■マーケットウィナーズ(7/9放送)
テーマ: 年後半の投資のポイント
ゲスト:木野内栄治氏(大和総研 チーフテクニカルアナリスト)
    鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)

(木野内氏)
年後半のキーワードですが、円安ということがひとつあげられます。円安ということはこの半年間ずっと続いてきてるんです翻れば昨年末にはドル大暴落。こういうことでマーケットはコンセンサス出来上がっていたんです。これがこの半年まったく違う動きだったということでございます。そうなると、やはりマーケットのリアクションていうのは出てくるはずでして、普通、円安ドル高だからハイテク株だと、こういう風になるんですが、今回難しいなと思うのは、簡単にドル高にもならない。というふうに考えております。やはりごく短期的な夏場のドル高というのは7月の末ぐらいまでで、8月9月というのはレパトリーがでるということが凄く多いんです。3月と9月っていうのは機関投資家達は、金融機関なんかもそうですけど、1回利益とかを換金する動きがあります。それがあるんでどうしても3月、9月は外で稼いだお金を返す。財政投資なんかでも思ってたお金を1回確定させようというので、それで、3月9月になると円高のリスクをみんな考えてしまいます。そうなるとハイテク株投資というのも簡単ではない。ところが、冒頭申し上げましたように、長期的にはこの半年間ドル高になってきてるということで、何らかのインパクトがあるだろうと、こういう風に考えるべきだと思うんですね。ではどういったことが考えられるのかということなんのですが、今考えておりますのは、リティリティの減少、エネルギーの減少です。マーケットの流動性であります売買高とかそういったものを全部総称して考えればいい。


 

こちらのグラフは円ドルレートの変化と東京とNYの出来高の相対比較の変化です。何を示しているかというと、ドル高になるというとアメリカの出来高ができる。逆に円高になると東京の出来高ができるということがこのグラフからは示されます。つまり今起きていることは、円安ドル高の中でアメリカのマーケットの出来高はできている。しかしながらアメリカのマーケットはしっかりしてますが、外国人投資家が日本株をどんどん買ってくる程ではないと、という状況なので、ハイテク株をどんどん買っていくってわけにはいかないのです。今私考えておりますのはそういうマーケットの状況、リティリティが小さい中では、マーケットのボラティリティも小さくなってしまうという風に考えられます。つまりNYのマーケットは出来高ができてそんなに下がらないというような状況が続く中で東京のマーケットは売られない。しかしながら、上がらない。まさに今の状況を示しているわけなんですが、この日経平均のボラティリティが下がってしまうという減少は過去何回か観測されております。
1975年ですとか90年がこの例に当たるんですが・・・


 

こういう場面では必ず大型株に対して小型株がパフォーマンスを良くする、こういう傾向がはっきりしています。つまり、円安気味、しかしながら円安どんどん走るわけじゃないという中では日経平均のボラティリティが限られて、おのずと小型株への物色が集中していくということが期待できるんじゃないかなという風に考えられます。この75年と90年と今申し上げましたが、いずれも株主還元株相場、分割余力の大きい株が物色されると、こういう特徴のあるマーケットでございました。最近のマーケットでも共通性がございます。


 

まとめると、円安は過剰流動をアメリカに引き上げさせてしまうという要因になっていると、結果的に日経平均のボラティリティっていうのは少し期待がしずらいなという状況があります。そういう場合は小型株、あるいは株主還元株のブームになりやすいと、こういうことでございますので上値の軽い銘柄の人気化、集中化ということが期待できるんじゃないかという風に考えております。


(鈴木氏)
上値の軽い銘柄という人気化、具体的には、分割期待銘柄を計算してみようと思いました。ただし、以前使われてました分割余力、資本の分に占める資本金を超過した部分がどれだけ沢山あるかというようなことができなかったものですから、代わりに最低単位、その銘柄を買ったときに一体いくら必要かというもので出してみました。



 

例えば1位に出てきましたJT、これは1株単位なんですが、今株価が149万円しますのでこのJTを買おうとしたら149万円プラス手数料が最低必要になってしまう。且つ、そういう銘柄の中から、月間売買代金平均の大きい銘柄、いわゆるみんなに人気のある銘柄ですね、流動性の高い銘柄を2つの基準で選んできました。且つ、ここにはないんですがもう1つの基準として発行済み株式総数が5000万株以下、ですから株数ベースで言えば小型株っていう話なんですが、JTは決して小型とは言えませんので、こういう銘柄ですね、これが将来やはり分割されてくるんじゃないかなって感じですね。木野内さんの小型株且つ分割期待といったら2番目にガンホーが、1400万。あるいは4番目のアエリアとか6番目のACCESS、住友チタとこういうところなんですが。11位から20位までもあるんですよ、売買代金ベースで選ぶと東証1部の銘柄が、野村総研とかヒロセ電、コーエネットとか、リスモンとか、アスカネットとかですね、こういう銘柄がリストアップされてくるということですね。


(木野内氏)
どういった銘柄の分割になるか。これは中々おっしゃることは難しいんですが。こちらの切り口が1つ重要なポイントになってくるんじゃないかなと思われます。また分割するような銘柄の人気化ということが期待できるんじゃないでしょうか。注目してみようというのは、なにも無理無理話をもって来たのではなくて、マーケットが動かないときは、実はこのエネルギーがどっかに集中して一本立ちする値段がでるんですね、これは投資家としては見逃せないほどの値幅がでるケースが多いんですね。つまり出来高がでできないからといって参加するのはやめようという、あるいはボラティリティが無いから参加するのはやめようと、こういうことではなくて、どっかに1点の集中すると、こういうところを探ろうという値幅取り相場の醍醐味を味わえる相場が近いんじゃないかなと思います。