■マーケットウィナーズ(5/14放送)
テーマ: 決算短信から業績の伸びる企業を確認
ゲスト: 鈴木一之(インフォストックスドットコム)
 

4月末は、2005年3月期決算で、例えば4期連続で市場最高利益を更新した日本たばことか、そういうのを紹介したんですが、今株式市場で注目されているのは2006年3月なんです。2006年3月の数字っていうのは会社側が発表するしかないわけで、予想数字よりも会社がはたしてどう見ているかということが反映してきてます。その数字で、株価が大きく動いているんですけど、それを2006年3月で見てみました。


 

第一に終わった期、2005年3月期にまず経常利益が少なくとも10%以上伸びている会社、あるいは2005年3月期に経常利益が黒字転換した会社の中で、さらに2006年3月期、今期の予想経常利益の伸び率が大きいものをなんとか選んでみました。会社側の見通しが、要するに今年の2005年3月よりもさらに大きくなるというものです。手作業でやらなくてはならないので、今のところ、集計数字、直近のものは出来ていないのですが、やはり大きいのはこれ全部2006年3月期です。


 

住友チタニウム、航空機です。エアバスインダストリーですとか、ボーイング系が、航空機の大増産にも入ってきてますが、チタンを供給する世界でただ2つの会社のうちの1つです。売り上げは2006年3月37%も伸びて、かつ今期2006年3月も2.7倍になる、169%ですから2.7倍です。2番目、市場は特に限定せず、ありとあらゆる市場全部混ぜこぜですが、第2位が例のDNA、1番最近出てきた一昔前のヤフー、あるいは楽天のライバル会社ですね。第3位は東証1部のアンリツ、電子部品ですね、第4位、東証2部のアイロジスティック、物流会社、伊藤忠の子会社で、東京に地盤を置いていて、コンビ二専門のアウトソーシングを受けている会社です。やはり、今期も高い経常利益の伸びが見込めるという会社ですね。


 

その下にランキングされる会社は、東邦テナックス、非常に業績のいい蝶理、企業再生が果たされて、ついに三菱銀行の傘下で企業再生から蘇った会社で、市場最高利益を更新してしまう会社です。ちょっと前の兼松と同じです。スペースシャワー、これはケーブルテレビです。最近はジュピターテレコムがでてきてますけど、それと同じようなスペースシャワーネットワークス、そこに番組供給する、まさにコンテンツ企業が非常に伸びてるなと思います。それから、関心の高いエルピーダメモリですね。これは去年の11月に上場しまして2005年3月期初めて経常利益が黒字転換して、2006年3月はさらにそこから43%伸びる、153億円です。


 

それからもう1つ、今度業績悪かったんですが、2006年3月期で会社が黒字転換を果たすだろうというのを予想で出してきてる会社です。厳しい会社がずらっと並んでるんですが、パイオニアなんかが1つ注目できると思います。

これらをどうやって選んだかというと、決算短信をそのまま使います。
決算短信の入手先というのは、1番便利なのが東京証券取引所のホームペー(アドレス:http://www.tse.or.jp/) に適時開示情報閲覧サービスというのがあります。リアルタイムでどんどん更新されてます。これがまず便利なのと、もう1つ、日本経済新聞社がつくってます日経ネットというホームページの中のマネーアンドマーケット(アドレス:http://markets.nikkei.co.jp/)という欄があって、企業業績および決算スケジュール、それから決算短信というコーナーがあります。そこから簡単に無料で、全部手に入ります。これで調べていくのがいいんではないでしょうか。決算短信の1ページ目、平成17年3月期、いわゆる今期というもので、売り上げと経常利益、まずこの数字を確認した後で、1ページ目の1番下、前期の下に今期があります。こういうのをつぶさに1つ1つ拾っていくという、なにもランキングなんてつくらなくてもいいですから、個人の投資家の皆様はご自分が注目している、あるいは保有している銘柄だけに限定してこの作業をやればいいだけです。


 

決算短信を見ていくときのポイントですが、1つは今期2006年3月期の業績の伸び。もう1つは、決算短信には、セグメント情報というのがあります。決算短信は、30ページぐらいが平均的なものですが、後ろの方にいくとセグメント、どこの部門で、どの事業の内容で、稼いでいるのかというのが、その会社の部門ごとに売り上げと営業利益が出ています。それを調べることが2つ目です。あと文章の中にこの会社の経営の課題が今後どこにあるのかというのが文章で書かれています。

今後、決算が出てくる不動産業界、特に住友不動産など不良債権がずっと高いレベルだったが、それが会社側としてはどこまで減損処理を前にして、削減されてるのかどうか。文章情報で書かれていることが多いので、読んでみるのがいいと思います。ピーターリンチとかウォーレンバフェットは一千何百社と積み上げてずっと朝から晩まで読んでると聞きます。なかなか見る機会がないので、年に2度の決算に、じっくり気に入った銘柄、これから買おうと思っている銘柄、あるいは持ってる銘柄を、見てみると面白いのではないでしょうか。