■マーケットウィナーズ(2/25放送)
テーマ:手替わりの戌年!?に注目の配当取り銘柄
ゲスト:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
    木野内栄治(大和総研 チーフテクニカルアナリスト
          兼シニアストラテジスト)

 木野内氏:投資信託などの利用の度合いが増えてくると、主力株よりも相対的に商いの少ない小型株、こちらの方に買いのインパクトというのは出やすいということがあると思います。それと、投資信託経由で株を買うと、どうしても投資信託のファンドマネージャーというのは利回りの高い株を買いやすいという傾向がありますので、銀行自体が利回りの高いものを望むということがあると思います。そういう風に考えますと、基本的に銘柄としては配当利回りが高い、あるいは少し銘柄のサイズが小さいという効果がプラスのインパクトになってくると、それともう一つは、国内のお客様が出てくるとなると、通常はそうなるといい売場かもしれないなーと言うようなことを考える外国のお客様というのは結構多いんです。そういう意味では少し売りをぶつけて利食いを入れようかなという方が外国のお客様で出てくる可能性があります。買いが入る分だけ少し利食うということじゃないかなということじゃないかなと思うんですが、そうしますと今まで外国人投資家主導でマーケット来ていたんですが、そこから少し“手替わり”という状況になるんではないかなと。実は過去を振り返ると、今年戌年ですけれども、戌年と言うのは外国人投資家から国内のお客様に手が替わることが凄く多いんですね。
 1970年とか1982年、これはたまたま戌年なんですけども、戌年というのは全てアメリカの中間選挙の年で、景況感が少し悪化しやすくてですね、外国のお客様が手が引けることが多いんですね。結果的には手替わりになりやすいと、いうことが言えるんではないかなと思います。日本人の好みに合ったということで配当に目を向ける。これはなかなか有効なアプローチじゃないかと思います。


 鈴木氏:スクリーニングの条件は、小型株、それから配当利回りが1.0%以上、そして外国人持株比率が5.0%以下です。中でも小型株というところなんですが、東証の分類にきっちり従ったという段階です。東京証券取引所は大型、中型、小型の定義を、時価総額ベースで、東証1部の上から上位100銘柄が大型株。そこからさらに400銘柄、101位から500位までを中型株と言っていて、501位以下が全て小型株になるんです。大型でも中型でもないものを小型株と言っているんですね。1200銘柄ぐらいあります。この中から条件をいくつか絞ってスクリーニングをかけてみたのがこちらの表になります。


 全部トータルしますと、501位以下の銘柄、いわゆる小型株というだけで1075社あります。さらにその中から配当利回りが1.0%以上の銘柄を絞ると624社出てくるんですが、そしてさらに外国人持株比率が5.0%以下の銘柄というものに絞ると、東証1部では270銘柄ありました。それを今回配当利回りの高い順に並べてみました。
 ただ、1番目のアビリットという銘柄は、去年1年間もの凄く大きな上昇を遂げたんですが、記念配当を80円も出す会社なんですね。それまでは50円とか、20円ぐらいの配当だったのを、今期だけ80円も出して一気に利回りが4%ぐらいになってしまう。こういう特殊要因は脇に置いといて下さい。見ていて面白そうだなと思うのは、4番目のエスエス製薬ですとか、8番目のアルプス技研。エスエス製薬なんかは、今相場は非常に荒っぽい動きを出してますので、ライブドアショックがあったり、最近の下げがあったりで急落急騰が繰り返していますが、淡々と静かに上がっている。配当利回りが高い銘柄の修正が今このようなものになっていたりしますので、注意して見て下さい。


 続いて東証1部の11位以下の銘柄でいきますと、例えば最近上場しました古河スカイなんかも良さそうです。古河スカイは若い会社なので配当よりは逆に投資に回すというのが多い中で、しっかりと配当してるという珍しい会社ですね。最近業績の下方修正だしましたので、ドーンと大きくこの1・2週間で売られてしまった銘柄ですが、この週末若干戻しています。11円配当を出していますので配当利回りが2%以上は取れてくるという銘柄ですね。それから飯田産業ですね。この後でてきますジャスダックの銘柄もやってみたんですが、住宅周辺の産業、マンションは昨年1年間凄く株式市場で大きな相場をみんな作ったんですが、住宅、戸建て住宅とかですね、あるいは分譲とかそういうものっていうのはあんまり大きな人気にはなっていないんです。ところが飯田産業は4000円付けた銘柄が2000円を割るまで最近下がって、そこから利回りベースで支えられて少しずつ動きが出たかなという感じなんですね。


 続いてジャスダックですが、この辺りで出てきたものはジャスダックといってもいわゆるオールドジャスダックっていうやつです。ジャスダックに公開して10年選手とか、そういう銘柄が非常に多いんですが、3%〜2%ぐらいの銘柄、かつ、外国人持株比率が低い銘柄っていうのが随分出てきてます。例えば、マンションになるかもしれませんが、リベレステ。住宅周辺の銘柄ですよね。これなんかも配当利回り2.7%出ていて、ライブドアショックの前日、直前にダーっと買われて急落し、後はちょっと人気がないような銘柄ですけど、利回り3%近いものがキープできるものです。それからもう1つです。


 こちらで見ていきますと、北陸ミサワホームとか、やはり住宅周辺なんですが、この永大化工なんかは自動車のフロアマットを作っている会社でもありますが、住宅建材をやっている会社です。流動性が乏しい、たくさん出来高が出来る銘柄ではないんですけども、こういう銘柄っていうのは利回りが高いです。どうしても新しい銘柄に目がいきがちなんですけども、古い会社っていうのはそれなりに伝統がありますのでね、こういう配当とかあんまりぶれないんですよね。だから安心してバリュー株投資が出来やすい、そういう1面もありますよね。住宅周辺に来てるというのはなにか意味があるんですかね。
 木野内氏:このところの値上がり上位の中には、人材派遣業も多かったんですが、住宅と人材派遣のところは、実は背景が一緒でして、団塊の世代の大量の退職、2007年問題と言われるんですが、実はベビーブームそのものは1946年の夏から始まっています。そういう点では団塊の世代の大量の退職というのは今度の夏から始まるんですね。そういう意味ではそういうニーズをここら辺の銘柄は酌み始めているということだと思いますね。