《 第6回 》 小石川後楽園 東京都

東京都文京区後楽の小石川後楽園は、周辺に東京ドームや後楽園遊園地などをかかえる娯楽と興奮に溢れるこの街の名の由来でもあります。

水をふんだんに使ったこの庭園に流れる水は、日本最初の上水道・神田上水の分流を引き入れています。江戸時代、大名たちは、競うように美しく広大な庭園をつくりました。庭園は、彼らの知性や教養を、世にアピールする大切な手段だったのです。

小石川後楽園は、江戸時代初期に、水戸徳川家の祖で家康の子でもある頼房が江戸の上屋敷としてつくり、二代藩主・光圀の代に完成しました。頼房が工夫を凝らしつくり始めた庭園に、光圀は中国趣味の景観の味付けを加えました。そして光圀は、要望があれば身分を問わず誰でも園内に招き、庭園を見せたといいます。

この庭園は、東京ドームにも後楽園遊園地にも負けない、黄門さまの一大アミューズメントパークだったのです。