■マーケットブランチ(1月29日放送)
テーマ: いま、借入金が多い企業が買われ始めている!!
ゲスト:
 鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
 
 昨年末から、大京、長谷工、ミサワホールディングスといった産業再生機構に絡む銘柄の株価上昇が顕著になっています。こういった銘柄の共通した特徴は、財務レバレッジの高さです。財務レバレッジは「総資産÷自己資本」(単位:倍)で算出する指標で、レバレッジが高い企業は借入金が多く財務安定性が低い企業を意味します。
そこで、この財務レバレッジが高い銘柄が今注目される理由を考えてみました。まず1999年から2004年までをデフレ環境下とすると、デフレ経済ではバランスシート上の資産価値が減っていくため、財務レバレッジが高い銘柄は株価が下落しやすくなります。そのため企業は借入金を減らす努力を続けました。
やがてデフレが終わって不良債権問題も徐々に消えてなくなり、正常な経済状況に戻ります。するとデフレ解消、またはインフレの芽が出てきます。この場合、企業の資産価値が増加する期待が生まれ、財務レバレッジが高い銘柄に株価上昇の余地が出てくるというわけです。
今回は、欠損金がなく今期黒字の東証1部上場企業の中から、財務レバレッジの高い銘柄をスクリーニングしました。さらにPBR(株価純資産倍率)で解散価値の何倍に当るかを併せて見てみました。

 
 
 まず金融を除く企業では、兼松、丸紅、伊藤忠商事といった総合商社が堅調です。さらに、みらい建設グループのほか、30位くらいまで見ていくと鹿島、大成建設といった建設会社がたくさん出てきます。それからNTT都市開発などの不動産会社も注目です。

 
 
 銀行株では、みずほフィナンシャルグループがトップです。暴論かもしれませんが、自己資本が一番弱いといわれて売られた分、今こういう環境下でレバレッジを一番効かしているという結果になりました。

 

 
ノンバンクは、マネーをビジネスとして扱っている会社ですから、当然レバレッジが高くなります。リース会社は本業を拡大しつつレバレッジを効かしており、上位にランキングされています。