世界スローフード協会の本部があるイタリア・トリノで、2年に一度開催される、世界最高峰にして最大級の食の祭典“サローネ・デル・グスト”。期間中、街全体が食のパビリオンとなる中、選び抜かれた世界のトップシェフが一堂に会し、美食家たちにその腕をふるう。
栄光の招待状を過去に受けた日本人はたった二人。その一人、京都嵐山の料亭吉兆の若主人・徳岡邦夫は、前回に引続き、2回目の招聘のオファーを受けた。果たして、日本料理の粋を極めた徳岡は、どんな料理で世界の食通たちの舌を唸らせるのか。戦略を練る徳岡を京都に訪ねるのは、番組ナビゲーターのはな。和の真髄を伝えるべく京都で奮闘する徳岡の姿を追う。スローフードの魅力と吉兆の贅をふんだんに、イタリアでのドラマティックな挑戦をドキュメントする。

■番組のみどころ
京都・嵐山、四季折々に美しい表情をみせる京都でも指折りの景勝地。世界遺産の天竜寺や渡月橋、嵯峨野めぐりなど京都でも一二を争う観光スポットであるこの地に、日本料理の老舗料亭・嵐山吉兆がある。とことんこだわった食材と匠の技、名作の器と贅を尽くした設えの部屋で、美食家たちを魅了する料理を提供するのは、料理長にして和食の真髄を極める気鋭の料理人・徳岡邦夫。
徳岡の料理は、時に和の王道を行き、時に自由奔放、独自の料理を創りだす。
徳岡の祖父は、吉兆の創業者・湯木貞一。あの食通、北大路魯山人をも唸らせた伝説の料理人。その指南を直々に受け、湯木のDNAを受け継ぐ3代目の若主人である徳岡は、料理人として完璧といえるほどの舌と技を備え、吉兆厨房の先頭に立っている。
2006年秋、スローフード発祥の地イタリア・ トリノで、2年に一度行われるという世界最高峰の 美食の祭典「サローネ・デル・グスト」が開催された。 世界で選び抜かれたトップシェフによる料理の競演に、 アジアからはただ一人、徳岡邦夫が招かれた。
 
徳岡の招聘は、何と一昨年に次いで2回目。美食家たちの大絶賛を得た前回であったが、本人曰く、納得のいかない部分があったのだという。
徳岡のやり残したこととは何なのか。
そして今回、徳岡はどんな秘策で世界の美食家たちを唸らせるのか、世界に挑む料理人の姿を、タレント・はなが追った。
今回、徳岡とともにトリノに同行したのは、造り場担当の谷 亮佑、煮方担当の大河原 謙治、八寸担当の石田 知裕の3人。
チーム吉兆のメンバーは、通常作業の合間を縫って、イタリアでふるまう料理の試作を練る。皿の中だけで日本料理を表現するには、どのような素材を使い、盛り付けをしていったらいいのか?美食家たちの舌を唸らせる、チーム吉兆の料理とは!?

チーム吉兆が向かったのは、スイスとフランスの国境に接したイタリア最西のピエモンテ州の州都・トリノ。
イタリアの中では、ローマ、ミラノ、ナポリに次ぐ人口第4位の都市。サローネ・デル・グストは、この街でスローフード協会が30を超える大小様々なイベントを開催するもの。
10年目を迎える2006年は、「美味しく・きれいで・正しい食の文化」をコンセプトに、世界60カ国の人々がパビリオンに集い、スローフードの展示や試食、販売が行われた。
今回は、世界150カ国以上の一次生産者が一堂に会する会議「テッラ・マードレ」が同時開催され、
まさに史上最高・最大の美食の祭典となった。そんな中で世界の食通たちの注目を集めたのが、
吉兆が招聘されたイベント「ディナーデイト」なのだ。
ディナーデイト。今回は、徳岡を含む28人もの世界的に有名なシェフが招待された。一流ホテルや美しいカントリーハウスなどが解放され、素晴らしい雰囲気の中、一流シェフの料理を堪能できる注目のイベント。吉兆の会場は、市内でも有名なできたばかりの5ツ星ホテル「アート+テック」の高級レストラン。チーム吉兆のメンバーに、5人のイタリア人シェフが加わり、合計9人で80人以上のお客様の胃袋に挑むのである。
素材の違いに思い通りに進まない調理場。手配違いや勘違い、繰り返される試行錯誤の末、
出された料理は・・・!?

果たして、会場の反応は?徳岡は、思い描いていたような和の世界を表現できたのか?嵐山が紅葉に染まるころ、京都に戻ってきた徳岡を、はなが再び訪れた。


2010年1月1日(金) 午前10時放送