■マーケットウィナーズ(5/28放送)
テーマ:100億円サラリーマン銘柄!?を探る
ゲスト: 山田勉(カブドットコム マーケットアナリスト)
 

リストを見る前から、清原氏のタワー投資顧問が持ってる銘柄というのはずっとチェックしてたのですが、大体いわゆる5%ルール報告と言われる大量保有報告書の中でタワー投資顧問が持っているというのを確認したものが、大体61銘柄並んでいると言うことなんです。現時点で、それを実際持ってるのかどうかは不明です。その巷で言われていた61銘柄をちょっと調べてきましたんでご紹介させていただきます。


 

特徴として意外と不人気業種が多いし、不人気銘柄が多いということです。
失礼ですが、卑弥呼にしても藤久にしてもそれほど急成長とは思えない小型株ということが言えると思います。それから少子高齢化ということもあってみんなが避けがちな塾・予備校、こういったあたりもしっかり買ってる。それから住宅、比較的利用者が多いがゆえに競争が激しいだろうということで放置されがちなのですが、そういった住宅・不動産、その辺りをしっかり買っているということがまず言えると思います。


 

それから、その不人気銘柄をガッツリ買うという特徴があります。このトップのビジネスワン持ち株比率66%というのは第3者割り当てに応じたということで特例なんですが、卑弥呼の37%ですとか、藤久、サダマツの20%ですとか、普通の投資信託とは思えないほどの買いっぷりです。つまり先程言いました不人気業種、不人気銘柄をガッツリ買うと、どういった辺りを見てガッツリ買うのかというと…


 

割安ということですね、低PER銘柄、61銘柄リストの中から低PERランキングで作りましたのがこちらですが、PER4倍から12倍までの間にこれだけたくさん銘柄が並ぶということで、彼は低PER銘柄が好きだなということが言えると思います。


 

さらに同じような観点から低PBR銘柄ということでリストを作りますと、PBR0.3ぐらいから1倍までこういった銘柄が並びます。こういった不人気の低PER、低PBRをガッツリ買って、ホールドして、吹いたところをバッサリと売ってくる。大体1年ぐらいしっかり買って2年目3年目ぐらいでバサッとやるのがスタイルかなという気がしますね。


 

具体的にはこういった銘柄があるんですが、トウアバルブという会社です。下の緑の部分がPBR1割れの時代ということですが、この青の数字の部分が持ち株比率です。PBR1割れの間に8.9、11、12、14とじっと買い貯めているわけです。それで足元ですね、吹き上がった局面で持ち株比率が10ということで、結局4%バサッと売ったということで、これは成功例です。全てがこう上手くいくというわけではないんでしょうけど、比較的しっかり貯めこんでダイナミックに売っていくというのが彼のやり方のようです。


 

噂の61銘柄をザッと調べましたところ、平均2年間で3.1倍になったということなんですが、平均で3.1倍で、個別でみるとどうなるかということでみてみますと、2年間でダビンチなんかは10倍のパフォーマンスということです。つまり、そもそも小型株、割安株、不人気株をガッツリ買って、しっかり持って、ホールドしてきて、それが水準訂正で上がってきたところでバサッと売って、脅威的なパフォーマンスを稼いできたということになります。例えば3割買っていきなりどれだけ売れるんだっていうことになりますと、よほど出来高がググググっと出来ないと売れないわけなんですが、ですが最近ですね、スティールパートナーズですとか、村上ファンドですとか、同様にネームバリューがググググっと上がってきていまして、タワー投資顧問が買っているということで比較的買いが集まりやすくなっています。ですからむしろ彼らにとっては売り逃げやすい時代が整いつつありますね。
2年で3倍ですから、1.4×1.4ぐらいですよね。ですからそういうスタイルで稼いでいけるということですが、彼のファンドが何よりも特徴的なのは、今まで小型株運用の世界にはバリュー投資というものはなかったと、小型株運用というのはグロースをとにかく買っていくものだというスタイルがあったんですが、彼がそうではないんだと、小型株投資にもバリュー投資が有効なんだというのをこういう実績で見せ付けたということになります。こういうスタイルで成功したんだということを参考にしていただければと思います。