《 第23回 》 建長寺 神奈川県

鎌倉市の建長寺は、1253年中国の僧侶・蘭渓道隆によって開山された、日本初の禅寺専門道場です。室町時代には、3代将軍足利義満が定めた鎌倉五山の中で、最も格の高い鎌倉五山第一位に位置づけられました。

重要文化財に指定されている山門、背景には緑豊かな山肌、その姿はまさに威風堂々としています。境内に広がる庭園には、ゆったりとした池があり、そこに浮かぶ島には盆栽のような親しみやすい小ぶりの松があり、まわりには緑の絨毯を敷き詰めたような芝生が囲みます。禅僧にとって大切な修行の場であった庭園、どこでも座禅が組めるように芝生がなだらかに敷き詰められているのです。

長い歴史を経る中で蘭渓道隆によって開かれた頃の姿を失ってしまった庭園は、3年前、作庭当初により近い形に戻そうと発掘調査され、造園し直されました。日本へやって来て、鎌倉の地に日本初の禅道場を開いた蘭渓道隆のもたらした造園法とはどんなものだったのでしょうか…。