■マーケットウィナーズ(12/10放送)
テーマ:年末年始は新興市場が活発
ゲスト: 鈴木 一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)

 新興市場では、年末特有の動きというのが、この2年間非常に顕著にでてると思うんですね。それがなんと言っても2003年から導入された証券税制の改定。今もそのまま続いているわけですけれども、損益通算ができるようになって、確定申告の期限というのは12月31日までですから、年末に集中して、見込みがないものは一回損切りで売ってしまおうと。利益は利益で総裁してしまおうという動きですね。アメリカではずっとあったんです。日本では2年前から導入されたんですね。同じように東証1部とか東証2部に売りが出ているんでしょうが、吸収力という面では新興市場は弱いんですね。どうしても12月の売りが集中して下がりやすいというのがありますね。


 これが論より証拠で、これは証券税制が変わる前の2002年の暮れの動きですね。確かにここからこういう形の反発はあるんですが、ところが比べてみるとその次の2003年12月。


大体年末クリスマス前後に底入れ、そこからギュンと大きく上がる、そいうのが一昨年の暮れにみられました。


それから去年もそうです。クリスマス前後に底入れしてからギュンと上がると、指数ベースで300ポイントぐらい上がるっていうのはかなりの上昇率っていうことになるわけですよね。


 マザーズ、ヘラクレスも同じような動きがでるんですが、やはりジャスダック辺りが顕著になっているんですけど、みんな同じような展開です。ヘラクレスもきっとそうだと思うんですが、これもそうですね、指数で2割上がるっていう傾向ですね。ただ、節税であれば、損を出して出来るだけ利益を少なくしようということですが、今年の場合そんなに損を出す銘柄も少ないかもしれない。柳の下の3匹目のドジョウがいないかもしれない。でも、そろそろ始めなくちゃいけない。下がらなくていいんです。12月は下がらなくてもいいんですが、このフリップを見ていただきますと、


 1月と5月は、1年間を通じたジャスダックを見てみます。月別の新規公開、IPO件数ですね。96年から各年ごとに折れ線グラフを作ったんですけど、これで見ると1月と5月はIPOが減ります。ほとんど0ですね。やはり休みが多くなる。ですからIPOの件数が少なくなるということが一番大きいんだと思いますが、以前この番組においでいただいた東京IPOの西堀社長は、同じような話を別のもっと複雑な公募価格に対する初値の%のフリーズ、そしてその初値からその後1カ月間の株価の騰落率というものを使って同じようなことをご説明されていましたが、私はそんなに難しいことはできないので、単純に発行企業の件数でみるんですね。そうすると1月が少なくなりますので、IPOの好きな個人投資家のかたは、ブックビルディングをとるためにどうしても証券会社にある程度の資金を分散して寝かしておかなければいけないんですね。 1月はそれが無くなりますから、余ったお金を既存のマーケットの銘柄にどんどん注ぎ込むことができるようになりますね。ですから流通市場、IPOの瞬間的なものではなく、既に出てきている銘柄が跳ね上がる可能性が強いんではないかなと思うんですね。狙い所はもの凄く下がっている銘柄ですね。華々しくIPOで登場して何週間か人気がついて、だけどその後次から次へといっぱい出てきますので、先に上場したものからどんどん人気がハゲていきますよね。つまり株価が底辺にあるような銘柄を買っておくと、どれがくるかわからないんですが、そこから2倍3倍になってくる銘柄が年明けに出るんじゃないかなと思いますね。


  会社はいいんです。ただ、IPO市場の特性として初値がついた後、下がってしまっているもの。2005年に上場した銘柄の中から、同じフリップを2枚もってまいりました。オールアバウトはマニア向けのポータルサイトを運営しているところですよね。アウンコンサルティング、これはグーグルやヤフーの、検索すると上の方に出てくるように、会社に対してコンサルティングを行う会社。フィーバーした銘柄ばっかりなんですけど、デジタルスケープというのはIT専門の人材派遣会社ですね。PERでみてしまうとバラつきが非常にあるんですが、いい会社が今年は非常に多いなと思うんです。GMO-PGというグローバル・メディア・オンラインの子会社ですよね。ずっと日足で、もっと高いところで初値ついたんですけど、今やはり少しずつ売りが出てるんでしょうかね。初値がもっと高いわけですから、この銘柄に関して言うと、まず損切りといいますか、損だしの対象にはなる銘柄ということですよね。このあとクリスマスに向けてもう少し下がるかもしれない可能性はもちろん残っているんですが、親会社の株、GMOインターネットがここ最近は、上がってきていた状態ですし、来週同じくGMOの子会社、この兄弟会社が上場してくるので、動きが出てくるかなと思いますね。


 それから、これは同じく2005年の上場銘柄ですが、リンクセオリーですね。非常にIPOのときもフィーバーした銘柄です。週明け月曜日にサマンサタバサが上場してきますね。レディースのバッグとウェアでは全然違うんですが、ただどちらもハイセンスで、非常に人気のブランドですよね。ですから業績もの凄いいいですから、跳ねる可能性というのを秘めてると思いますね。


 それからちょっと遡りまして、2004年にIPOしてきた銘柄。もう株価が上に行ってしまっているのも十分あるんですが、やっぱり今株価が横ばいに入っているような銘柄からいくつか選んできました。エキサイトなんかは非常に都市型、女性に特価したポータルサイトで、直近の株価はかなり上昇してました。既に始まったなというところです。バラカはワンコイン駐車場ですよね。


 そして同じくもう一つ、2004年IPO銘柄の中からですが、エムスリーって書いてありますけども、ソネットエムスリー、ソネット系です。プロバイダーですね。これはお医者さん向けの情報提供サイトを運営しているんですね。情報提供するだけではなく、製薬メーカーが情報をどんどん出すんですね。お医者さんは大変忙しいので最新の医療技術の情報をソネットエムスリーのサイトを見て仕入れてるんですね。そこに最前の学術論文なんかがたくさんでていて、全国の75%のお医者さん、あるいは、薬剤師のかたがソネットエムスリーの会員になっている。ソネットエムスリーは製薬会社から広告料というか収入を得ていて、非常に好調な成績をだしている。本来でしたら上からずっと下がってきて横ばいになっている株が良いんですが、もう2004年公開銘柄ですから、業績が良い、内容が凄く良いということが分かっていて横ばい。これも年末年始の動き、年末年始に限らずロングで持っても何とか何とかの銘柄の一つに思いますね。 現在は、少し煮詰まりがでてきてますね。そういった中で出来高が足下で少し増えているのがいいサインですね。価格の方がボラティリティーが減ってきて、出来高が増えてくると、スッと上に行きやすい。ということが一般的に言えると思いますね。 ある程度資金があれば何銘柄かまとめて買って、その中から1つ2つが、2倍3倍になるような銘柄が出てくれば、それでラッキーとしなくてはならないというやり方ですけどね。