■マーケットウィナーズ(9/16放送)
テーマ:日経会社情報 秋号からピックアップした銘柄の注目点
ゲスト:
鎌田伸一(ラジオNIKKEI 情報制作局 記者)
    鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 
 

鎌田氏:それではまず私の注目銘柄はこちららです。


鎌田氏:上から2つのトクヤマとガイシは共通点があるんです。4−6月期の決算は発表されてます。9月の中間期の決算がこれから発表されようとしています。その9月の中間決算で増額修正が期待できる株として選んでみました。簡単に考えれば4−6月期の業績の数字と比べて、会社が考えている7−9月期の数字が控えめだったら上方修正が期待できるという意味合いになるんですけれども、トクヤマは半導体ウエハー向けに多結晶シリコンという素材の成長が続いていまして、4−6月期の経常利益の伸びが62%増加だったんですね。それに対して会社が前提としている7−9月期は8.8%の増益、4−6月期と比べる増益率すごく落ちることになりますよね。その意味合いから中間期の業績の増額修正有望な会社だと位置づけています。
それから、日本ガイシはディーゼル車向けの排ガス浄化システムが伸びている会社で、こちらは4−6月期の経常利益が71%の増益でした。それに対して7−9月期が、会社の計画ですと8割減益なんですね。ですから、この4−6月期の状況を見れば9月の中間期の上積みは十分に期待できる状況という風に位置づけられると思います。
それから、3番目のテイク&ギブニーズ、これはちょっと変わって、考え方によって今年の動きが鈍かった株というのは、成長性がありながら、ジャスダック市場、ヘラクレス市場、あるいはマザーズといった新興市場における株が凄く厳しい値動きになりましたよね。だから一つ投資の考え方として、成長性はありながらリーズナブルな株価水準まで下げている株。
これを考えていくと、テイク&ギブニーズはハウスウェディングの草分けとして知られていますよね。高い増益率が続いていて比較的高めのPERまで買われる傾向にあったんですが、現時点でPERが20倍と、市場平均並みに落ちてきまして、その辺りが注目点になると。あと結婚式場の運営だけではなくて、結婚式関連の周辺のビジネスに乗り出しているんですね。結婚式というと気前よくなりますでしょ。結婚式の前の6カ月間ぐらいの間っていうのは、大体700万円ぐらい使うんですって。そのお金を取り込むんですね。資金を貸したりですとか、旅行に行く準備をしたりとか。そういう仕事に取り込んでいるんですね。あと簡単に言うと内田洋行はやっている仕事が机や椅子を売っているんですけども、新入社員が増えているってことで需要が伸びているそうです。最後の乃村工芸社は、これも業績調整を今まで2回、見通しにおいてやった会社なんですけど、やってる仕事が商業施設や外食産業のお店を設計したり造るというような仕事になっておりまして、外食産業の投資が高水準で推移していることで業績が好調ということを覚えておいてください。

鈴木氏:トクヤマってたしかに、多結晶シリコンが品不足で大変なことになってますよね。太陽電池と半導体で。去年凄い相場上がりましたよね、600円から2,200円まで駆け上りましたよね。
鎌田氏:ただそのあとかなり株価水準的な調整が続いていて、1,500円台まできましたよね。それで新規に対象として考える際に、随分値幅の調整が進んだのかなという観点から見てみたんですね。
鈴木氏:テイク&ギブニーズもそうですよね。こちらは結婚式場のプロデュースをするより社長が早く結婚したほうがいいんじゃないかと思ってしまいますけどね。
鎌田氏:そういう風に見られる方いらっしゃるかもしれませんが、お会いしてお話したことあるんですけど、経営の数字とかにも非常に明るい方で、できる経営者だなと思いましたね。

鈴木氏:それでは私の選びました銘柄はこちらです。

鈴木氏:上にあるKYBというのは、こちらで以前カブドットコム証券の山田さんがご紹介した銘柄の1つでもあるんですが、カヤバ工業ですね。建設機械が今世界的に大変な需要を招いているんですが、建設機械の心臓部と言われてます、腕を折り曲げたり伸ばしたりする関節部分の油圧シリンダーの大手なんですね。ほとんどこのKYBがつくっているんですね。8月に既に決算発表出してまして、ドンと大きな業績の上方修正出してまして、既に株価はそこから上昇が始まっているんです。決算発表のときにガーンと大きく買われたんですが、いまだに高い位置をキープしているという状態であります。
日経会社情報ではQUICKコンセンサスというアナリストの業績の集計数字があるんですね。それが前回発表では★3つだったのが、今回発売号では★5つになっていて2008年3月の数字で凄い業績の上方修正が、1株利益36円まで出てくるっていう数字を早くも出してきているんですね。
そして2番目のオカダアイヨン。これは大阪2部の銘柄ではあるんですが、やはり同じく建設機械のメーカーです。建設機械と言ってもドリルで穴を開けていく機械ではあるんですが、最高益を更新しているのにPBRが0.8倍という、そして取引先が、コマツ、キャタピラー、それから日立建機という販売先ですね。そういう今をときめく建設機械メーカーに売り込んでいるという会社ですので、どこかで割安感というのは解消されるんじゃないかなと思います。
後の3つはハイテク関連なんですが、3番目の日本電波工業、これは水晶発振器の世界的な大手メーカーですね。携帯部品が非常に良くなっていますからね。会社情報の文章に、業績の上振れの可能性という比較的穏やかな書き方をする会社情報にしては非常に強気の書き方をガーンと出してきて、今携帯部品非常に好調ですから、これが目を引きました。
そして4番目、巴工業です。なかなか聞いたことない会社なんですけど、立派な東証1部です。去年の10月から東証1部になった銘柄でありますね。遠心分離機のメーカーなんですが、遠心分離機というのは、半導体製造工程とか、石油化学プラント、あるいは化学プラント、いわゆる中東やアジアで非常に需要旺盛なプラントメーカーで欠かすことのできない遠心分離機、それの国内シェア50%持っている会社です。配当利回りが10月決算で、記念配当込みで30円配当を出すんですね。株価が今1,600円ぐらいですから、配当利回りで1.85%ぐらい今なら取れるという銘柄です。もうすぐ決算期が来ますね。最後は昭和真空、やはり水晶発振器をつくる、製造装置のメーカーで、借金は少なくて、非常に業績上下変動激しいんですけど、借金が少なくてPBRが0.9倍、これは関係会社がアルバックという会社で、なかなか安定した伸びが期待できるんではないかと。

鎌田氏:建設機械メーカー大手のコマツとか日立建機とかあんまり上方修正したあとは上がってないんですけど、建設機械関連は来期厳しいところがあるんじゃないですか?
鈴木氏:私もそこが不安なんですよ。ですから次の次、この次の更なる拡大が見えるかどうかっていうところで、見えたところでバッとくると思うんですけどね。