青村洋平（佐藤Ｂ作）はデパート勤務、妻の道子（斉藤慶子）とふたり暮らしだ。数年前に子供を亡くしたことで、ふたりの仲は冷え切っていた。そんなおり、洋平は高校時代の同窓会に出席、そこで桜井美奈子（あべ静江）と再会した。しばらくして、裏書に「Ｍ」とだけ書かれた封書が届き、洋平は美奈子からの呼び出しの手紙だと思い込み、会いに行った。 しかし、何回か会ううちに美奈子は金をせびり出し、拒絶すると、洋平が仕事でリベートを受け取ったことを言うと脅迫してきた。苦労して３００万円用意した洋平に「あなた、自分が本当にモテると思う？私みたいな女を抱けただけで感謝してよ」と美奈子は、しゃあしゃあと言いのけた。怒りに震える洋平だが、何も言い返せない。そして殺意が…。