■マーケットウィナーズ(12/2放送)
テーマ:リターンリバーサル効果
出演者:
鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 


鈴木氏:1週間の33業種、業種別株価指数のランキングです。11月27日から12月1日までのマーケットでは、日経平均3.7%と非常に大きな値上がりを遂げました。そこでセクター指数も非常に強い動きを出していますが、例えば鉱業なんかは1割近くも上昇しています。特徴的なのは、鉱業からはじまりまして、2番目のその他金融、3番目の鉄鋼、証券、不動産、非鉄、保険、銀行、卸売と、例えば左側にある全ての値上がりセクターというのは共通項はただ一つ、この2カ月間とても厳しく売り叩かれた業種ということに統一されるようですね。代表的なものからピックアップしてみたいんですが、まずその他金融、ノンバンクですが、武富士、ずっと一環した売りが続いて、業界環境全般の悪いところからきたものですが、ところが、底入れから今週末にかけてドンと大きく値上がりして1週間で1割以上株価が上昇しました。

岡崎氏:典型的なリターン・リバーサルの動きですね。
極端にパフォーマンスの悪くなったもの、例えばPBR1倍を大きく下回る、配当利回りがどんどん上がって3とか4とか5とか、実際5%以上ですよね。それが適正な水準を求めてもう一回水準が戻ってくるというような展開ですね。単純に言えば売られたものが買われるということですね。

鈴木氏:鉄鋼でいきますと、JFEホールディングス。鉄鋼全体良かったんですが、これは別格で、上場来高値を更新し始めています。素材セクター全般に、まだ資源価格は、WTIようやく底入れして浮上したかなというところなんですが、中には素材株の中で上値を追うという動きが見られているのが特徴ですね。
4番目の証券からは野村ホールディングス。ナンバー1銘柄ですが、これなんかはまさに売られたものがそのまま買われるという。そもそも売られる理由がなかったですから非鉄の中では住友金属鉱山。これも綺麗な、見事なV字型、これは今週というよりは先週ぐらいから少し動きがでていたという状況になっていますが、このように特に激しく売られたものから値を戻すという動きがマーケット全体を通じて目に付いた動きなんですね。
銀行株でみずほですね。これも代表選手、出来高1日で20万株をやりまして、11月21日になりますが、売買金額が1,600億円という、それが典型的なセリングクライマックスを形成して株価がリバウンド、リターンリバーサルの反発の動きに入ったという状況ですね。

岡崎氏:先週海運が確か1位だったですよね。海運が来て鉄鋼が来てるっていうのは景気回復の初期の段階に近いような組み合わせ方なんですよね。いま少し景気が弱くなったところでまた持ち返してくるぞっていう気配を感じ取って株式市場が先回りして動き出したのかもしれませんね。



鈴木氏:こちらは全く正反対です。リターン・リバーサルの正反対。例えば紙パルプはともかく輸送用機器、自動車ですよね。それからディフェンシブの食品。ハイテクの電気。ディフェンシブの医薬品と、これまで、この2カ月間むしろ逆に株価が高止まりしていた、あるいは上値をどんどん追いかけていた銘柄が今週は、逆に出番がなかったっていうことになりますね。その中で27番目にあるガスと書いてありますが、電力ガス、そのナンバー1の東京電力ですが、こちらは逆に動きはなかったんですけど静かに静かに今週も新高値を更新している。これが今のマーケットの一つの特徴ですね。ディフェンシブだから決して買われないわけではなく高止まり、あるいは上値を追いかけているという状況です。