
民を疲弊させた軍閥の混戦の中、依然紫禁城に取り残された
まま青年となった溥儀(ふぎ)は、高貴なかごの鳥として浮かな
い日々を過ごしていた。外の世界を夢見ても、溥儀は一歩た
りとも外に出ることを許されない。城壁の上から見える風景だ
けが、彼と外とをつなぐ手がかりであった。手に入れた自転車
に乗ることから新しい生活を始めようとした溥儀は、宮廷の人
々の制止や非難も聞かず走路を阻む城内の敷居を全て切り
落とすよう命じる。民国総統は溥儀の家庭教師としてイギリス
人のジョンストンを推薦し、彼に西洋文化との接触を促した。
彼に感化された溥儀は、自ら異国に渡り清国復活のために列
強の支持を得ることを夢想し始める。