■わくわく投資アカデミー(10月16日放送)
テーマ: 下がり過ぎの有望小型株を探せ!
講 師:
山田勉(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)

7月以降、小型株が大崩れしました。すでに3カ月下げている訳ですが、そんな中で値上がりが期待できる小型株はないかというのが今日のテーマです。まさに宝探しです。
どれぐらい下がったかというのがこのグラフです。6月末を100とした指数のグラフです。日経平均株価は下がったとはいえ、たかが知れていますが、さらにジャスダックが下げ、マザーズはもっと下がった。100だったのが60から65程度まで下がっています。

どのような銘柄が下がっているというのがこちらです。アライドHDは3カ月で74%下がったということです。以下60%、50%下落の銘柄がこのようにたくさんあります。半値に下落した銘柄が並んでいます。一番端にPER(株価収益率)も書きましたが、これだけ下がってもあまり割安感が出ず、なかなか底打ち感も出ていません。

何でこうなってしまったのか。その秘密が初値公募倍率です。この中には結構、新規株式公開(IPO)銘柄が含まれておりますが、初値が非常に高かった銘柄が多い。例えばこの7位のリンク・ワン。IPO人気ナンバー1だったわけですが、これなどは公募価格の7倍の初値がついてしまった。そこからずるずる下がって、下げ止まらないのが現在です。8位のライブドアの場合は、株式分割の話題もありましたので、その反動が出ているということだと思います。

リンク・ワンの初値が公募価格の7倍といいうの明らかに行き過ぎですね。公募価格というのは比較的真面目に決められておりますので、フェアバリューであるケースが大半です。それがいきなり7倍ついてしまうというのでは、マーケット全体が悩むわけです。だから、はじめに売り買いされる方の「次の次の買い手」が見当たらないため、相場が崩れるケースが多々あるということです。

小型株の下がっている理由ですが、IPO銘柄の過剰人気のほかに、今年前半に小型株ブームが巻き起こった、その反動が出ています。4月にはジャスダック、それから6月にはマザーズに銘柄人気が集中し、株価水準を2倍、3倍、あるいはそれ以上に切り上げる銘柄が続出しました。

その後7月以降にその反動が出ています。また4月からジャスダック市場にも貸借取引が導入された点や、ネット証券を中心に一般信用で小型株をやるお客様が多かったことも相場が下落する原因かと思われます。

小型株は「相場の花」と言いましょうか。儲けやすいし、損もしやすい、ハイリスク・ハイリターンの株です。その小型株が再び見直される可能性が出てきました。その理由は、まず相場全体に閉塞感が漂っているということ。

日経平均は1万1,000円内外の動きで儲けにくい。そんな相場の中で、限られた資金で何とか儲けようとするため小型株に資金が向かう可能性があるということです。実際その先駆けといたしまして直近のIPOものが再びジリ高傾向になって来ています。

もちろん全てのIPO銘柄が上がるということではなく、IPOで高成長が今後も期待されるであろう成長期待銘柄に資金が集まり出して、株価が順調に上げ始めているということです。

これが小型株相場の前触れと考えられます。
底入れは10月、11月と言うのはあまり期待しづらいものの、12月とか1月とかにかけて、小型株全般も底入れして再び上がってくるのではないかなと考えています。

小型株ブームが再来する前にという意味で、注目株を挙げてみました。時価総額200億円以上、すなわち小型株ファンドの狙いとなりそうな銘柄ですね。

来期予想PERが40倍以下、つまりそれほど割高感がないもの。それから増益率が20%以上、そこそこの増益率が見込めるものということで現在の値下がり上位からスクリーニングをかけてみた結果がこうです。


このランキングは増益率でみた上位9銘柄です。1位から9位まで、3カ月でいずれも4割から5割下がっている銘柄です。さすがにここまで下がってきますと来期の予想PERで見て、それほど割高感というのがなくなっています。

特に高成長期待株というと来期のPERで25倍ぐらいがフェアという経験測もありますので、そこそこ狙える水準まで落ちてきたということです。

1位のフジプレアムはPDPや液晶などの部材を供給している会社で非常に高成長です。2位のインテリジェンスは人材派遣。今後も業容拡大が見込まれますし、PERも割安となってきた。8位のシコー技研。まだ38倍と割高ですが、携帯電話などの超小型モーターを作っているハイテク・ベンチャーです。公開当初は非常に人気化したものですが、だいぶ落ち着いてきて再び狙える水準になってきたなと思われます。

こちらには来期の予想PERを書いてありますので、とりあえず今期の業績が達成できるのかどうか10月半ば以降、決算発表シーズンに入りますので、そこら辺りも見極めながらということになります。

また変動率の大きさを考えますと特に小型株の場合は分散投資が必要で、あまり固めて持たない方がいいですね。