■マーケットブランチ(4月30日放送)
テーマ: 決算銘柄、経常利益の増益率に注目
ゲスト: 鈴木一之(インフォストックスドットコム)
 

個人投資家が決算情報を活かしていくには、決算の数字をつぶさに追っかけていくしかないというところに来ており、では決算の数字とは、ということになりますが…


 

売り上げから販売費を引いて営業利益がでます、普通は金利です。受け取り金利と支払い金利を差し引きして経常利益、これが1番大事ですね。
そこから、土地を売ったり買ったり、特別損益を引いて当期純利益がでます、連結ベースでしたら、売り上げと当期純利益を2つ追っかけていく、単体の会社でしたら売り上げと経常利益を2つ追っかけていくのがいいのですが、



 

今日は連結も単体も関係無しに、経常利益ベースで色々見てみたんですが、今年は4期連続の増益になるかならないかという非常にマクロはともかく企業業績は良いというのがずっと続いてます。特に新日鉄が市場最高利益を更新して3円50銭増配で5円配当にするという、ですから3兆3000億円の売り上げで前年比15%伸び、連結経常利益は3100億円、115%だから2倍以上伸びたということになりますよね。

そういう風にこの表を見ていただければいくつもあります。ソニーもそれなりに経常利益ベースでは伸びてるんですが、しかし本業部分であるエレクトロニクスという言われる部分が、部門で営業赤字が340億円でてしまってるので嫌がられてる、逆に松下はソニーと同じようなことをやってるんですけど販売力の松下、売り方が非常に強かったので44%の経常利益の増益ということになってますね。ただ、これで見てみますと、松下と新日鉄、今をときめく2社ということになるかも知れませんが、新日鉄が3兆3000億円で3000億円稼ぐ会社、松下が8兆7000億円で2400億円稼ぐ会社ですね。億円面倒ですからこのまま読んでいただいて、33000円で3000円稼ぐ新日鉄を87000円で2400円稼ぐ松下、利益率という問題ですよね、効率性の問題なんですね。

同じようなポジティブ銘柄の中には今のところ発表している会社の中ではどうしてもハイテク企業が多くなってしまうんですが、やはりヤフーは凄いですよね、利益率、1100億円で600億円ですから、ということは10倍にすると11000円で6000円も稼いでしまう会社、松下は87000円で2000円稼ぐ会社なんですけども11000円で6000円稼ぐのがヤフー。松井証券、これも恐ろしい、360円で220円も稼いじゃう松井証券ですよね、ネット証券というのは非常に高収益でみんなの期待を集めてるなっていう感じがします。

 


 

続いてネガティブ決算ですが、パイオニア、最終赤字。三洋電機、最終赤字。日本ビクターも最終赤字。エレクトロ二クスで最終的な赤字、当期純利益がマイナスという会社が3つもでてしまった。いいもの作っても販売力が悪いとかちょっと売れ筋から外れたところでは非常に厳しい決算を余儀なくされている。今パイオニアとか三洋電機がやたら叩かれていますけど、実はオリンパス、上場して初めて最終赤字、100億円の最終赤字、経常利益は135億円の黒字ですが最終損益が赤字になっている。リコーは13期ぶりの、12年間黒字を続けて、13期ぶりに最終利益が減益になったところですね。そういう会社が実は目立ってるんです。だからパイオニア、ビクターあたりが厳しいことばかり指摘されてますが、中にはかなりハイテク企業の中で悪い会社も増えてきてるなというのが現在の印象ですね。

また、非常に目立たない会社で地味なんですが、例えばキッコーマンが市場最高利益を更新している。それからコクヨ、事務用品のですね、これが4期連続で市場最高利益を更新している。どうしても私たちの目がきらびやかな産業とかセクターとか会社にいってしまいがちなんですが、地味な会社で非常に高収益を上げてる会社というのは現実に出てきています。もう1つあえて言うと、これらは全て2005年3月です。終わった会社の決算期なんですが2006年3月期。実はこのポジティブサプライズという銘柄の中にも静かに、地味に、分からないように当初の会社の計画の数字を引き下げてる会社が随分多くなってきてます。それだけ今期、2006年3月という数字に対して会社が慎重になり始めてるなっていう感じがしますね。