■マーケットウィナーズ(2/3放送)

テーマ:新興市場今後の動向
ゲスト:衣川明秀(T&Dアセットマネジメント株式会社
    バリュー運用グループ チーフファンドマネージャー)

    中村孝也(カブ知恵 投資情報部長)
 

中村氏:今週は新興市場の動向と今後のIPOについてお話します。
1月新興市場かなり良かったですよね。その背景にあるのはどんなことだったかということを申し上げると


個人投資家のほう見ていただくとわかるんですけど、売りこしだったわけですよね。
その一方で、東証マザーズにしろ、ジャスダックにしろ、外国人投資家がかなり買い越してきているんですね。どれぐらいの額かといいますと、2006年で最も買い越しが多かった3月の第4週を上回るような額の買い越しだったんですね。しかも投資信託の 方もジャスダックは買い越しに転じてきたというような形にでております。
それからもう一つ、このような新聞記事も出てきたんですけど、タワー投資顧問が2000億円のファンドを新しく立ち上げるということなんですけども、こういうニュースはさておいて、去年まで非常に厳しい状況を余儀無くされていた中小型株ファンド。解約が相次いでいたんですが、今年も2月ぐらいまではもしかしたら出るかも知れませんが、解約売りっていうのは峠を越えた可能性があるのかなと思いますね。
話題のタワー投資顧問の場合は小型株を買って大型株を売るっていう戦略をとっているようですので、そろそろ峠を越えつつあるのかなと思いますね。


3つ目ですけど、信用残の動向を見ていただきたいんですが、1月19日時点でのジャスダックの信用残高によるとですね、実は信用の売り残というのはライブドアショック以来の水準に達したわけですね。19日の週に急騰したのは記憶に新らしいですけど、外国人投資家の買いに加えて信用売りの買戻し、これが原動力になった可能性が高いかなという風に考えています。これらの材料を考えて、底値圏での信用売り残が増加する、こういうような状況に加えて外国人投資家の大量買い、これが買い促されたということは、新興市場はこれまでと違って先一辺倒ではなくて潮目の変化が出てきたのかなという風に思っています。ですのでこれからどんどん上がると申し上げたいとこなんですけど、新興市場の業績面を見ていただきたいんですが、


中間期までの業績は実はあまり良くなかったんですね。全産業のところを見ていただきたいんですが、中間期までの経常利益の増益率です。2.5%増益ですね。プラスだから悪いっていうわけではないんですが、通期の業績予想を見ていただくと12.3%の経常増益を見込んでいるんですね。下期尻上がりに頑張らないと達成できる可能性が低くなってきてしまいますよね。マクロ環境に大きな変化が無くて、監査の厳格化という逆風が吹いている状況下においてはちょっと難しい数字なのかなという風に思います。業績下方修正が相次げばですね、新興市場は少なくとも上値の重たい展開というのは2月は想定できるのかなと思いますね。外国人投資家の買いが継続するであるとか、投資信託の買いが継続するであるとか、そういうような特殊な事情が観測されればいいのかなという風に思いますね。


こちらまとめたものですが、この2点ですね。それを判断するポイントとしてですね、時価総額上位が堅調な推移になっているのか、機関投資家が買いやすい時価総額が堅調な推移になっているのか。時価総額上位が上がるのであれば売買代金が必然的に増えて くるわけですから、売買代金が高水準を維持しているのかというのが2つ目のポイントになってくると思います。


少なくとも新興3市場でですけど、2,000億円を上回るような水準を維持できていたらいいかなという風に思います。これが1,000億円半ばぐらいまで低下してきてしまうとエネルギー不足。逆に2,000億円を上回ってくるといい状況なのかなという風に判断できるかと思います。


2月のIPOを持ってきたのですが、1月IPOお休みだったので、ドバドバと結構並んできたんですが、少なくとも新興市場が今比較的横ばい水準を保っていて1カ月間お休みだったこともありまして、上の方を見ていただきますと、少なくとも9日ぐらいまでの銘柄までは初値が大きく上昇する展開というのが期待できるかなという風に思いますね。この中で注目するなら、知名度の高いアートネイチャーですね。アデランスは上場していますけど、アートネイチャーは上場していないと、アートネイチャーの方が シェアちょっと上がってきていますので、アデランスと比べて若干割安なのかなという風に考えられているみたいですね。あともう一つ、バイオ関連ですね。免疫生物研究所。今年はバイオ復建の年になるかもしれないという可能性ありますよね。