが、世界同時株安が2月27日に大きく下げたということですね。ほとんど日経平均がNYダウと同じような動きをしているんですが、御覧いただきたいのは世界同時株安前の水準に対して今の水準がどこにあるか、この形を見ていただいた上で個別の銘柄を次に御覧いただきたいと思います。


まずはUSスチールというアメリカ最大の鉄鋼メーカー。日本でも鉄鋼株は非常にホットな動きを続けていますが、アメリカでもこのUSスチールが大きく買われて100ドルに乗せた新高値を更新している。週末はローンスター・テクノロジーズという、油送管大手を買収するというニュースで一気に吹き上げた動きがありますね。


シュルンベルジェという油田の掘削リグを供給している会社ですが、これも世界同時株安後の上昇。WTIの上昇なんかもあるんでしょうが。


キャタピラーなんかもそうなんですが、これはまだ新高値を抜くまでにはいってないんですが日本のマーケットでこれと似たような動きはかなり多く見られると思います。
素材セクターは今同じような動きを出しているんですけど、しっかりしていますね。

   

次はアップルですね。これは世界同時株安の前に下がり始めていって、同時株安で下げがきてしまったんですが、今は1月の半ば頃のレベルまで一人上昇しているという銘柄ですね。ハイテク株の一つでありますね。


そしてヤフーなんですが、世界は今グーグルを徹底的に注目して、ヤフーを無視しているような状況です。ところがグーグルというのは株価は逆に下がっていて、その代わりにヤフーが静かに上昇を始めていて世界同時株安の直前に高値を取っていたんですが、まだ物足りないですけど、ほぼそこまで迫っているという動きを出しています。


もう一つ、eベイですが、これはもっと、ヤフー以上に無視されてしまっているようなネットオークションの会社ですが、これも高値にそろそろ迫ってきたという状況ですね。
製造業の中でも、特にハイテクセクターの中でも半導体はまだ弱い位置にいるんですが、

製造業の中でも、特にハイテクセクターの中でも半導体はまだ弱い位置にいるんですが、世界最大のアプライドマテリアルズ。
これがもたついていますね。株価の形状としてみると世界同時株安に対してこれぐらいのレベルか、というところにいるんですが、株価のゾーンが18、19、20と非常に狭い範囲内での動きに留まってしまっていて、大きな動きが出てこないという状況ですね。これが浮上するようなことになると相場の風景というのがガラリと変るという展開だと思うんですが。  


岡崎氏:こうやってみるとアメリカが息を吹き返しているようにも見えるんですが、私は一方では金融セクター。この番組でも紹介したメリルリンチとかリーマンブラザーズとか、こういう投資銀行の株が、あの時依頼2割ぐらい下がって未だにもたついているんですね。金融セクターっていうのはこれまでの業界では非常に稼ぎ頭でしたから、そういう意味ではここが足を引っ張っているのでちょっとまだ全体が明るいかというともう少しかかるのかなという気はしますね。

鈴木氏:今週は海運市況、バルチックドライインデックスという不定期船の運賃指数に代表されるような海運市況は大変な活況を呈しているんですね。
今週前半にダーッと浮上して2月の半ばから直近まで4,300が今5,300。
あっという間に2割以上の上昇を見たというのが今の海運市況なんですね。
USスチールから連想するのは住友金属工業。それからシュルンベルジェに対してはコマツ。そしてグローバルな製造業ということになってくるとシャープがこの年度末などに、非常に強い動きを出していて、新高値目前で堅調な動きを出していた。
こういうところが非常に注目できると思いますね。