■マーケットウィナーズ(3/25放送)
テーマ:新年度入り相場
ゲスト:山田 勉(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
新年度相場、4月の注目点とされるのがこちらです。

 4月3日の日銀短観があって2月の本決算発表、下旬からは3月の本決算発表。4月28日には日銀の展望リポートが出まして、すぐにゴールデンウィークですね。ゴールデンウィーク2日休めば9連休、9連休取れる人はここにいないと思いますけど、ゴールデンウィークが見えてきたのでHISとか株価が動き出しているんですよね。やはり給料も増えたし、あるいはボーナスも多かったし、株もそこそこ上がってるしということで海外に行かれる方が多いということなんですよね。他に4月に始まるのがワンセグ放送とか、あるいは海外でも有名なイケア、家具チェーンですね、いよいよ日本の第1号店がオープンするという辺りが見所ですね。


 明らかに03年もボトムからですね製造業主導で回復を遂げてきたわけですが、小売が追いつき始めているわけですね。小売と言いますとこの間の冬の寒波効果でコートが死ぬほど売れたとか、あるいはボーナスが伸びた、株が上がった、そういう効果もあって百貨店を中心に業績の上方修正が相次いでいると。この先日本経済を支えるのもやはり消費関連だろうということで、やはりGDPの6割を占める消費っていうのは何処まで行けるのかなと、今年楽しみだなということでこちらになります。



 日銀短観は4月3日ですが、小売企業というのは2月決算が多くてですね、4月の前半にかけて決算発表が続々と出てきます。こちらのリストの銘柄は日経会社情報が今期増益率2桁以上見込む銘柄群です。良品計画、3月30日に決算発表ということですが、いわゆる小売業種、消費関連のリードオフマンということで人気も高いわけですが、24.9倍というPERですから、そんなに割高感はないと。これをどれぐらいまで評価できるのかなということで消費関連に対する期待というのがかなり計られるということですね。小売というのは1番分かりやすいんですよね。あの店が流行っているから株が上がるんだ。そういう理屈が上手く回るとマーケット全体に対するインパクトも徐々に大きくなってくるということですよね。

鈴木一之氏:この1−3月の3カ月間をとってみると、もっとも値上がりしたセクターは食品なんですね。食品、証券、保険、鉄鋼あたりが上昇率上位で、逆にワースト3が海運、次が小売なんですね、その次が卸売り。意外と年末調整、1月2日の初売りが凄く好調で、お正月近辺でよかったという小売が、その後かなりマーケットでは見放されてしまって悪かったんですが、3カ月間のリターンリバーサル、売られたものが次の3カ月間上がり、買われたものが次の3カ月間は脇に置かれるっていうことになると、1−3駄目だった小売というのは4−6でかなり期待できるんじゃないかなと、私は思いますね。1月2日、年末から年始にかけて凄く買われて、そのあとマーケット全体が戻っている過程で戻りきれていない、というのが小売セクター全般の共通する値動きですね。

山田氏:4月の前半戦はこの2月本決算銘柄なんですが、20日以降、3月本決算銘柄の決算発表がスタートするということです。ですから、今期来期の業績がV字回復する銘柄という観点から、こちらになります。日経会社情報、春号の後ろのほうですね。巻末の方にV字回復銘柄というリストがございますが、それをこのようなスクリーニングをかけてさらに絞りこんでみました。05年の経常利益の実績よりも07年の予想のほうが多いもの、しかもPERが22倍以下で時価総額300億円以上ということで絞り込むとこちらのリストになります。

 山田氏:一番上、東北パイオニアという銘柄がありますが、今期は80%減益だけども、来期は900%増益だよと、80%落ち込んで900%戻るというまさにV字回復銘柄ですが、PERで21.5倍といいますからそれほど割高でもないと。その次、近畿車輛というのがありますね。83%減益のあと500%増益ということで元いた位置よりも高くなるわけですが、来期のPERで18.5倍、かなり割安感がでてくる水準ということですね。電車の車両も海外で売れているんですよね。例えば近畿車輛なんかですと、ドバイで大量受注ということでもありますので、かなり大きな案件抱えています。それから古河スカイですか、今期は24%減益で、来期は66%増益ということで、PERで12倍ということですが…。

鈴木氏:上場したてでこの減益発表が、ネガティブサプライズで、ところが400円一回タッチしたあとは淡々と戻ってここまで、あっという間に150円幅、4割ぐらい戻ってしまったということですが、そこまで増益基調がはっきりしていてPERが低いんでしたらまだ上値がありそうですね。

山田:あとゴールドクレストなんかも34%減益の61%増益、来期のPERで14倍ぐらいですから買い余地はあるかなと、特に地価が上がった、金利が上がりそうだ、消費税も上がるんじゃないのということであれば結構住宅とか、年後半から出てくるかなという感じです。この続きがこういうリストです。

 ここで見ますとKYBですね、カヤバ工業です。5%減益の26%増益ということで、来期のPER16倍ぐらい。株価もやはりその辺見ているんでしょうね。これで2002年度、03年度、04年度、05年度終わって、06年度、5期連続の増益、全体で見れば、ほぼ間違いないですから、まず全体感はこれでいいと思うんですけど、一応念のためにもう一度、なぜそのマイナスの数字がでたのかというのを会社情報で確認してみてもらったほうがいいんじゃないかなと思いますね。