■マーケットウィナーズ(1/13放送)
テーマ:三角合併解禁
出演者:
鈴木 一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 

鈴木氏:07年相場のテーマは三角合併ですね。
5月に三角合併が解禁されるんですが、だからといって5月から三角合併が端々に世の中で盛んになるかといったらそういうことは普通にないと思うんですよね。法律の整備には少し時間がかかってきますので。ただ、すぐに起こりえるのは、三角合併が起こるだろうと想定して、その防衛策に走る上場企業、特にグループ子会社をたくさん持っている巨大企業、それが子会社を本体に吸収したり、あるいは子会社自らがMBOで非上場化したりという動きは「待ったなし」で5月以降始まっていくんではないかなと思いますね。防衛側が先に手を打つ。
今回は三角合併の防衛に関連するMBO関連銘柄、あるいは子会社吸収関連、なんていうテーマで銘柄を探してみました。


条件は難しいんですが、イメージとしては巨大グループ企業が、親会社が子会社を吸収合併する。巨大企業としては東証1部の時価総額の上位20社。金融機関は除いております。それの子会社、(1)が大株主の上位10位までに入っているというものです。
必ずしもグループ企業というわけではないんですが、大株主に入っている銘柄。
そういう銘柄をリストアップすると(1)、(2)だけで大体全上場銘柄が442銘柄引っかかってくるんですね。
その中からPBRが1.0倍割っているという、いわゆる市場価値が解散価値を下回っているような買収されやすい銘柄ですね。
(3)番目までをリストアップしてみると先ほどの442銘柄から124銘柄に絞られます。
その124銘柄を上から順番に、30位まで作ってみたのがこちらのリストです。


駒井鉄工だとか、横河ブリッツだとか松尾橋梁とか、橋梁メーカーがずっと出ていたんですが、松尾橋梁なんかは、新日鉄が大株主に入っていて、且つ、財務内容が良くてPBRが0.46という、再編期待の強い、業績はいまいち厳しいんですけど、財務内容が良くて、解散価値を下回っている。これが早くも最初の一週間で相場になりつつあるっていうところからなんか始まっているのかなという気にさせる動きなんですよね。

鈴木氏:もともと橋梁メーカーは業界再編が進んでいないところで、しかも会社の数がまだまだ多いですから、MBOとか子会社吸収なんていう手を使わずにダイレクトに業界再編が起こりうる可能性がありますね。
大株主ですが、代表的な新日鉄なんかもそうですが、見ていきますと、JFEスチールですとか、三菱商事というのも目立ってきますよね。どうしても、PBRが1.0倍を割っているのはこういう三菱商事、新日鉄というグループ会社をたくさん持っているところがリストアップされてしまいますね。
ただ、注目したいのはですね、やってみると124社ぐらい出てくるんです。
私はその中の80位から120位ぐらいに面白い会社があるんじゃないかなと思っています。
特に面白そうなものを4つだけ選んでみました。


関東天然ガス開発、東京電力が大株主に入っていて、天然ガスを供給する会社ですね。
これがPBR比較的低くて、業績がすごく良いですね。それから新日鉄大株主の日鉄鉱業、高炉の原料に欠かせない石灰石を新日鉄向けに供給してますので、新日鉄としてはこの会社が必要であることは間違いないんです。
本田が大株主第5位に入っています三条機械、新潟の会社ですが、工作機械を作っていたり、炭鉱品、自動車の部品なんかに使われていますね。そして最後、日本特殊塗料。これもトヨタが第5位に入っている会社ですけど、すでにスティールパートナーズが筆頭株主に入っているような銘柄で、すでにこの会社には買収ファンドが手を伸ばしています。その他大勢と同じような、最近の傾向として11月20日に向けて下がって、そこから少しずつ日経平均と共に戻ってきて、今少しもたもたしているというところです。
こういう会社に解散価値を割っていて、財務内容が良い大株主に巨大企業が入っている会社の中から、少し新しい動きがでるんじゃないかなと思って期待したいと思いますね。