不動坊火焔(2007/11/1)

あるところに、それは美しい未亡人がおりました。年の頃は27、8。当時は年増と呼ばれる年齢なのですが、個人的には女性は30歳になってからと感じる人間なので、僕としては全然OKな年齢です。もっとも、僕がOKだろうが、どうだろうが関係ないのですけれど。ともあれ。 たいへん美人だったので、色々と縁談はあるわけですが、そんな中、彼女のハートを射止めたのが吉さんです。しかも、アタックしたのは彼女の方。吉さんとしては、二つ返事で承諾するわけです。 これを知った長屋の連中は面白くない。なんとかこの縁談をぶちこわしてしまえと、やな相談をして、前の夫に似た者を幽霊に仕立て上げ、夜中に吉さんの天井からヒモでつるして吉さんを驚かせようとします。さすがに吉さん驚いたものの、愛する女性のため、幽霊なんぞに負けてなるものかと逆に啖呵を切ります。「おいおい、可愛い女房を残して勝手におっちんじまって、化けて出てくるとはふてえやろうだ。こちとら女一人で苦労するだろうと心配して結婚するんだ。感謝されるならともかく、恨まれるおぼえはねぇ!」吉さんの勢いにすっかり平謝り状態の幽霊。そんな幽霊に吉さんは「わかったら、宙に浮いてないで成仏しろ」 幽霊はもじもじして「へぇ、宙につるされているものですから……」

柳家権太楼

本名 梅原 健治 (うめはら けんじ)
生年月日 1947年 01月 24日
芸種 落語
出身地 東京都北区
出囃子 金比羅
くくり猿

芸歴 昭和45年 4月 故柳家つばめに入門 前座名「ほたる」
昭和49年 9月 師匠他界により柳家小さん門下となる
昭和50年11月 二ツ目昇進「さん光」と改名
昭和57年 9月 真打ち昇進 三代目「柳家権太楼」を襲名
平成13年10月 理事付役員
平成18年 6月 落語協会常任理事に就任
初高座 1970年 06月
場所 目黒名人会
受賞 昭和53年11月 NHK新人落語コンクール優秀賞
昭和55年 1月 昭和54年度日本演芸大賞ホープ賞
昭和62年 2月 昭和61年度若手演芸大賞
趣味 ゴルフ・巨人軍を応援すること