■マーケットウィナーズ(6/25放送)
テーマ:人気アナリストが今年前半を振り返り、後半を予測
出演者: 鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
     山田勉 (カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
     中村孝也(フィスコ アナリスト株式担当)
 

 

鈴木一之:
今年の前半、1月から6月までを振り返って、東証1部で値上がりした銘柄、値下がりした銘柄をランキングにしました。


 

値上がり銘柄のオール東証1部、その上位に出てきた銘柄をそれぞれグループ分けしてみると、素材、住友チタニウムとか山陽特殊鋼、それから不動産、どちらかというとマンションとか、あるいは不動産投資ファンド、それから前半の後半戦、4、5、6月ぐらいに急に盛り上がってきました設備投資関連、デンセイ・ラムダだとか、機械株のツガミ、ここら辺の固まりに、株価の上昇というものが凄くありまして、いずれも業績の回復というものが、非常に鮮明にでていた。逆に値下がりをとると業績が悪かった。株価の典型、教科書どおりの動きなのですが、業績と共によく動いた前半戦だったなという気がします。そこで、今期、来期というスクリーニングで見てみました。


 

今期増益、来期増益の中から、テクノロジーでこれだけ。素材、ここが問題なんですが、今期また来れるのかどうかというところがありますが、そしてその他とありますのが、東カソード。サンケン、液晶のバックライトなんです。直径5ミリ、長さ30センチの蛍光灯が液晶テレビだと20本ぐらい使われるのですが、サンケンはシェアナンバー2、ナンバー1の会社は未上場の会社です。このサンケンの小さい蛍光灯の両側の電極を作っているのが東カソードあたりですね。それからNOK、携帯電話がこれから音楽配信かなんかでまた台数が出るとなるとこの辺がまた出直ってくるかなというような銘柄です。


 

山田 勉:
年初は、1万1500円でしたし、現状も1万1500円ということで、インデックス投資家、この上半期は、全然儲からなかったわけです。ですが、底がまったく無かったかと言うとそうではなく、やはり小型株に何倍という値上がり銘柄が非常に目立ったというのが特徴的でした。あとは、やはり予想通り配当フィーバーが巻き起こって、あるいは配当利回り株ファンドの買いを先回りするような投資が目立ちました。
下半期は日経平均的にはそんなに期待できないのかな、という保守的な見通しをもとに、それでも成長株を割安に買えば報われるんじゃないの?といったような感じで考えていますので、こういうスクリーニングでやってみました。


 

平たく言いますと前期、今期、来期それぞれ連続で2割増益、という会社は連結ベースで110社程度あるわけですが、3期連続2割増益というのを110社ある中でそれをPBR高いもの順に並べますと、上のほうに、やはりヤフー、楽天、アクセス、インデックス、いわゆる成長株群ていうのがガサっと入ってます。それぞれは大体PERが50倍から100倍とか、PBRで言えば10倍から30倍とか、べラボーに人気化しているものが並ぶのですが、そうではなく、下の方から見てみる。つまりPBRの低いものからそういったグロース株を見たらどうなるかということで、このスクリーニングをやってます。銘柄数を絞りこむために、ここでは前期今期2割増益、来期3割増益と、しかも来期の経常利益が10億以上、PBRが2倍以下ということでスクリーニングをかけました。結果はこんな感じです。


 

言わば2割り3割りと伸びているような会社でもPBR1割れというのがあると、帝臓器なんかは合併等の理由もあるわけなのですが、それ以外ですね、ハイテクですと三井ハイテクとかフジクラとか東カソードとか、この辺りはPBR的にも非常に割安感が強いかなという風に考えております。


 

中村孝也:
まず、見ていただきたいのが、新興3市場の半年間の騰落率上位です。


 

特徴見てみますと、業績が急激に好転した、もしくはさらに拡大した銘柄が多いと思います。前年同期比ですさまじい100%以上伸びを示しているもの結構目立ちますよね。これが株高の動力になっていくということが言えると思います。今後銘柄選びがおそらく難しくなってくるという環境下で、じゃあどのように銘柄を選べばいいか、というのが1つ示せるとは思うんですけれども、これは何を示しているかというと、経常利益をズラッと並べて、前年同期比を並べているわけですね。ただ経常利益、皆さんいつもみておられるのと違うと思うのですが、四半期ごとの数字を並べます。累計ではないので、第1四半期だったら4月から5月、第2四半期だったら6月から9月の数字、3ヶ月だけの数字を並べています。これは、前年同期比の伸びが高い、もしくは黒字転換してる場所を探してもらいたいということの例です。この場合だと第3四半期です。


 

 

この中でも、ガーラの場合、第3四半期、第2四半期が2100万円の赤字だったものがいきなり1700万の黒字になったと、これが分岐点ですね、これが2005年の2月9日に発表されたということに注目していただきたいと思います。ただ発表されると結構、思惑で動きます。ただ赤字から黒字というのは業績変化が非常に激しいですから、どういうことになるかというと、これは極端な例かもしれませんが、第3四半期発表された時点から買ってもまだまだ間に合ったなというような感じはします。業績変化率高いもの選ぶと、業績が助けてくれると言うことが言えると思います。


 

スクリーニング条件は、この3つで選んできました。結局、第1番目としては、前下半期経常利益の前年同期比伸び率が高い銘柄、というのは前期の下半期の経常利益とその前の下半期の経常利益の伸び率を比較するわけです。ですから1番直近でどれぐらい利益が伸びているかということを調べたいと思います。先ほど四半期使いましたけど、今回は下半期だけ、というのは四半期のデータってまだ十分に出揃っていません。ですから、全銘柄を比較するには不十分なのでこのような条件にしています。2番目は、今期業績予想の前期比伸び率が高いと予想されている銘柄、これは納得できますね。最後に、今期業績予想と比較した前下半期の経常利益の比率が高い銘柄。と言いますのは、前下半期に利益がドンと伸びて、そのドンと伸びた利益と比較すると今期予想というのは保守的ではないかと思われるような銘柄の中から選んできたわけです。


 

まずは、黒字がさらに拡大した銘柄の一覧です。かつ今期業績予想の伸びが高くて、利益予想も比較的保守的じゃない かなと思われる銘柄群です。前年同期比伸び率保つ銘柄というのはその前年に高い伸びを示してしまったらやはり次の期で鈍化せざるを得ないですね。ですから、その辺銘柄交代というのが行われるのかなと言う風に思いますね。


 

それから、先ほどテーマに挙げたものですが、赤字が黒字になる銘柄の一覧ですね。先ほどのランキングみていただければ分かると思うのですが、赤字から黒字になる銘柄っていうのは上昇率ランキングのかなりの割合占めてたと思いますが、赤字から黒字というのは上昇力がかなり大きいというか、その秘めてるパワーというのが大きい銘柄ですね。とても新興市場っぽいです。

岡崎良介(フィスコアセットマネジメント チーフインベストメントオフィサー):
こう見てきますと、やはり分散ですよね、色んなものを分散してあまり業種に偏らないで、色んなものを見ながらバランスよく投資するのが1番良いようですね。