■マーケットウィナーズ(5/7放送)
テーマ: 業績のモメンタムに注目!
ゲスト: 中村孝也(フィスコ アナリスト株式担当)
 

日本で1番多い3月決算企業で、株価が上がるほうに投資したいと思うところなんですが、やはり会社が事前に発表した数値よりも、それを大きく上回るような会社に投資したほうがいい。ですから業績を上方修正するような会社に投資したほうがいい。というのが1点です。ただ株価というのはそれだけでは上がらない。皆さん、業績上方修正が発生したのに株価が下がったというような経験されたことあると思います。もう1点、重要なのが業績のモメンタム、勢いというで、こちらも重視して見ていただければと思います。


 

こちらが投資してはいけない形のものです。利益は右肩上がりに増えていってるんですが、伸び率がだんだん低下していってしまうような形。これは業績のモメンタムが弱いという風に見ていただければと思います。


 
一方強いのはどうかというと、利益が右肩上がりでどんどん上がっていく、このような形であれば業績の伸び率というのは鈍化しませんから、伸び率も右肩上がりということになります。これが業績の勢い、モメンタムが強いということです。

 

具体的なタイミングとしては、業績のサイクルが顕著に表れる半導体関連株の代表株、アドバンテストを例に、見てみましょう。
この会社の2003年3月期の決算、赤いところです。これは決算発表した日です。このときの減益幅実績は、実は2002年4月頭から2003年3月期の末にかけて198億円利益が減ったわけです。それと同時に2004年3月期の決算業績予想を2003年3月期決算発表のときにしています。
そこで発表された数字が、予想増益幅237億円ですので、ここから利益が増えますよ、今まで減ってきたけど増えますよ、というアナウンスが行われたわけです。そこを境にどんどん株価は上がっていった。

では転機になったのはどこかと申しますと、2004年3月期の決算発表。
1年後です。この青いところです。どういう風になったかというと、増益幅の実績が476億円アップしたんですね。ただ、それと同時に発表した予想の増益幅が実は311億円しか今期は増えませんよと。先程のモメンタム、勢いという点からいうと着実に増益の幅が落ちてきている。これが調整のきっかけになったのです。


 

こういった中、モメンタムの強い、倍々ゲームの会社は比較的発見しやすいのが新興市場になります。今回は、新興市場でスクリーニングをかけてきました。今回は除外の条件をまとめております。
第1に、第3四半期経常利益で前年同期比較が出来ないもの、モメンタムの強さが測れないものは削除しました。
2番目として、今期経常利益が1億円以下、あまりに小さいところというのは除外しました。
3番目、経常利益予想に対する第3四半期の達成率80%以下のものは除外したということなんですが、これは、四半期を年に4回。これを業績の季節変動がないと考えると、1四半期ごとに25%づつ積み上げていけばいい達成率だということになると思います。ですから第3四半期まででしたら75%利益を達成していれば、まずまずかなという会社です。それよりも若干上の80%より下を削除してきました。
最後に、第3四半期の経常利益の前年同期比伸び率が40%未満のものを削除。伸び率が高いものを残そうということでスクリーニングしてきました。


 

これをまとめたものですが、経常利益の前年同期比伸び率の高いものが並んてますね。この表の順序というのは通期業績予想に対する第3四半期までの達成率が高いものから並べています。ただこれらの会社が一概にいいとは限らない。結局スクリーニングはスクリーニングですから、多くの会社がある中でこういう比較的いい条件を満たしたものをピックアップしてきた。この中で1社1社を、細かく見ていく必要はあるということです。比較的優れているなと思われるのが、例えばプレステージインターナショナルだとか、T−ZONEホールディングスだとか、挙げられるかなという風には思ってます。新興市場でいうと業績のモメンタムが強い会社というのはその会社の強さですから、比較的業界の悪い影響というのは受けにくいというところはあります。その会社が持ってる本当の力強さというのが、このスクリーニングの表というのは、比較的表れてるかなと思います。新興市場の場合、PER・PBRというのは見られないということはないですけども、「業績のモメンタム」、「勢いの強さ」と比較して重視されないという傾向はやはりあります。新興市場の投資で重視するのは業績の伸び率、もしくは達成率はどうなのか、その実際の数字は個々に見てみてどうなのかというのを順次調べていけばいいと思います。