旅をこよなく愛し俳句に造詣が深い、作家・森村誠一。その森村が、 「平成の芭蕉」となり、魅力と謎に満ちた「奥の細道」をたどる旅。 第7回は、芭蕉の俳友であり豪商として知られる鈴木清風に歓待を受けた尾花沢、そして清風のすすめで訪れ世上に残る名句をものした立石寺を めぐります。 旅のスタートは尾花沢の芭蕉・清風歴史資料館。 江戸時代の商家を利用し、往時の暮らし、芭蕉と清風の交流、清風の 人となりなどをわかりやすく紹介しています。 当地で芭蕉は十泊し、句会を催すなど楽しいときを過ごしたのです。 ここで森村は「眉掃(まゆは)きを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」という、芭蕉の作品のなかでは異色の官能的な句に、秘密のにおいをかぎとります。そして、「奥の細道」に記されていないある句との関係も。 さて、その秘密とは……。また、全山静まりかえる早春の立石寺では、 名高い「閑さや岩にしみ入る蝉の声」に詠われた蝉の鳴き声にまつわる秘密へと切り込みます。






