■マーケットブランチ(2月12日放送)
テーマ: 今後のIPO(新規上場)銘柄の動き
ゲスト: 中村孝也(フィスコ アナリスト株式担当)
 
 
 いよいよIPO(新規上場)が再開されましたが、まず年末年始の株価の動きに法則性があるか確認しておきたいと思います。2003年11月から04年3月にかけてのマザーズ指数を例に見てみます。
毎年12月は相次ぐIPOラッシュで新興市場が安く、その後年末調整売り、いわゆる個人投資家の節税売りがあって需給悪化を招きます。ところが1月になると年末年始の休暇でIPOがないため一気に需給が好転し、株価が急速に上昇し始めます。個人投資家の買い余力が増して資金回転が効いた状況になります。

 
 
 表は、昨年12月のIPO銘柄のパフォーマンスです。初値に対する現在値(2月10日時点)の上昇率トップ5です。初値を付けた後に株価が上昇し始めると、投資家の初値買い意欲が高まります。12月のIPO銘柄の活況を受けて、投資家の資金が今後出てくるIPO銘柄に向かえばどうなるか容易に想定できます。ただ初値買い自体は活発化すると思いますが、その初値が異様に高い銘柄、すなわち初値天井銘柄の増加が予想されます。そこでこうした銘柄をつかまないように選別のポイントをまとめました。
まず類似企業のPER(株価収益率)と比較して、その会社の割安度を判断します。次に需給悪を招かない規模のIPO銘柄かどうかを検証します。需給悪を招かない規模とは、マーケットからの吸収資金額が10億円未満、これは「公募・売出株数×公募価格」で算出します。経験則的に10億円未満であれば、マーケットが悪い時期でも株価が上昇する傾向を見て取れます。これら2点を満たす銘柄ならば積極的に参加してもいいでしょう。

 

 
今後のIPOスケジュールで注目は、2月16 日上場の博報堂DYHD。今年はその後に続く大型IPOが少ないと言われています。注目されるテーマとしては、近年上場が増えている電子商取引関連、その他はアウトソーシング関連、バイオ関連銘柄です。