■わくわく投資アカデミー(9月4日放送)
テーマ:株式分割銘柄の買い場を探る
講 師:下地啓介(トレーダーズ・アンド・カンパニー 取締役)
今年は株式分割を実施する企業が多く、8月末までに263社が実施しました。理論上、株式分割によって株式価値は変化しませんが、分割銘柄には成長イメージがあるためパフォーマンスがいい。典型的な分割銘柄の値動きをイメージすると図の通りです。分割発表後に株価は上昇し、その約1カ月後の分割実施日には分割比率に応じて一旦下がります。そして割安感、手ごろ感から再び株価は上昇しますが、約2カ月後の効力発生日に分割で得られた新株が売却できるようになることから需給懸念を呼び起こし、同日に向けて徐々に株価を下げます。そしてもう一度上昇基調に転じます。

6月末に株式分割し8月20日から効力が発生する銘柄は35銘柄ありました。その分割銘柄がいつ安値をつけたか調べてみました。約半数が効力発生日の2週間前に当たる8月2日から6日にかけて安値を付けています。一方、効力発生日になってもまだ安値近辺にいる銘柄も半数ほどあります。つまり、2週間前には需給の悪化を織り込んで底入れし、その後上昇基調に乗れるような銘柄と、効力発生日を過ぎても需給の下げ基調が続く銘柄とに大きく分かれます。この辺りを見極められると買い場のヒントになると思われます。例えば、日本ベリサイン(3722)は前者に当たり、需給の悪化より銘柄の評価が勝っているから株価が上昇しているわけです。一方後者に当たるのはライブドア(4753)。1対10という分割比率の大きさも原因かもしれませんが、株価上昇にはまだ時間かかると推定されます。


それでは、今後の株式分割銘柄の買い場を探ります。7月末に株式分割し9月10日から20日前後に効力発生日を迎える銘柄が対象です。分割比率の大きい銘柄をピックアップしました。効力発生日の約2週間前に安値を付けて効力発生日に戻り基調になっていれば、そこが株式分割銘柄の買い場としてとらえられます。株価チャートを確認してみてください。