■マーケットブランチ(4月2日放送)
テーマ: ドル高基調から輸出ウェイトの高い企業に注目
ゲスト: 鈴木一之(インフォストックスドットコム)
 

次第に鮮明になってきたドル高基調、その中で輸出ウェートの高い企業に注目してみたいと思います。4-6月期以降の短期的な相場を考えるとき、ドル相場の反転が市場の話題になると考えています。根拠としては、3つあります。
(1) 非常に強いアメリカ経済。インフレ懸念までが出てくるほどアメリカは経済的に強いのでは…。
(2) 原油高ドル安。商品市場の上昇とドル安がそろそろ一巡し、少し商品の上昇が収まり、そこでドル高が逆流で始まるのではないか…。
(3) ドルに対する一極集中の不安が出てきたため、世界の大金持ちはドル資産を半分はユーロに移しておこうという動きが過去2年間に渡り出ていた様子。ドイツ、フランスを中心に、財政規律を緩和していく動きが出ており、ユーロに資産を移していたのが、逆流で見直されていくのではないか…。

こういう観点からドル高という線を期待してみたい。

ここでは、ドル高と言っても、今107円半ばぐらいで、110円、あるいは115円ぐらいまでが夏場手前ぐらいまでに一回出てくると、インパクトが株式市場に大きく出るのではと思っています。

そうなると海外の売り上げ比率の高い会社。ドル建ての売り上げが多ければ円安に触れた時に、他力本願でも業績はアップするという会社です。

 
 

全ての市場から、割合の高いものを選んできました。

大体ハイテクといわれる銘柄が集中していて、中には海運セクター、これはドルですね、世界でグローバルに昔から活躍してます。

商船三井、郵船、川崎汽が入ってきますが、もう十分株価も値上がりしてますし、ものを作っていない。この中で、ものを作って、アメリカ或いは、ヨーロッパでの販売比率の高い会社としてユニデン、船井電機、ホンダをチャートで作ってきました。

 

ユニデン、これはアメリカでコードレス電話を販売している会社ですが、アメリカでの売り上げ比率は100%、全部アメリカで売っているという会社です。

2003年1月以降の赤がユニデンの株価です、青がそのときの為替、円ドル相場の動きです。為替は上に行けば円安、下に行けば円高というグラフです。

この2003年4月に日経平均は7600円で底入れし、日本のマーケットは全面的に値上がりしました。大体この時期は、どの銘柄も株価は上昇していたが、2002年に会社が苦しくなって奇跡的なリカバリーを遂げたんですが、為替が120円から円高に向かったところからその上昇が止まった。

上昇が止まったと同時に今度は為替とユニデンの株価は大体パラレルに動くようになってきました。今後この為替市場が円安方向に動けばユニデンの株価もこれまでの例でいくと、もうちょっと上目を追っていくのではないかと思います。

 
 
もう一つ、船井電機。売り上げの7割をアメリカのウォールマートで販売しているという家電メーカーです。これは赤が船井電機、青が為替ですから、ほとんど為替通りに動いていくという会社です。

 
 
最後はホンダ。ホンダの株価も、方向性としては同じように動いてるという感じがします。115円という円安ドル高というのはここら辺のレベルに、青い折れ線グラフが今ここなんですが、ここまで上昇するという円安ドル高をこの夏場に向けて想定してみるというわけです。

 
 

また、ホンダは、ユーロの比率も高い会社です。ホンダの場合は、このグラフを見る限りドルよりもユーロに連動している

ただし、注意しなくてはならないのは、ユニデンと船井なんかまさにそうですが、アメリカの住宅事情が厳しくなると、コードレス電話などが売れなくなってしまう。いずれも、アメリカの個人消費次第ということにはなりますね。