スジンの家出
  ソンイルはチャン会長の自宅に招かれた。手土産に古美術品を差し出し、スジンの母にも気に入られる。大喜びの両親はスジンとソンイルの結婚話を進めるため、ソンイルの両親にも会いたいと要請する。ただ、スジンはソンイルに全く関心を示さない。
 ミョン監督らはヨンナムの弟分グァンスも巻き込み、ソンイルの会社に盗聴器をしかけて周辺を探る。盗聴作戦はソンイルの自宅にも及ぶ。
  ヨンナムはチャン会長の部下キム室長に呼び出され、スジンとはもう会わないように釘を刺される。しかしヨンナムは「他人の人生に干渉するな」と反発。受け取っていた金も突き返す。
 ヨンナムのことをどうしても忘れられないスジンは、隠れてヨンナムに電話を入れる。そんなスジンにチャン会長は怒りを爆発させ、スジンを一層厳しい監視下に置こうとする。だが、スジンは家を抜け出し、ヨンナムに救いを求める。ヨンナムのトラックに乗り込み、どこへでも連れていって欲しいと頼む。
人の呼び方
 登場人物がそれぞれをどのように呼んでいるかをチェックしてみましょう。お互いの関係をうかがい知ることができます。

 親族でない場合は肩書きが物を言います。「チャン会長」「カン社長」はもちろん、「チョ室長」「ミョン監督」「パク秘書」などの呼び方が登場しています。まだ博士号を取得していない設定なのに「カン博士」なんていうのもありましたね。“韓国には偉くなってから行け”などと言われるゆえんです。
 エジャはミョン監督を一貫して「ヒョン(兄)」と呼んでいます。「兄貴」といったニュアンスの言葉で、普通は男性同士の呼び方です。女性であるエジャが使うのはかなり珍しいと言えますが、学生サークルの先輩など(男っぽい環境での?)ごく近しい場合に使うことがあるようです。普通なら女性からは「オッパ(お兄さん)」とでも呼ぶところかもしれません。

 親族間はどうでしょうか。スジンから見て父の弟であるインチョルは、日本語なら「叔父さん」の一語で済みます。実際には「サムチョン」と呼んでいます。これはインチョルが独身だから。もし結婚していればスジンからの呼び方は「チャグナボジ」に変化します。
 ウナはミョン監督を「イモブ」と呼んでいます。このことから、ウナの母親の姉妹(イモ)の夫(ブ)がミョン監督であることが分かります(ただし姉か妹かまでは分からないので、字幕では「おばさん」、ミョン監督のことは「おじさん」とひらがなで訳しています)。
 父方か母方か、年長か年少か、場合によっては既婚か未婚か、さらには話し手が女か男かなどによって呼称が変わります。親族間の呼び方は世界一複雑と言って良いでしょう。 
(取材協力:コリア・エンターテインメント)
*「新貴公子」をご覧になるとき、ちょっとだけ鑑賞の幅が広がる一口情報を1話ごとに掲載します。