■マーケットウィナーズ(6/3放送)
テーマ:W杯と6月相場
ゲスト: 山田 勉(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
 今回はWカップと株価の関係について調べてみました。

 W杯年の6月、世界の株価は一体どう動いたのかということで直近4回分調べてあります。ドイツのDAX、イギリスのFT、それからニッポンの日経平均、アメリカのSP500。5月末に対して6月末がどうだったのかの騰落率です。ザッと見たところマイナスの印の▲ばかリついていますよね。日韓共催のときは、凄く厳しかった。02年の場合はエンロン、ワールドコムの会計不振の問題がアメリカでドッと出まして、アメリカ株が急落、連れて日本株も急落とかなり悲惨な目に遭いましたが、この4回を見ましてもW杯年の6月はパフォーマンスが悪くなる傾向があると残念ながら見てとれてしまう。ということは、今月の相場はW杯の裏番組になってしまう可能性がある。ヨーロッパの人は、本国近くで試合やりますので仕事どころじゃないので、バカンスとりますけど、日本の場合は夜中にテレビを見ますので、昼間仕事のモチベーションが上がらない、眠くて仕方が無い。ファンドマネージャーとかも大丈夫かなという状態になる可能性があるってことですね。

6月のポイントで言えば、世界のマネーが1番見極めたいことといえば、日米金融政策の転換、6月末のFOMCと、7月半ばの日銀の金融政策決定会合。ここで金融政策が変わるのかどうかというのをきちんと見極めて、5月に一旦リスクマネー引き上げていますので、これを見極めて新たにポジションを構える。ですから、6月というのは、割と空白期になってしまうんですよね。そうすると、「踊りバロン」が出てきます。「踊りバロン」というのは、株価が弱くなってきますと、エコノミスト達が日本の景気はピークアウトしそうだ、あるいはしちゃうよと。アメリカも景気失速するよということで、難しい理屈をいっぱい並べて、もう駄目だ論をいっぱい言うんです。踊り場論!?がバンバン出てくる。その雑音が非常に嫌なんです。

一方で実態はといいますと、W杯は夜中ありますので、引きこもりがちな商品になる。実際、この初夏なんかはそんなに暑くない。クールビズでもいま1つ服を買う気にならない。割と引きこもってお金を使わなくなる。ですから設備投資から消費へのスイッチが上手くいかない。そういった懸念が高まってくるわけです。

そういう環境は置いといて、実業界はといいますと、株主総会と配当とM&A、そういった話が出てきますし、一方政治家はといいますと、6月末で国会が終わって、今度は9月の後継総裁選挙にフォーカスしていくわけですよね。となりますと、福田さんがなった場合と安倍さんがなった場合で株がどう動く、あるいは円がどう動く、みんなで好き放題言い合うわけですよね。ですから、踊り場論ですとか、政策論議とか、そういうことがごっちゃになってどうにもこうにも考えにくい。それが6月になるだろうと思われます。ただ、需給面で言いますと6月前半戦はやっぱり信用需給という面では厳しいんですが、6月後半からになりますと、やはりボーナスマネーの資金流入というのが期待できます。ですから、そこで上手く手替わりが済めば、相場も持ち直すかな、尻上がりになるかなという期待はありますよね。

W杯の裏番組になってしまうかもしれない6月相場をどう考えるか。とりあえず日経平均ベースでは横ばいだろうということで、そんな中でどうするかといいますと、優良大型株の安値を狙う、中長期的な観点から安値を狙う。それか、現在右肩上がりになっている銘柄に順張りでついていく。そのどちらかだと思うんですが、今回は右肩上がりになっている銘柄に順張りでついていくときのアイデアというのをだしてみました。


 個人投資家に今一番人気のある一目均衡表、これの雲の上にある銘柄をついていこうと。ほとんどの銘柄が現在下がっていまして、雲の下に落ち込んでいるんですね。日経平均も当然雲の下に落ち込んでいます。今回は雲の上にぬけているものからリストアップしてきました。


  ここでは時価総額5,000億以上、比較的大きめの銘柄を選んでいます。銘柄コード順に並んでいます。いずれの銘柄も雲の上で推移している強い銘柄です。「キリンビール」、良く紹介ありますが「東レ」とかも入っていますよね。傾向的に言いますと現在雲の上にいる銘柄といいますのは、ディフェンシブ系、食品、薬品、それから電力、そういったものが雲の上にいやすいということがまず1つ言えます。それから銘柄をザッといいますと、やっぱりM&Aに絡むような銘柄が多く感じられると、例えば「武田」、「塩野義」、「中外」、薬品株ですよね。あるいは次のフリップにいきますと、


 鉄鋼株、「住金」、「JFE」あるいはマイクロソフトの接近説が常に出てきますが、「任天堂」、そういった銘柄も入ってきています。「NTT」が意外にダークホースですね。
3つ目に特徴を言いますと、やっぱりここにある右肩上がりになっている銘柄は何が違うかというと信用買い残がものごっつ減ってるんです。例えば「JFE」とか「住金」こういった銘柄はピークから7割近く買い残が減少していますし、やっぱり「NTT」他、ここには載っていませんが「KDDI」もそうなんですけど、買い残が急激に減少していると、買い残が急激に減少しているというのは現在買い残の重さで耐え切れなくて落っこちている銘柄がほとんどなのに、こういう銘柄もあって右肩上がりで推移している。こういった銘柄に順張りでついていくのがどうかというような話ですよね。


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