■マーケットウィナーズ(9/9放送)
テーマ:DMIでトレンドをみる
ゲスト:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 
 

今週はテクニカルです。相場が荒れたときに真っ先に頼りたいのはテクニカル分析なんですが、あまりなじみが無いんですけど重要なDMIです。非常に知る人ぞ知るという指標なんですが、これがまさにそうなんですが、


ディレクショナル・ムーブメント・インデックス、日本語では方向性指数と言われています。非常に使い勝手がいいのでなるべく見るようにしているんですが、インターネット証券会社は、有料無料問わず、各社によってまちまちなんですけれども、テクニカル分析ツールの中で提供しているようですね。ところが、なじみが無いので素通りしてしまっているケースが凄く多いように思うんです。要はトレンドに乗れと。資産を増やすにはトレンドはフレンドである。トレンドに資産を合わせれば大きな利益が得られるだと。しかしトレンドっていうのは中々見つけられないんです。気がついたときにはトレンドが終わっていたというケースが多いんですね。トレンドの大きさというのは中々目で見ることは出来なんです。ずっと追いかけていってもどこまで続くか分からない。DMIというのはトレンドを見つけ出す機能、そしてトレンドの大きさを測る機能に優れています。ただし欠点もあるんですが、相場の転換点を見つけるものではありません。トレンドが始まったところで教えてくれる。ですから頭と尾っぽは猫にあげて、自分はトレンドの真ん中だけをとりにいくと。使い方によっては例外的に売買のタイミングを計ることも出来る。まずは具体例を見てもらいたんですね。


日経平均のDMIのグラフです。去年、2005年非常に大きな相場が見られたときのDMI。DMIは基本3つの線で構成されていてプラスのDI、マイナスのDI、そしてADXという3つの線で構成されています。要は株価というのは値上がりするときは前の日の高値を必ずはみ出して上がっていくものなんですよね。このはみ出した部分の大きさを指数化してあげるのがDMIの考え方なんですね。株価が上昇する過程で上にはみ出した部分を指数化したのが+DI。株価が下がる過程で下にはみ出した部分を指数化したものが−DIなんです。ですから、赤と青の線というのはだいたい相似形、線対称のような形になりやすいんですが、トレンドというのは、簡単に赤が青を上回っている状態は買いで判断する。買いのトレンドであるということが言えます。ADXというのは+DIと−DIの開き具合、スプレッドを測っています。ですから開けば開くほどトレンドが発生しているということになりますね。ですからADXが上に跳び抜けているところというのは、赤い線がどんどん上にいって、青い線がどんどん下にいってる。これは上昇トレンドがどんどんどんどん強まっている。まさに去年の8月から9月にかけての局面というのは非常に強い上昇トレンドが発生していたということを見ることができるんですね。こうしてみると2005年というのはほとんどの局面で赤が上にあった。そして2006年なんですが。


かなり色が変わってますよね。ようやくここまで回復してるんですけど、赤い線が上ということは買いの上昇トレンドが働いているということになるんですが、買いが有効だったのは本当にこの3月〜4月にかけてのわずかな期間だけでしかなくて、後は基本的に青が上である、つまり下げトレンドであったということになるわけですね。ADXの動きも、ダーっと上に伸びているときっていうのは、右肩上がりのときはトレンドがどんどん加速しているということを示していて、折れ曲がって下向きになる、あるいは横ばいになるという局面ではトレンドが無い、あるいは弱まっているという意味合いになるわけですね。まとめです。


DMI、方向性指数の見方。赤の+DIが青の−DIを上回っているときは上昇トレンドである。逆に赤の+DIが下回っているときは下降トレンドである。基本的には+と−で見つけていくわけですね。ADXが上昇してるときはトレンドが継続している。逆にADXが下向き、あるいは横ばいになってしまったらトレンドが反転するか、あるいは持ち合い相場に入っているからあまりポジションは増やさずに逆張りでいけということになってくるわけですね。

   

今年のキヤノンです。一つの買いの局面というのはゴールデンクロスです。赤が青を下から上に突き抜ける局面。ここは買いです。逆に赤が青を上から下に突き抜ける局面。こういうところは売りです。この過程で上昇トレンドが発生しますので、ここを見つけてドーッと買っていくっていうことになりますね。そしてもう一つADX、緑の線が上に行き過ぎると加熱していますので、これが今度下向きになってきてクロスする。3つの線がクロスするところで強い売りのシグナルが働くということになりますよね。 ただ気をつけなくてはいけないのが、あくまで色んな人が参加するトレンドを作っていく、例えば日経平均、キヤノンもそうですが、こういうものにとっては非常に有効なんです。けれど、例えば小さい株とか、ちょっと買いにいったらすぐストップ高になっちゃうとか、こういうのにはやりにくいので、マーケットをよく見た上で判断して欲しいですね。