■マーケットウィナーズ(5/6放送)
テーマ:決算発表サプライズ!?
ゲスト:山田 勉(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
  この時期といったら決算発表です。悪かったらフォークボールのように落ちる。良ければ買われると。そういう形で特に2週間、怒涛の決算発表ラッシュになりますので、それで一喜一憂が繰り返され、いいものが徐々に上がっていき、駄目なものはずっとほっとかれると。選別の時期でありますよね。

 残念ながら決算発表時期っていうのは、株価は軟調なことが多かったということでピンクの部分が本決算発表時期ですね。そしてブルーの部分が中間決算の発表時期ということで、ピンクの部分見てもらうと分かるように毎年4月か5月かに急落するというのが03年、04年、05年、06年と続いているわけなんですよね。
これはどう解釈するべきかといいますと、決算発表ピークに向けてもたつくのは、『皆が決算を見極めたいからではないか』というような仮説が成り立つわけですよね。ですから、決算発表でどうこうする、いいモノを買って悪いモノを売ってというリバランスが起こる。そういう時期だという風に考えれば分かりやすくていいかなと思うんですけどね。


 既に4月いっぱいで2割ぐらい終わってますが、GWの谷間をはさんでいよいよ2週間、5月12日に一山あって、一番高い山が5月19日と。5月19日は220〜230あるんですよね。怒涛の決算発表ラッシュということで、もうちょっと均してくれれば、チェックする方もやりやすいのにとは思うのですが、とにかくこの2週間が山場だということで、これが相場の最大の材料であるということは間違いないと思いますね。
一番皆さんが気にされるところっていうのは会社側の今期予想の数字がどうでるかっていうことなんですよね。例えば日経会社情報の07年3月期予想に対して会社側はいったいどれくらいの数字を出してくるのかと。この事前予想に対して会社の予想が大きく乖離するとまさにポジティブサプライズ。反対に下方に乖離するとネガティブサプライズということですよね。今回の決算発表、とりあえず5月1日まででポジティブサプライズがあったものをランキングしてみました。


  経常利益が100億以上と言いますから比較的大きめのものです。比較的大きめのもので、尚且つ、日経会社情報の数字からの乖離率の大きいモノ順に並んでいます。例えばパナホームなんかですと、日経会社情報は今期48億と見込んでたところを会社側は100億ということで、「強気じゃん」とマーケットは好感するわけですよね。この大きさ具合がサプライズの度合いですので、この2週間はこういうランキングで株価は非常に動きやすい。動く可能性があると。例えばTOTOなんかですと株価のほう堅調に動いてきていますね。パナホームもトップですし、TOTOも住宅関連ですよね。やはり金利が上がる、地価が上がるということで住宅需要がどうなるかということにマーケットは関心を示していますので、この住宅がらみの企業が、「今期予想は強いよ」っていうことに非常に反応しやすいということは言えると思います。ここのところ自動車各社、トヨタ、ホンダ、日産、みんな高いんですが、値上がり率からいくとマツダが1番上がったなということですね。

  やはり目立つのが日立建機、コマツ、どちらも建機ですよね。世界中で土木工事が行われている。掘って掘って掘りまくっているから、建機は今期も強いよということで日立建機も株価堅調だということです。電気部品の村田製作なんかも良さそうですよね。


 前半戦の決算、ザーっと見てみて思ったのがこの3点ですね。ハイテクには非常にフレンドリーな目線でみていると。例えば今期は黒字転換、パイオニアとかエルピーダとかですよね。そういったものは温かく好感すると。それから一方で内需でなんかいいモノ、目新しいモノないかなっていう目線が非常に働いてまして、その中ではここに書いてあるような住宅がらみとか、あるいはBフレッツ、情報通信インフラですよね。光ファイバーとか工事業者とかがどうかと。あるいは業績の改善がこれまで遅れてきたソフトウェアとか通信放送とか、今期それなりの数字を出してくればそれなりに反応できる。最後に1つ、1番大事なところですね。やはり利益成長の「確からしさ」でブルーチップに熱い視線と。例えばトヨタでもそうですし、ホンダの決算、減益決算ではあるんですけど、みんなが通期で考えると減益と思ってないわけですよね。ホンダなんていうのは常連で、四半期ごとに業績を上方修正してきた。過去2年そうです。結局、期初には減益で出すのだけれども、締めてみれば増益と。マーケットはその辺をすでに意識して評価する。そして「確からしさ」でブルーチップ。やっぱり国内の投資家も外国人投資家もそこに非常に注目しているということは言えると思いますね。