《 第7回 》 高梨氏庭園 千葉県

高梨家は、1661年創業の醤油醸造の旧家で、キッコーマン創業家のひとつでもあります。一族が合併して会社を設立し、工場を別の場所に移すことになり、28代当主高梨兵左衛門が、敷地を居住専用にするため昭和のはじめに造園と建物の改装を行ったのです。

兵左衛門は京都に憧れ、鞍馬石や北山杉を京都から取り寄せました。 また、庭園には、商家の習わしに従って一家の繁栄を願った様々な年中行事の思い出が詰まっています。

昭和に造園された庭園で唯一、国の名勝に指定された高梨氏庭園は、どこか人の暮らしの匂いがする懐かしい建物と、素朴な味わいの庭園が見事に調和する、なんとも居心地のいい空間を作り出しています。