■マーケットウィナーズ(12/17放送)
テーマ:日経会社情報を読み解く
ゲスト:山口芳久(日経会社情報 編集長)
    鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)

 山口:マーケットの方は絶好調と言ってもいい状況だと思うんですけど、情報の質とか、量については、以前から自信を持って日経新聞社としてお届けしているんです。やはり見易さとか分かりやすさ。パッと見て、すぐ重要なことが理解できるかというと、若干まだ工夫の余地があるかなというのが、1年程前の私自身の印象だったので、そこを少しずつではありますが改善してきました。今回が1つの節目になるのかなと思います。大きく3つ程挙げたいと思います。1つは日経新聞社の記者が通常の新聞ベースの取材に加え、今回の会社情報の為の取材もきちんとやった上で予想をしていること。それから、ほぼ、あらゆる上場企業の情報がきちんと載っている。一種の汎用性です。株式取引以外でも、色々使える。それからネット時代ではあるんですけども、紙媒体の優位性、使いやすさ。例えば同じ表紙でも横一覧で比較できる。こういった信頼性、汎用性、あるいは一覧性という風なところを、日経会社情報の特徴として強調したいと思います。


  パッと見て、ここにカラーとありますけども、こういったところに色を付けました。色は青なんですけれども、目に優しくて重要なところはパッと分かるということですね。最低限、時間がないときでもここだけはきちんと押さえて欲しい。というメッセージを込めたつもりです。


具体的には、例えば業績。基本になると思うんですけれども、これだと予想のところ、今回伊勢丹を例にして挙げてますけども、この3本、日経記者の予想のところがすぐ目に入るようになってるということですね。


それから次に重要なのが、この業績の予想の元になっている解説、コメントですね。これば文章全体ではなくて、見出しのところに色を付けています。ですからパッと見て、この会社好調なのか、あるいはかなり厳しい状況なのかというところがすぐ分かるということですね。編集していてやはり、読者の方、個人投資家が1番気になるところを見出しにもってこようと、かつそれを色で強調しようという風に作ってきました。


  それからアナリストの予想も会社情報には載ってるんですけれども、1番下のところですね。ここもクイックコンセンサスということで、この場合ですと13社のアナリストの予想平均が入っていると。それからちょうど中程になりますけれども、企業のサイトをですね、ホームページのURLをここに入れています。


 それから優待のマーク。ここに青い字で優待のマークがあると株主優待制度があるということですね。それから次に強調したいところは株価のチャートです。これは薄く全体色が変わってますのでトレンドもよく分かるようになっています。

上場市場であるとか配当利回り、最低の売買金額、こういったところも青くなっています。巻末の特集も今回は全部で8本入れているんですけれども、新しいものが3本入っています。具体的に紹介しますと、好業績割安株ランキング。これは今期の業績の予想が最高益の見通しなんだけれども株価がそこまで追いついていない、具体的には1989年末の日経平均最高値をつけたバブル期の株価に比べてどれだけ今低い水準であるかと、先ほどお話にありましたが、住金とか新日鉄とか、年間を通じて株は上がってきたんですけれども、まだバブル期に比べると半値の水準だということですね。それから2番目が経常利益、最終利益の情報修正ランキング、これは期初の予想に比べてどれだけ上方修正されたかというのを率でランキングしています。

注目はやはり、利益が増えたということもあるんですけれども、もともと赤字の予想だった銘柄が黒字に転換すると。そういう銘柄もあります。経常利益でいくと3社。最終利益ですと11銘柄。ランキングに入っています。3番目が外国人の持ち株比率が上昇した銘柄ですね。過去半年間でどれだけ外国人が買ったかということが注目材料になっています。あわせて比率が低下したランキング。下落の方もいれてみまして、両方合わせて見ると、外国人の売り買いの状況が分かるということです。今回特別の付録ということで、チャート付のカレンダーをお付けいたしました。東証の立ち上げ開始から57年間の日経平均の月足が売買高付で載っています。それから下のほうには2006年の投資カレンダーということで毎月の権利付最終売買日等も含めて、注目事象も元々入れてありますし、空欄のところには例えばその日の株価を記入していただくとか、色々な使い方が出来るんではないでしょうか。


 鈴木:私は、大判にだけ載っているランキングというのがあるんですよね。非常に貴重だなと思ったんですが、一つは2006年度の予想です。2006年度というと今2005年度ですから、来期ですよね。2007年3度月期の業績予想を大判では出しているんですね。それで見ると、上位15社だけ抜き出してきたんですが、この中で2つのグループに分かれるような感じがするんですよね。1つは、ジオマテックとかマクドナルド、デンカ生研、あるいはソニーなんかに代表されるように今期非常に悪かったので来期良くなるという会社ですね。

もう一つ、千趣会とか大日本インキのように、今期は減損会計でたまたま一時期悪かった、だけど来期は普通、あるいは普通以上に戻るので最高益更新するような会社がいくつかこの中に入っている。そういうのが来期ベースでてくるのが非常に魅力的ですよね。もう一つ、同じように来期の経常利益のランキングもあるんですが、結構ダブっているのがあるんですが、どちらも併せて見ていくと非常にランキングとして使えるんではないかと思います。