■マーケットウィナーズ(6/11放送)
テーマ: IPO銘柄、投資チャンスは2回!?
ゲスト: 西堀 敬(東京IPO編集長)
 

 

まず最初に、5月の下旬以降にIPOされた銘柄ですが、5月20日にセレブリックス、6月7日にNowLoading等、もう5社が上場したわけですが、いずれも初値騰落率というところを見て頂くと639%、これは7.4倍ぐらいということなんですね。一番最後のNowLoadingでも2.4倍ぐらいと、こういう初値が高値でついてるというところを1番最初にお話しておきたいところでございます。


 

続いて2点めのポイントですが、公募価格に対して初値が6倍になったとか2倍になったとかというお話をしたんですが、こちらは、2003年の10月からこの5月までの初値騰落率の直近の5銘柄を追った移動平均線です。公募価格に対して初値が何%値上がったか。横の方に100と書いているのは2倍になったということです。400という数字は5倍になったということを表しています。個別の銘柄ですとさっき600%とか200%になってますので、その5銘柄を足し算して平均出したそれを過去2年間チャートに並べたものですが、IPOにはトレンドがあるというお話なんです。このフリップに出てる通りですね、丁度5月〜6月のところなんですが、非常に高くなってます。それと昨年の5月〜7月をご覧頂いても非常に高くなっています。なぜこの時期に高くなるのかというところが非常に重要なのですが、日本のカレンダーは年末年始で大体4営業日がお休みだとか、5月の連休で3営業日休みだとかということがあって、公募価格を決めるプライシングが、その期間は少し問題があるので、1月の上旬から下旬、5月の上旬から下旬というのはIPOがなくなる時期なのです。そうしますとそこで溜まってた個人投資家のエネルギーが1ヶ月ぶりにIPOが来ると集中的に1つの銘柄に資金が向かうと、ですから先ほどちょっとご紹介しましたような6倍とか7倍というような結果になっています。これは、どちらかというと、個別の銘柄で初値が高くなってるというよりは季節的な要因で高くなっているというようなことが言えます。おさらいすると、1つ目のポイントは、初値の高いやつは銘柄では決まらないということ。2つ目のポイントが騰落率にはトレンドがあるということ。例年5月などの時期は高くなりがちだということです。


 

3つ目は、先ほどの初値騰落率の5銘柄の移動平均線に対しまして下の方に赤いチャートがあります。赤いチャートは上場してから3ヵ月後の株価が初値に対してどういう位置にあるかということをチャート化したものなんです。ゼロのラインより下にプロットされていることの意味するところは、要するに、初値よりも3ヶ月後の株価のほうが安いということなんです。ご覧いただくと。初値騰落率が非常に高くなっているところは、3ヶ月後に必ずゼロより下にきている。初値騰落率が高くなった銘柄を買ってしまうと、後々困る結果になってしまっています。初値が爆発的に400%とか300%いってしまうので、この赤い折れ線グラフが下のほうに小さく見えてしまうのですが、ちゃんと見ると50%とか80%ぐらいは赤い折れ線グラフも一緒です。逆に、年末から秋以降、インデックスなんかも非常に上含む時期なんですが、そういった時期は、初値騰落率が低くなります。低くなったところを買っておくと、3ヶ月後は、若干利益になっている。50%から100%ぐらい値上がりしてるというのがこのチャートから見てとれます。初値が安くついたらその後3ヶ月くらいすると5割から8割ぐらいとれるということもあります。


 

4つ目のポイントは、一代足のチャートというものなんですが、一代足というのはその銘柄が上場してから今日までの値動きを1本のローソク足にしたものです。陽線というのは最初に初値がついてから、ずっと最近まで上がり続けているものです。初値が高くつきすぎて加熱したためにその後伸び悩んでしまって悪い方向に下がってしまったというのが陰線に入ります。黒いのが続いていると結局過熱感がありすぎたためにその後伸び悩んでいると解釈すればいいし、陽線が続いているものは、落ち着いた展開で始まって、その後順調に成長しているという風に解釈してもらえばいいと思います。




 

これらのチャートを見ますとここはほとんど陰線になっています。ちょっと見づらいのですが、ほとんどが黒い棒になっていると思います。去年の4月5月6月近辺は、初値がもの凄い高いので、その後が一代足というもので見ると陰線ばっかりということで、去年の夏から昨年の12月にかけて、こちらは一転して陽線のロウソク足になっています。陰線もいくつかありますが、一代足でみると初値から現在値、陽線がかなり多いです。年末にかけて非常に初値騰落率が低くなっております。こういったことから騰落率が低くなるとその後上がるというのがこのチャートの意味するところです。そうなると、IPO銘柄の投資チャンスで言いますと、今のチャートから分かることは初値騰落率が低いときに投資をする。30%未満ぐらいのところで投資をしておくとその後50%から80%ぐらいのキャピタルゲインが得られている。一方では、初値騰落率が高くても半年から1年ぐらいしますと、フェアバリューに近づいてきますので、そのときにもう一度チャンスがある。この辺のところをよく観察していただいて銘柄選択をしていただきたいと思います。


 
 
具体的には、直近の上場銘柄でみますと、リンク・セオリー・ホールディングス、これはニューヨークのセオリーブランドを買収した会社が上場したのですが、初値騰落率17%でした。2番のこの辺の3銘柄もかなり公募価格に近づいてきているという例になるのですが、これはあくまで、こういう枠で、こういう条件の中で、探してみようという為の話であり、株価というのは、やはり個別の理由があって決まりますので、そこのところを、これらの銘柄に限らず、一つ一つ、しっかり見ていかないといけませんね。