■マーケットウィナーズ(8/26放送)
テーマ:機械受注から業界再編!?
ゲスト:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 
 

前回の続編のようになってしまうんですが、前回、こちらでお届けしたのが、王子製紙による北越製紙に対するTOBです。あれはどのような背景があるのか。北越製紙のもっているどんな特徴が、王子製紙のTOBを招いたのか、そこから買収ターゲットになるような銘柄を探してみようということだったんですが、今週も似たようなテーマです。業界再編、今度は紙パルプ業界を飛び越えて次なる業界再編がどのようなところから起きてどんな銘柄にたどり着くのか、というところを見てみたいんですけど、探すのが広範囲すぎて頭を悩ましたんですが、ちょうどいいヒントがありまして、以前に、岡崎さんが使った資料なんです。


 機械受注が発表されて大変高い伸びを示したというのが、岡崎さんのネタだったわけなんです。特に鉄鋼、紙パルプ、金属製品、こういうところの設備投資が大変伸びている。2番目に位置している紙パルプ業界の中から設備投資を、時間を買うような意味で早手回しにやれるので、王子製紙は北越製紙を買おうとしたんだということになるんじゃないかなという考えなんですね。
ということは、設備投資を慌てて行っているような上位に出てくるような業界の中から次なる買収対象というものが出てくるんじゃないかなという観点ですね。
見るべきものは、やはりなんと言っても伸び率がもっとも大きな鉄鋼業界。設備投資の伸び率が100%。2倍ですね。紙パルプは飛ばしまして、3番目に大きな金属製品という業界。どういう会社があるのか想像つかないんですけど、そして伸び率だけではなくて、設備投資の絶対額の大きな業界。一般機械です。まさに設備投資たる本流の業界から少し見てみたいなと思って探ったのが今日のキャッチアップなんですね。銘柄のスクリーニング条件はこちらにあるんです。



先週もほとんどこれと同じ条件を使いました。
まず借入金が少ないこと、D/Eレシオが1.0倍以下。それからPBRが1.0倍以下。そしてもう一つ、業績が良いこと。当期純利益が過去最高利益か、あるいはそれに迫るような高いレベルにある会社。この3つの条件を満たすものから銘柄を選んだ、というのが今週のスクリーニングです。そしてこれが結果です。


まず設備投資の伸びている鉄鋼業界から見てみたいと思います。
日亜鋼業、D/Eレシオ0.2倍、そしてPBR0.59。ちょっっと前、村上ファンドが持っていた銘柄の一つですよね。主な株主の新日鉄が22%持っているというかなり新日鉄色の強い会社なので、すぐにはよそから手を出すってことは出来ませんが、業績がそこそこ良くて、借入金がなくて、割安だということになると、新日鉄自身が放っておかない、自ら子会社化するために100%自分達の為に買うと言うことも考えられなくもないということになりますかね。こんなようなのが鉄鋼業界のPBRランキング低い方からの一覧ですね。


それから次が金属製品です。セクターで見ると非常に地味なセクターなので、なかなか普段は取り上げられないんですが、注目すべきは日本製罐、ホッカンHD(北海製罐)。それから東洋製罐という、罐、罐、罐と、3つの罐が出てくるという、皆業績がそこそこ良くて、割安ですね。モノを運ぶ、特に液体を運ぶ器が金属製品ですので、JFEコンテイナーとか、日鉄ドラム。化学製品、石油製品、それから塗料、自動車向けの塗料を運搬するのにドラムカンが使われる。こういうものが金属製品にあります。

   

そして一般機械なんですが、これはいい銘柄が多いなと、赤坂鉄鋼、それからトヨタ系列の大豊工業とかですね。そしてもう一つ、一般機械のその2


新ダイワ、チェーンソーとかを作っている会社ですけれども、この辺がPBRランキングで出てきたという状態になっていますね。

岡崎氏:どれもこれも面白いんですけれども、その中で、確か先週のランキングにも載っていたと思うんですけども、洋カン。これは借金がないというのでPBRが低くて魅力的だと、買収価値があると言われているところなんですが、もう一つポイントがあるんですよ。子会社に素晴らしい会社があるんですよね。東洋鋼鈑という会社です。CD-ROMとかの盤を作っている会社なんですけれども、思い出してもらいたいのは、フジテレビを買収するためにニッポン放送を買収したというのがありましたよね。要するに子会社が欲しいために。それと同じ理屈なんですけどね。どっかの企業が東洋鋼鈑を欲しければ、洋カンを買うしかないという話ですね。これは本当に弱肉強食の世界ですけどね。
それと違う発想、今と逆転の発想が、先ほどのアルバックの子会社、昭和真空ですね。これはですね、うかうかしているとアルバックも取られてしまうかもしれないと。アルバックのほうは非常に業績がいいですから、よそに取られちゃいけないってことで、もっと自分達の株式の保有比率を上げてくる可能性もあるということですね。最後にもう一つは、アイダですね、これはヨーロッパのイタリアかどこかに子会社を作っているんですね。これは自動車のプレスですね。受注額が過去最高を記録しています。ユーロ高の影響もありますから。これはまだ上方修正してないんですけど、可能性は高そうな気がしますね。