■マーケットウィナーズ(10/1放送)
テーマ: 中間決算から、今期の決算の動向を読む
ゲスト: 鈴木 一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)

中間決算のシーズンとなりました。数字とにらめっこをする大事な時期です。8月決算の会社、ニトリなんかは9月末ですから中間決算発表してます。37%増益で株価は新高値を抜いている。あと1ヶ月もしないうちに、新聞では増額予想なんかどんどん出てきますし、会社側も前倒しで修正する数字を発表してくる。ですから完全に中間決算モードに、業績重視の相場月にはいっていくんではないかなと。今回は中間決算の増益を見越した、それを織り込んだ増益ランキングをスクリーニングでみてみました。


最初に東証1部なんですけども、今大型株が非常に賑わっていますので、いくつかのカテゴリーに分けてみました。東証1部1580銘柄位あるんですが、時価総額2000億円以上が370銘柄。こういう感じで分けてみたんですね。特大、大、中、小、っていう感じですかね。それぞれのカテゴリーで増益ランキングを作ってみました。


スクリーニングの条件としましては、まず東証1部。それから中間決算で15%以上の経常増益が見込まれること。そして同時に通期でも15%以上の増益が見込まれる会社。これ全て満たす会社は、先ほどの時価総額カテゴリーで分けて作ってみたのがこちらであります。


ここには東証1部で371銘柄が属しているのですが、先ほどの15%。15%の経常で分けてみると、第1位が群馬銀行。非常に株価が顕著に値上がりしているんですが、やはりこれは、この増益率、通期で152%。中間でも102%の増益を確保できる会社。上ずりがあったということになりますね。そして注目すべきは第4位の石川島播磨。これまで造船株というのは川重が先行する形で、石川島は出遅れていたんですが、それが今回出遅れた分だけ増益率が中間と通期でも大きくなって出てきた。今、カタールとか、液化天然ガス、LNGの開発プロジェクトが非常に進んでいますが、そのLNGを貯蔵しておくタンク、あるいはその運搬船なんかは、石川島は非常に強い技術をもっていますので良いと思いますね。それから、ジャフコ。昔でいう日本合同ファイナンスですが、ベンチャーキャピタルですね。これも株式市場が好調、IPOが好調だということもありまして業績は非常に大きくでています。ジャフコのチャートを見ますと、淡々としたところですけど、週末、金曜日、結構出来高ともなってポンと大きく上げている動きが出てきています。そろそろ、こういった大型株が木の葉のように動くというのが、ここ数週間の特徴になってきていますよね。意外と2000億円以上の時価総額は、素材系。石川島のようなインフラ系。コマツとかですね。総合商社とか、大同特殊鋼という素材系の銘柄が目立つなというような気がします。


後は、さらさらと銘柄でいきますが、今度は時価総額が1000億円から2000億円まで。この中では銘柄が243銘柄あるんですが、やはり千葉興業銀行、地銀がでてきます。株価非常に大きく最近上昇しましたね。その中で3番目のファンケル。これが一頃非常に厳しかったんですけども、最近はJRの駅に出したり、東京メトロ、地下鉄にも店舗を出したりして、店舗拡張政策を今強めているという会社ですね。ファンケルも淡々と地味な値上がりをしているんですが、淡々とした値上がりというのは私は好ましく思いますね。派手さがないというのがいいです。


そして同じことを繰り返します。今度は時価総額500億円から1000億円まで。ここは東証1部では300銘柄。カテゴリーに入ってくるんですが、ベスト電器。高砂熱学。それから不動産投資ファンドで今年前半非常に値上がりしたケネディックス。あるいはパシフィックマネジメントという銘柄が入ってきますね。これが非常に強いんですが。この中では1番下の方になるんですけども、沢井製薬ですね。いよいよ郵政民営化法案が多分可決しますので、今度はいよいよ医療改革に移っていくわけですが、そうするとジェネリック、後発医薬品は非常に伸びていくなという風に思います。


最後は時価総額500億円未満ですね。ここは非常に銘柄のカテゴリーがたくさんありまして、全部で736銘柄もありますね。この中は、変化率が非常に大きいんですね。1000%とか600%とか。小型株だけあって非常に変化率大きいんですが、中では極東貿易。すごいですね、持ち合いからピョロっと週末金曜日動いてきたという銘柄です。こういう銘柄が中間決算も通期もいい銘柄として、スクリーニングの結果、リストアップされてきました。 ハイテク株が少ないんですけど、ハイテクはどういう基準で見ても、やはり15%増益というフィルターにかけてしまうとなかなか出てこないんですけど、少し動きがでてます。確かにここまでハイテクは悪かったんですね。ただ相場っていうのは生き物ですから常に動いている。動いているところを見なくてはいけないと、8月の鉱工業生産指数が金曜日に出たんですけど、意外な数字が電子部品のところで生産がピョンと伸びてて、9.9でしたかね、かなり高い伸びで、しかも9月の数字も13%伸びてたので、これからのところまだまだはっきりと「ハイテクはもう駄目だと」判定を下すにはちょっとまだ分からないなという気がしますね。資源高が続くということを前提で動いていますので、ところが先ほどの住友金属じゃありませんが、明らかに加熱したなというところまで一回来た銘柄も結構ありますから、銘柄ごろごろ入れ替えながら、特に10−12月アメリカのマーケットがセクターのバランス、金利バランス、それがあるんで日本も少なからず影響は出ててくると思います。