■マーケットウィナーズ(2/24放送)

テーマ:第3四半期決算を総括
ゲスト:山田 勉(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
 

山田氏:やっと第3四半期の決算も終わりました。めちゃめちゃ足元好調なんですよね。金融を除く全産業ベースで大体13〜14%の増益ということですからものすごいですよね。なのに通期予想はまだ6.5%の増益なんですよ。ですから足元絶好調なのに通期予想でまだ6.5%増益っていうことはかなりどこかに矛盾がある、というのがこちらですね。


日本の決算発表といいますと、第1Qは当然第1Q分だけですが、 中間決算では1Qと2Qの累計。第3Qの決算発表では1Q、2Q、3Qの累計を発表するんですが、期初予想を従来のまま維持している会社というのは、足元が好調であればあるほど4Q予想、いわゆる1−3月期の部分が著しく小さくなるという矛盾が生じるわけなんですよ。ここがあまりに小さすぎて投資家を惑わせている可能性があると、いうことをこれからお話したいと思うんですが、それを具体的に図示したのがこのスーパーフリップです。


これは一目瞭然です。クォータリーベースで経常利益を積み上げたものということで理解していただきたいんですが、例えばいすゞ自動車、足元非常に強いんですよね。1Q、2Q、3Qとかなりのペースで経常利益が積み上がっている。このままでは第4Qの予想を達するにはこんなに少なくて済んでしまう。では実際に前期はどうだったのかといいますと、第4Qで非常に伸びているんですよね。なのに現状の予想では98と、これは増額修正がおそらく必至だろうと、マーケットはそう見ていすゞ株が非常に上がっているということが言えますし、その他ザッと見ましても4Qの部分が著しく小さい、目を疑うぐらい小さい、ということでこういった銘柄群は大体今週もずっと上げ相場が続いていると。
この中で一番まともなのはトヨタですね。トヨタの場合は第4Qもそれなりの数字を予想していまして、前期ともそれほど遜色はない、バランスが取れていると。ですがトヨタを除くここに載っている全企業は4Qの数字が著しく小さいですよね。ですから、じゃあ4Qの数字が本当なのかといいますと、これは増額修正必至なんだよと、日本人は人がいいんでそう思いますが、外国人投資家から見ると第4Qは急失速するのか、ということになりますと、反対にセルになってしまうんですよね。そのあたりでやっぱり投資化とのコミュニケーションに問題が生じているんではないか、企業サイドはもっと改善すべきではないかという風に思うわけですが、それにしてもなんでこういうことがまかり通っているのかといいますと、結局日本の決算発表がクォータリーベースで発表しないから、常に累計で数字を出すためにこういうことが起こりうると、だから日本の決算もクォータリーベースで出すようになれば、こんな無茶な予想はできなくなるだろうという風に思われます。     
では、これを投資に活かすにはどうすればいいのかというのが次の話です。


進ちょく率上位のランキングです。スクリーニング条件は、経常利益が100億円以上で、増益率が20%以上ということで進ちょく率でランキングしてあります。


上の方の100を超えているっていうのは第3Qですでに達成しているといった会社です。ザッと見ますとやはり住友金属鉱山とは入ってくるわけですよね。この辺軒並み95%とか行ってるわけですから、ですから4月、5月の増額修正っていうのはほぼ必死だろうということです。例えばここでは豊田織機を見てみましょう。怯むことなくずっと上げっぱなしと、地味ではありますがこういう感じできているということですよね。
一方、増額修正した銘柄っていうのも見てみましょう。


スクリーニング条件は経常利益が100億円以上で、20%超の増益銘柄を修正率でランキングしてあります。


ピカピカの好業績銘柄一覧ということになりますが、Wii向けのコントローラーのミツミですとか、アジア投資ですとか、ステンレスの冶金工ですとか、ピカピカ銘柄がずらっと並んでいます。名古屋銘柄ではガイシとか日本特殊陶業とか、きっちり業績も良いです。ここではガイシを見てみましょう。
決算発表してからポコーンと駆け上がったと、決算の毎に階段を上っていくように上がっていくということで相変わらず堅調だということですね。特にここに載っているような銘柄群というのはここ1週間2週間ずっと大体上がりっぱなしになっている。
つまり企業の決算発表を見て、4月・5月にはおそらく増額修正が必至だと。マーケットは先にそれを織り込みにかかっていると、だから4月・5月になると案外出尽くし売りになる可能性があるということですね。