■マーケットウィナーズ(6/10放送)
テーマ:一目均衡表
ゲスト:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
一目均衡表は非常に奥の深いテクニカルチャートでありますので、私なりの見方をお話したいと思います。

日経平均のチャートです。一番最近の動きまで出ていますが、まず遅行スパンから見ていきます。日経平均の終値を、ただ単純に26日間だけ過去にずらすのが遅行スパンの考え方です。株価はバランスが崩れた方に動く。均衡が崩れた方に動くというのが一目均衡表の考え方なんですね。均衡というのはコストです。コストを割り込んだら下がる。コストを上回れば上がる。26日前、例えば今日の終値を26日後ろにずらすと26日前の株価が大体5/15辺りですから、26日間経ってみると株価が下回ってしまっているんですね。こういう状況というのはコストを割り込んでいる人がマーケットに相当たくさんいる。
例えば、3月上旬くらいの水準ですと、26日前の株価を今現在上回っている人たちが凄く多いので、利が乗っている人たちがたくさんいる。そういうときは株価は上がりやすい。コストを割り込むと一斉に売りが出るという考え方です。
どこで割ったかというと、4月上旬近辺で割りました。5月の10日ぐらいです。FOMCミーティング、あるいはインドの株式市場がピークをつけたあたり。この瞬間に遅行スパンは均衡が崩れたという状況になっていますね。そこから下げが加速したという風に見ることが出来ます。これがまず遅行スパンです。


 一目均衡表では26という数字が非常に大事です。26日後ろにずらして遅行スパンが作られるわけですが、このずらした26日間、ここで囲まれたスペースの中で、一番高い値段と、一番安い値段を足して2で割ります。足して2で割ると平均した値が出てくるわけですが、これがいわゆる有名な基準線と言われるのもの考え方の基本です。中間の値段ですから、26日間の平均的な値段、これがコスト、これを連続させたものがこちらになります。


 基準線。コストを連続させたものですから、これがトレンドです。基準線が上向きの間というのは相場は上向き。基準線が下向きと言うときは相場も下向き。そしてコストですから、やはり遅行スパンと同じ様に日々の株価が基準線を割り込むところというのが非常にポイントになってきます。均衡が崩れるということになりますね。ここでもやはり5月10日。FOMCミーティングの前後で株価は基準線を割り込んだという、非常に大きな分岐点がここにあったということになりますね。


  今度は転換線です。先ほどは26日間の高安の足して割る2。今度は9日間。直近9日間の高安を足して2で割ると、同じ様に平均値が出るんですが、それがここで言うところの転換線の動きです。基準線より期間が短い分だけキビキビと早めに動きます。これも短い期間のコストですから、例えば株価が転換線を下回る。あるいは転換線そのものが基準線を下回る。あるいはもっと言えば株価が転換線と基準線を同時に下回る。やはりそれがここで言う5月10日ぐらいということで、非常に大きな分岐点がやはりこの時期に集中していたことになりますね。


 今度は先行スパンです。先行スパンは(1)と(2)と2本あるんですが、まず先行スパンの(1)というところですね。これは先ほど見ました基準線と転換線を足して2で割るんです。そしてやはり基準線と転換線の中間の値段を出してみた後に、それを26日間未来にずらしてみるんです。これが新しい現在のマーケットのコスト、平均値という見方になりまして、株価がこの平均値の値を割り込むところ、線をまたぐという瞬間に非常に大きなバランスの崩れ、あるいは均衡の崩れというものが起こるという考え方ですね。


  そして最後になりますが、5本目の、先行スパン(2)ですが、今度は52日間。26という非常に大事な数字を26+26で52。52日間の高値と安値を足して2で割る。それが先行スパンの(2)と言われるものですが、それを出した後にさらに同じ様に26日間未来にずらす。こうして描かれる先行スパンの(1)と(2)で囲まれた部分をよくチャート画面では色で塗りつぶして先行スパンの雲なんて言う事もありますが、このような形でできていますね。これが一目均衡表の完成形のグラフなんですが、5本の線は今申し上げたような手順で作られております。


 一目均衡表と言うのはチャートを作るということも大事なんですが、ここにありますように対等数値とか、基準数値という非常に難しい法則があるんですね。一目均衡表で使っている9、17、26という、この数字を非常に大事にしていて、さらにその発展系で33、42、65、株価の変化日だとか、将来の予想だとかを見通す場合にこういう数字を使ったりなんかします。形の作り方、チャートの見方という面で参考にしてみて下さい。