■マーケットウィナーズ(9/30放送)
テーマ:3カ月間のリターン・リバーサルはあるか?
ゲスト:
鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 
 

鈴木氏:今週で9月が終わりました。以前もこちらでご紹介したことがあるんですが、3カ月間、7−9月の成績をここで見直すっていう作業を行って、それで10−12月期にどのような傾向がでるかということを今の時点で予想してみようという試みなんですね。セクター別の3カ月間のパフォーマンス表を作ってきましたのでご覧頂きたいんですが、


まず、これは東証上場の東証が分類している33業種に、日経平均を加えたものを見てみます。7−9月期にわたって日経平均は3.4%上昇しました。これを上回った業種を13業種取り上げてみました。この後に下回った、アンダーパフォームの業種もあるのですが、まずは上回った業種から見てみましょう。
赤は素材系です。ゴム、あるいは海運、ガラスという、いわゆるシクリカル銘柄ですね。
それから黄色はハイテク系です。輸出関連企業、精密や輸送用機器、自動車、造船というところですね。
そして青は3種類あるんですが、色を段差で分けているんですけど、例えば濃い水色はディフェンシブ銘柄です。それから後ででてきます濃い青は金融セクター。そして薄い水色はいわゆる純然たる内需、不動産とかですね。青系は全て内需系ということです。
要は赤、黄、青で、素材、ハイテク、内需と分けたということです。
こうして見ますと、7−9月の3カ月間というのは、日経平均を上に引き上げた力というのは、大体が内需、特に不動産、その他製品の任天堂ですね。それから精密は、テルモ、やはりニコンに代表されるような半導体関連ですね。そして自動車株。こういうものが比較的強めに君臨した為に日経平均を引っ張ったという形です。これがまず一つの方法ですね。
今度はアンダーパフォーム業種です。


日経平均は3.4%上昇しましたが、それに満たなかったものをダーっと出してみました。特徴としてはなんと言っても素材系が非常に下に引っ張った。
化学、非鉄、鉄鋼プラスはプラスなんですけどなんとか8月、9月で戻したというだけですね。卸売り、紙パルプ、石油、鉱業、繊維、この辺が非常に下げました。それからなんと言っても濃い青色の証券、あるいは銀行、保険、その他金融という金融セクターが7−9月は全滅だったということがはっきりしています。素材と内需の中でも金融が7−9月厳しかった状況にあります。
リターンリバーサル、売られたものが買われ、買われたものが売られる。これが3カ月ごとに機関投資家がパフォーマンスを比較する場合に今駄目だったものが次の3カ月で買われ、その次が駄目でも、その次の次の3カ月で買われるということが繰り返されるんではないかなという観点ですね。
買われすぎたものが次は売られ、売られすぎたものは次に買われやすいターゲットになりやすいということですね。

 


鈴木氏:そして、もう一つの方法です。
今度は3カ月ごとを、1−3月、4−6月、今回の7−9月で並べてみました。
この7−9月だけを見れば、先ほど2枚に分けたフリップと同じ順番になっているというわけなんですね。そして、色分けをしています。3カ月で最も悪かったものが濃い青、次に悪かった5業種が水色、良かったもののベスト5が濃い赤、オレンジが次の5位ということですね。4−6月、1−3月になると、もう少しあちこち散らばったりなんかするんですが、肝心なのは左端にある記号なんですね。
3つの四半期がありました。1−3月期、4−6月期、7−9月期と、+、−、+と、日経平均型できたものを△で示しています。例えば任天堂を中心とするその他製品で見ていくと、1−3月期は+9.2%、4−6月期は−5.8%、そして7−9月期は+10%、こういう+、−、+、できたものを△で示しています。そして、ゴムのように−、−、+のパターンを★印で示しています。そして、電力ガス、ディフェンシブセクターは特にそうなんですが、3四半期とも+、+、+、全勝できてるものが○印で示しているんですね。
リターン・リバーサルが今も効いてるとすれば、下のほうにある、例えば▲、これは3四半期全滅です。全部マイナスできてるものです。その他金融、それから資源株の鉱業、ソフトバンクに代表される卸売り、そして空運、エアラインですね。こういうのが次の10−12月にくると、あるいは□で表されているような、直近で2四半期駄目なもの、私は一番下にある繊維なんかは、少しずつきている、東レなんかそうなんですけど、10−12月期あたりは、リターン・リバーサルが効いてるとすれば、上の方に戻してくるんじゃないかなと思って期待して見ていきたいですね。

岡崎氏:この3カ月間何があったかを振り返っておく必要があると思うんですね。この3カ月間アメリカの金融政策が転換したんですよね。そしてアメリカ株が非常に順調に上がりだした。私は、この中ではですね、一番最初のフリップのですね。7−9月期に上がったものの中から、次のトレンドを持って上昇し続けるものが出てくるんじゃないかという気がするんですね。
その中では精密かなと。先週取り上げましたけれども、テルモなんていう会社ですね。世界的にも名だたる医療器械のメーカーですけどね。7月から9月までほとんど休むことなく一環して上がっています。このスピードでいくんじゃないですかね。

鈴木氏:景気の循環ではなく、グロース、成長っていう方向ですね。

山田氏:私もどちらかというと岡崎さんに近いですね。やはり今走り出している銘柄群がこの先伸びるよと、特に10月でしょ、10月と言いますと年末調整に近い、クリスマス調整に近い、次世代DVDが出る。次世代ゲーム機も出る。ハイテク業界はワーっと盛り上がりやすい時期なんですよね。ということでやっぱりハイテクだと思うんですよ。ということでエルピーダですね。DRAMの会社ですが、業績も上ぶれ期待ということで非常に強い動きになってきてますね。
このエルピーダに限らずハイテクは年末にかけて強含むかなという風に見ています。