旅をこよなく愛し俳句に造詣が深い、作家・森村誠一。その森村が、「平成の芭蕉」となり、魅力と謎に満ちた「奥の細道」をたどる旅。第2回は、東照宮をはじめ日光に芭蕉の足跡をたどります。森村が今回の旅で、まず降り立ったのは日光杉並木街道。樹齢300年を超える巨樹が立ち並ぶ旧街道を行く森村。旅への期待が高まります。そして、いよいよ東照宮へ。当時、東照宮は庶民も参拝を許され、多くの人々が参道を行き来した、いわば一大トレンディスポット。そこで芭蕉が目にしたものは? しかし「奥の細道」には東照宮も家康の名も登場せず、書き留めた内容は極めてシンプル。文末は、これ以上書くのは恐れ多いので筆を置く──として、「あらたふと青葉若葉の日の光」の句が添えられています。芭蕉は、なぜ東照宮へ参拝した事実を伏せているのか? この謎を推理する森村。陽明門から家康が眠る奥の院へ、探求心のおもむくまま、森村は歩を進めます。






