■マーケットウィナーズ(8/27放送)
テーマ: ウィナーズ紹介銘柄を振り返る(1)
ゲスト:鈴木 一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)

振り返りと簡単に言ってますが、私たちは過去は見ていませんので。常に未来しか見てません。あの時私が何を言ったかということをほとんど覚えてない。忘れてしまいたいぐらいなんですけども…。3ヶ月間という期間は、大体業種ごとのローテーションとかが動く期間ですし、計るには丁度いいぐらいの時間だと思います。今年の5月から直近までというところを見ておこうと思います。


これが5月の日経平均。思い起こすのは今年4月16日のGMショック。3月16日に発表されたGMの決算が悪くて急落したんです。世界中がリスク資産というものをなかなか買っていられない、アメリカ人のお金がアメリカ本国に戻るという動きが出て、日経平均やアジア各国の株式市場が急落した。ダメ押しの2番底が5月の17日にきたというところです。振り返ってみればこの前後に銘柄を出していれば、このあとは自動的に日経平均の大幅な1万1,000から1万2,600円までのこの上昇が丸取りできたというタイミングとしてはベストだったんですね。


5月14日、丁度3月決算発表が出始めてピークを迎える前後でしたので、決算発表された銘柄の中から私の中で伸び率の良かった銘柄というものを機械的にリストアップしたというところです。その次、5月21日には、アメリカのスーパートレーダー、ラリー・ウィリアムズ氏が来日されていたので、このウィリアムズ方式を使った銘柄選定、特にPSR、一株当たりの売上高に対して株価が割安な銘柄で探していこうというやり方をしました。そして5月の末、これはカブドットコム証券の山田さんですが、当時タワー投資顧問の高額納税者番付ナンバー1になりました清原部長の銘柄の中から山田さんの観点でよさそうな銘柄を選んでもらった。このようなテーマの中で選んでました。色んな人の合作ですが、結果:90銘柄中、上昇66銘柄、打率7割3分。


90銘柄の中の値上がり率11位から20位までです。これでみるとパーカー、機械商社ですね。山田さんが清原銘柄の中から選んできた銘柄で、これは950円が1200円を超えて28%値上がりしたというパターンです。それからヨシタケっていう、これは機械の設備投資が盛り上がると、自働電、調整電が潤うんです。清原部長の銘柄選定。PBR、解散価値の低い銘柄。小型株。業績のいいもの。そういうもので選んでる。それが淡々と上昇してきているというところですね。それと、安田倉庫ですね。安田倉庫は、業績の変化率で選んだ銘柄だったんですが、旧安田財閥の本流銘柄で、非常に含み資産が大きな銘柄です。且つ業績の上方修正が非常に顕著だった銘柄で、やはりここら辺にくると、小型株がちょっと見劣りするような相場付になりました。8月に入ってからは、あまり大きな動きはありませんが、それ以前の上昇がすごく大きかったものですから、この3ヶ月間で25%値上がりしたという結果になりましたね。


1位はスペースシャワー。2位イビデングリーン。3位住友チタニウム。3つとも業績の伸び率が決算発表が終わって今期も良さそうな、2006年3月期の業績見通しが良さそうだという銘柄を選んだらこういうのがピックアップされました。。細かい決算短信を持ってきて、それをつぶさに観測して住友チタニウム…。5月13日に紹介してその直後すぐさま上がり始めて、一気に駆け上がって、5割ぐらい値上がりしてあとはずっと横ばい。ボーイングとヨーロッパのエアバスインダストリーが世界的な航空機買い付けを行ってますが、やっぱりチタニウムの需要というのは航空機に向けて非常に伸びているんですね。2番目に入りまして、このイビデングリーンというのは、業績を当時上方修正したんですが、今となってはあまりパッとしないというのが明らかになってしまっているんです。ところが親会社のイビデンが非常に株価の上昇が顕著だったので、それにつられて淡々と上がったというところです。それでなんと言ってもこのトップのスペースシャワー。業績は非常に良い、伊藤忠系列のケーブルテレビ会社にコンテンツを納める放送会社ということになるんでしょうが、スタート当初は良くなかったんです。日本テレビや、テレビ局各社がネットにコンテンツを配信することを決めたという辺りからコンテンツフォルダとしての評価が非常に高まって、7月8月に入って株価がギュッと上昇したと、終わってみれば3ヶ月で株価が2.5倍に、非常に大きく伸びました。 デジタルアーツ、これはバリュー株のタワー投資顧問銘柄でありますが、これはインターネットのフィルタリングソフトというんですかね。お子さんが見てはいけないサイトっていっぱいありますね。ああいうものを独自にシャットアウトするソフトを手がけていて非常にそれが売り上げが伸びている。バリュー株でありながら成長株であるという非常に器用な銘柄であります。加賀電子は機関投資家が非常に好む銘柄で、ESAもやってます。小型株が多いんですが、大型株では、三菱商事です。堂々と、今の資源高、エネルギー高を反映して商業商社が軒並み株価が上昇しましたが、やはり1番大きいのは三菱商事ですね。


いい話だけではありません、駄目なものは駄目でした。私は5月の時点で業績重視で選んだんですが、業績良いのにどうしても下がってしまう銘柄も数多くありました。ディーエヌエー、ネットオークションですよね。100万円位からスタートして80万円、やはり2割ぐらい下がってしまった、という銘柄ですね。あとは、業績回復しそうだなという期待があったんですけれど今1つ株価の方は伸びきれなかった、やっぱり業績重視の銘柄、相場展開がこの3ヶ月間は特に続いたという感じがします。 現状、インデックスは確かに上げてましたが、その中で上がったり下がったりすることはあるわけですから、その時点でのモノの考え方とか、要するにスクリーニング、選び方の見方が正しかったということになるのでしょうか。