■マーケットウィナーズ(11/11放送)
テーマ:中間決算の動向
出演者:
鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
    中村孝也(カブ知恵 投資情報部長)
 
 

この時期はなんと言いましてもこれですね。中間決算の動向が非常に気になります。
11月6日に出ていた記事でありますが、日本経済新聞は中間決算の進捗状況に合わせて何度か、独自の中間集計を行っていくわけなんですが、これが第1回目の集計ですね。
これによりますと上場企業は、中間期で経常利益16%増益、というのが現在の進ちょく状況です


発表企業は290社なんですが、290社だけで全上場企業の経常利益の5割ぐらいをカバーするような大手企業が続々と発表されている。このような数字を個別で見ていこうと思うんですが、まず全体で見ると、これが今マーケット一番気にしているんですね。中間期は非常に伸びていたけど通期の見通しは企業経営者非常に慎重に見積もっていて、今のところトータルで4%増益しか見込んでいない。中でも製造業は通期で3.9% 増益。非製造業は4.6%増益。この伸び率の上下の落差がマーケットの株価の頭を押さえているとも一方では言われていますね。全体感はこのようになりますが、個別の企業を一つずつ集計してみますとこのようになります。


まず1枚目はサプライズランキングです。ここにありますように、マーケットの事前予想に対してどれだけこの中間期に、上ぶれしたかを%でランキングしたものです。8日発表分までで行ってますので、9日、10日はまだここに含まれていないんですが、これが半期ベースです。1番上の住商情報システムから始まって、やはり注目してみたいのが一つに日本ユニシス辺りは非常にしっかりした動きを出しています。サンフロンティア不動産、中古ビルの再生事業、同じ不動産業界の中でも古くなったマンションやビルを再生するという事業を行っておりまして、これは中間期、もともとの会社の予想に対して2倍以上の数字を出してきていますね。それからずっと下の方にいきまして、半導体商社のマクニカ、技術力が非常にあるんですが、このマクニカを始めとして半導体商社が非常に好業績で株価も上昇しています。今後おそらくウィンドウズビスタが出てくると半導体の取引ももう少し増えると思いますので、通期でも強い動きが出てくるんではないかなと思いますね。


今度は同じサプライズランキング。もともとの市場予想の07年3月期に対して会社が今回の中間決算を踏まえてどれだけ上ぶれした数字を発表してきたか。上ぶれ分を%でずっと見てきたものです。真ん中辺りにあります大阪証券取引所。日経225先物の売買枚数が過去最高を記録するという状況がずっと続いておりまして、株式市場が低迷すればするほどヘッジニーズの先物の取引が増えるというので業績が非常にしっかりした動きを出している、という銘柄の一つですね。
問題はここからなんですが、これまではマーケットの予想に対してどういうものだったかというとこなんですが、次の3枚目は実績に対してです。


前年対比の数字でどれだけ伸びたかという数字を、まず中間期、通期とあるんですが、最初は中間期ベースの予想ですね。●になっているのは赤字から黒字に転換したものです。これが中間実績に対しての伸び率の一覧表であります。いよいよ、今日の本題はこちらになるんです。


通期で、07年3月の前年対比の数字で、今の時点でどれくらい、通期の業績を上方修正、会社側として見込んでいるかというランキングです。例えば、黒字転換した上2社を除いた、日本レップ、前年対比220%の伸び、ですから経常利益ベースで3.2倍になる、いわゆる物流専門の不動産流動化ですね。
株価の評価がまだ足りないというのはおそらくここら辺のランキングの上位から出てくるんじゃないかなと思うんですよね。今中間決算に対して目を皿のようにして探しているわけですよね。そして通期の業績を非常に慎重に見ている企業経営者がまだ多くて、そこから増額修正がでてくる会社も勿論あるでしょうが、今の時点で非常に強気に見ている会社というのがこの一覧表の中に入ってくる銘柄ですよね。

中村氏:この中ですとディーエヌエー等が目立ちますね。この表の中基本的に新興市場の銘柄もぽつぽつ散見されるんですけども、やはり新興市場の銘柄っていうのはアナリストの目が届きにくいっていうのもありますので、業績の上方修正等っていうのはダイレクトに株価に繁栄してくるとは思うんですね。ディーエヌエーの場合は携帯のネットのオークション、それに非常に強みを持っている会社です。

鈴木氏:ランキングを下に追っかけていきますと、例えばミネベア、自動車向けのベアリングも勿論好調ですが、航空機向けのベアリング、それから勿論ハードディスクドライブ用のベアリング、全てが好調で推移するであろう産業の一つです。
弱点がないような企業に見えますね。後は下のほうで、ソネットエムスリーなんかも面白そうですね。

中村氏:この会社は医療従事者向けのマーケティング、ネットでやっている会社なんですけども、非常に業績いいんですね。ネット関連て今銘柄間の業績が非常に分かれてきていると思うんですよ。というのも、大企業は利益の分母が大きくなって利益成長がなかなか難しくなってきていますし、後は魅力に乏しい会社っていうのは大手に押されぎみ。そんな中で特色を出しているっていうのがこのエムスリーであり、さっきのディーエヌエーというようなことは言えると思います。

鈴木氏:一番下になりますが、安川電気ですね。ロボットです。ロボットとサーボメーター、ここら辺では多分世界トップ企業の一つですね。自動車向けライン、半導体製造装置向けラインのロボット、特に真空技術に関してはナンバー1クラスを保持している、いい会社だと思いますね。
この辺はまだマーケットには繁栄されていないと考えていいですね。
今週特に思ったんですが、必要以上にマーケットが弱い。もっと強くなってしかるべきなのに弱いというのは、確かにマクロ経済の数字は弱いんですね。
ところがマクロでない企業、単体ベースのミクロの数字というのは非常に強いものがありますので、いずれ評価されてくるんじゃないかなと思いますね。