2023年9月23日(土)夜9時放送!
「タタムなんてもったいない!継いでその後どうなった!?スペシャル」
長年愛された味やサービスが、後継者不足で消滅の危機に!?
それはもったいない!
ということで様々な店や会社が後継者を見つけて事業を引き継ぐ「事業承継」の成功例を1年間にわたり紹介してきた当番組。番組の中では新たな承継者の募集も行いました。番組終了後も多くの承継希望者の応募が殺到!そこで今回は、その中から見事承継が決まった店や会社のその後を追う「リアル事業承継ドキュメント」をお送りします。そこには様々な思いやハプニング、人間ドラマが…はたして事業承継のゆくえやいかに?
大人気カレー店のレシピを引き継げ!
カレーハウス 印度屋
1983年に夫婦で開業したカレー専門店。名物は独自に開発したという「焼チーズカレー」。その他にも個性豊かなオリジナルカレーの数々を求めて県外からも客が押し寄せる人気店だ。ところがご主人が数年前に病気で倒れ、手塩にかけて育ててきたこの店とメニューを途絶えさせたくないと2022年6月に番組に出演。人気店のレシピが引き継げるとあって承継希望者は殺到!その中から選ばれたのは何と28歳の若者だった。カレー作りはまったくの素人だという承継者、多くの複雑なレシピを見事自分のものにできるのか?その修業に密着した。例えば「オムレツカレー」のオムレツ一つとっても繊細な技術が必要。修業が進むうち、このままでは開店に間に合わないのではと承継者に焦りが見え始める。そして夫婦が最後に店に立つ日が…常連客が次々とねぎらいの言葉をかけていく中で、印度屋を受け継ぐ重みに改めて身が引き締まる承継者。
ついにリニューアルオープンの日を迎えた!はたして「焼チーズカレー」をはじめとする印度屋の味は守れているのか?常連客の反応は?ドタバタの初日に密着する。
地元を支える小さな商店を守れ!
海東の駅
街道沿いの小さな商店。地元住民や長距離トラックの運転手など、多い時は1日に約100人の客が訪れる。地元で採れた野菜や手作り弁当、日用品も揃う地元になくてはならない店だ。名物は手作りの大判焼きとたこ焼き。だが地元の神社の宮司も兼ねる店主はもう高齢。経営も3期続けて赤字とあってもう限界。しかし、この店がなくなったら4kmも離れた店しかない。運転のできないお年寄りには大打撃だ。そこで地元の商工会が協力し、5年前から地元で承継者を募ったが、なかなかいい人が見つからない。細かい改善点を積み重ねれば大きく利益が伸びるはず!と商工会担当者はいう。2022年6月に番組出演すると、何と利益も出ない小さな商店に9件の応募が!これで安泰…かと思いきや、長年続けてきた店を店主は簡単には手渡さない。昨年までに5名と面談をおこない、内3名が「意向表明書」を提出した。この小さな店を本気で守ってくれるのか、その思いを見極めたい店主。訪問介護をいとなむ女性は「地域の老人の健康被害を防ぎたい」と、そして食品飲食関係未経験だが料理は得意という男性は「地元以外からもお客さんに足を運んでもらえる魅力的な店に生まれ変わらせたい」など、それぞれの想いを語る。はたして最終的に店主が選んだ承継者は誰なのか!?
地元民の憩いの場をなくすな!
喫茶レストラン・パール
諫早市のニュータウン、商業施設の一角に佇む“昭和の喫茶店”。それが「パール」だ。夫婦二人で営む店の名物は長崎のソウルフード「トルコライス」や、豚肉のピカタを使った「パールランチ」といった洋食の数々。地元の高齢者や家族連れが押しかけ、客どうしの会話も弾む、まさに地元民の憩いの場だ。しかし…ご主人に肺の病気が発覚。医者に止められながらも酸素吸入器を使いながら営業を続けていた。2022年8月の番組出演時には司会の加藤浩次も「こういう喫茶店をなくしてはいけない!」と興味津々。ご主人が作る数々の名物料理を引き継げる承継者がはたして見つかるのか…一度は承継者が決まりかけたものの実家の都合で急遽お断りが。すると、誰もやらないなら俺がやるしかない!と常連客の一人(60代)が手を挙げた。元タクシードライバーと畑違いの職種だが、体調不良のご主人に代わり奥さんが承継者に料理のレシピを伝えていく。店を残すためならと厳しい修行に耐える承継者。過去に居酒屋で教わったという中華料理もメニューに加えたいと意気軒高だが、弱点が。それは一つ一つの料理は身に付けられても、それらの注文がいっぺんに殺到した時の対応力。奥さん曰く「テンパりやすい」という承継者、今でも昼時は満席になる人気店、はたして多くの注文をさばけるようになるのか…そしていよいよリニューアルオープンの日がやってきた。常連客から承継者の知人まで、やはり多くの客が殺到。はたしてうまく営業できたのか? そして一日の終わりには承継者が涙…?その意味とは?
地域振興の要の灯を消すな!
民宿 夕凪館
「芦北の町を盛り上げたい!」と地元の仲間で作った複合施設の中にある民宿「夕凪館」。だがコロナ禍で利用客は減少、さらに主人も高齢のため「地元を盛り上げてくれる人」というのを唯一の条件に承継者を募った。その思いに応えたのは、長男は保育園園長、次男は農業、三男はプロパンガス会社社長という若き3兄弟。生まれ育った芦北の町を盛り上げるべく、民宿を生まれ変わらせる3兄弟の活躍が始まる!何を残し、何を変え、そして何を加えたのか、番組はその一部始終に密着。一つの宿が新たに生まれ変わる過程をじっくり描いていく。
プロデューサーコメント
岡田英吉(BSテレ東 制作局)
レギュラー放送時代はすでに承継の終わった成功例を紹介する番組でした。しかし今回、番組内で募集した承継話を1年にわたり追跡取材!承継者の決定からリニューアルの日まで、難航する幾多の過程も全て密着取材!「事業承継」のリアルなドキュメントが実現しました!そこには人間の喜怒哀楽と驚きのハプニング、様々なドラマがありました。後継者不足に悩む日本のビジネスの最前線を描きます。ぜひご家族そろってお楽しみください!