■わくわく投資アカデミー(7月17日放送)
テーマ:未来の成長株を探せ
講 師:鈴木一之(インフォストックスドットコム チーフアナリスト)
スクリーニング条件
“今”ではなく、“明日”以降に見えてくる成長株を探してみました。キーワードは「研究開発投資」。研究開発費の絶対額のランキング、売上高に占める研究開発費のランキングは、ときどき新聞などで紹介されますが、これを株式市場に当てはめてみました。PERと同じような感覚で、1株当たり研究開発費を分母とし株価を割るという方式です。

P(プライス:株価)/RD(リサーチアンドデベロップメント:1株当たり研究開発費)

研究開発費を見る上でのポイントは、調査部門の人件費が研究開発費でまかなわれている場合があるため、「質」「中身」が大切です。ただ成長企業は研究開発費を使っていますので、売上に対してでなく、事業の規模、株式の時価総額に対して研究開発はいくらという見方も面白いと思います。研究開発費ですから失敗も多いわけですが、成功すれば大きく、それが将来の新製品や資産になります。


未来の成長株を探せ-東京第1部
市場別に「P/RD」という条件でスクリーニングしました。倍率が低いほうが、株価が研究開発費に対して安いということです。 まず東京第1部。ティアックは、CD-ROMなどパソコン部品をOEMで作っている会社です。DVDに押されて今あまり業績が良くないため株価も安い。その割には研究開発費が多いようです。傾向として、自動車メーカー、自動車部品会社、ゲーム会社、創業間もないゲノム会社などの研究開発費が多いといえます。自動車メーカーのうち、トヨタ、ホンダ、日産などは研究開発費の絶対額が大きいですが、倍率を見るとランキング上位に出てきません。唯一登場したのがマツダで、約400円の株価に対して77円も研究開発費に使っていますので、大きなポテンシャルを秘めています。

未来の成長株を探せ-ジャスダック
ジャスダックは、1、2、8位が自動車部品メーカーです。注目は8位の日産系の自動車部品メーカー、マーレテネックス。ゴーン社長の改革により、日産がドイツのマーレグループに株式を売却した会社です。業績が非常に良いのに株価があまり伸びていません。

未来の成長株を探せ-マザーズ
マザーズでの1位は、パソコン用ゲームメーカーの日本ファルコム。4位のオー・エイチ・ティーは、ガラス基盤の検査装置の大手です。

未来の成長株を探せ-ヘラクレス
ヘラクレスでは、ゲーム会社のハドソンを除き倍率は非常に高いです。フォトニクスは無線の半導体のステッパ−の検査装置を作っている企業。業績は悪いのですが、検査装置は膨大な研究開発費がかかる事業なので倍率が低くなっています。4位のプレシジョン・システム・サイエンスはゲノム関連企業です。